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散々絡み合ったのち、駐車場から出た。たまたま客とかがいなかったから何ともなかったけど、通報されたら言い逃れできないぜ。
「ふぅ。1番煙草がおいしいのってさ、おいしいものを食べた後じゃない?」
「そうかもな」
井伊は俺の最後の1本のハイライトに火をつけた。ラスイチだったのに。クソ。
「じゃ、大学行く?」
「・・・こんな汗だくの恰好で?」
俺も肌着もシャツもベタベタだ。運悪く灰色のシャツだから猶更だ。井伊も汗をシャツで拭った。俺の。ふざけんな。
「今日、サボらない?」
・・・確か今日は小テストとかもなかったはずだし、3限だけ。俺は授業を休むことがほとんどないし、どうしよっかな。
「・・・てか、もう1時半じゃねーか」
3限はとっくに始まってる。遅刻していまで行きたいわけじゃあない。帰るか。
「ただいま」
「ただいまー」
井伊は当たり前のようにただいまと言いながら俺の部屋に入った。夢希はたとえ一緒に帰ってきたとしてもただいまのハグを要求してきたな。俺は軽く頭を振る。
「なにする?セックスする?」
「ゴムねーよ」
「別に中出ししていいよ」
「お断りだ」
冷蔵庫から炭酸水を取り出す。
「なに?飲むの?」
「夜からバイトだよ。飲まん」
「じゃ、私は飲もーっと。なにある?」
「・・・ビール、スコッチ、ドンペリ、普通にハイボールとかも」
「ストゼロは?」
「ないな」
「シャンパンは?」
「ないな」
「じゃ、ビールでいいや」
缶を渡す。
「黒ラベルじゃん」
「うまいからな」
「いい趣味だね。コップ頂戴」
「洗い物増やすなよ」
硝子のコップを渡す。
「乾杯しようよ」
「何に?」
「さぁ。私にとっては祝杯だけどなぁ・・・じゃ、ゴミ箱の写真に乾杯」
「・・・」
口にする程度ではない不快感。俺は炭酸水で言葉を流し込んだ。




