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「なんでホストクラブ?」

「働く理由?」

「うん」

俺は貰ったばかりのハイライトを咥え、火をつける。

「私も頂戴。咥えたやつ」

俺は咥えてた煙草を口元に持ってく。

「・・・ヨダレが足りない」

「ドン引きだよ」

「で、なんで働くの?」

「普通にお金欲しいし」

「時給いいの?」

「結構いい」

「ほんとにお金のためだけなの?」

「?」

「もっと違う理由がある気がするんだよね。例えば・・・そうだね、元カノさんにホスト姿を見てみたいと言われたとか」

「違ぇよ。サークルの子がそこで働いてて人手が足りないからどう?って誘われた」

「男?女?」

「女。ラキストくれる人」

「・・・ふーん、モテモテだね」

「恋愛感情はお互いにねぇよ」

「そうかな?女の子も口が上手くて頭も良くて、イケメンな君をほっとかないけどなぁ。現に私がそうだし」

「イケメン?眼科行けよ」

「まぁいいや」

俺は灰皿に灰を落とす。灰皿はほぼ新品だ。

「てか、店結構家から遠いね」

「バス停の目の前だから体感的には遠くないけど」

「家からバス停までは遠い?」

「大通り挟んで目の前。次の信号左」

「おっけー。店の名前は?」

「ホープルーク」

「ルークって?」

「チェスの駒だろ」


店の目の前まで送って貰った。

「ありがと」

「帰りは何時?」

「わかんないしバスで帰るよ」

「終わったら連絡して」

ハイライトの箱を2つ渡された。

「や、いいよ」

「いいから。終わってない家事とかあったりする?」

「・・・食器洗ってないな」

「ご飯作った時洗ったよ」

「・・・じゃあないな」

「わかった。部屋の掃除でもしてるよ。頑張ってね」

行ってしまった。俺は裏口から店に入る。

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