ドS、メイドと合流する
「リュうぅおげぇっ!ゲホゲホッ!グゥゥ…ハァハァ…」
「…?」
「ど、どうしたんですか!?急に蹲って!?」
リューズの名前を言いかけた高禍原が激しい咳をしながら地面に手をつく。状況を理解できないお供二人は慌てて近寄った。
「ぼ、僕は…」
「はい」
「僕は…ハァハァ…ぐ…」
「大丈夫です。ちゃんと聞いていますよ!」
症状は治まってきたらしく顔色も良くなっている。ティーチェは高禍原の背中を撫でやさしく言葉を聞き出そうとしている。
「僕は真面目に人の名前を口に出すと体調が悪くなるんだ…!」
「…」
「え…?」
「そうか思いついたぞ!RとTで呼べば問題ないじゃあないか!あだ名とも受け取れるしアルファベットなんてお前たちは知らないだろう!?ハハハハハ!」
なにが楽しいのか吹っ切れた様に笑顔になりティーチェに全体重を掛けて立ち上がると歩き出した。
「あの人に就いて行くの絶対危ないですよね…」
「呼び出したのはコチラだ。何より、買われたのなら義務があるのではないか?」
「そうですけど、見あった実力が無いなら私はそんな義務放棄しますよ」
そんな会話をしている二人に高禍原は勢い良く振り返り、一言言った。
「おい!迷った☆」
盾盾盾盾盾盾盾盾盾盾
1人の屈強な男が地面に倒れる。その後ろには男の姿に隠れる大きさの小柄な女が居た。
「勇者様!探しましたよ!」
リティアだった。その後方には通って来た道のりを示す様に住人が倒れている。痛みで呻いているので、立ち上がれないらしい。
「ひぃ!追ってきたのか!」
先ほどまでの余裕はどこへ行ったのか武器を構えて高禍原は後退りした。
「ムゥッ!何と禍々しい手刀ッ!一体その手で何人手に掛けてきた!?」
「お城の専属メイドですよ…絶対味方ですよ…多分」
ドゴッバゴッガゴンッグゴンッボゴンッ!
「勇者様ったら照れないで下さいよ。HP減ったまま何処かへ行かれたので心配したんですよ!?」
再開が余程嬉しいのか駆け寄って残りのHPをゼロにする音を響かせている。鉄製だと思われる盾はメイドの拳によって無残にも凹んでしまった。
勇者の盾
シールド値432/1000
防御力200
魔法防200
特殊効果:1秒に1シールド値を回復。破壊されても復活。
まさかとは思っていたが即死攻撃だった。お前が戦え!
「ところで勇者様、そちらのお二方は誰でしょうか?」
「説明するからまずは離れてくっ…ふぉぉぉ!」
メイドの攻撃は打撃から絞撃に代わり、シールド値が無くなった瞬間消滅した。高禍原は絞め殺さんと閉じるその魔の手から逃れる為に体を背中向きに90度折り曲げた。
「ゆ、勇者様!?大丈夫ですか?」
「ヤメロォ!僕のそばに近よるなァー!」
「仲間だ。詳しく言うと1級奴隷だが、少なくともオレは仲間だと思っている」
地面に腰から着地した高禍原に手を伸ばしたリティアの手を優しく掴むリューズ。ちゃんと後ろから手を伸ばしている。
「ずっと言おうと思ってたけど、私たちどちらかと言うとお手伝いさんに近いんだよね。1級2級3級と別れてて命を掛ける程の命令を出来るのは3級だけ」
「それでは勇者様。ポーションで回復しましょう」
「1級は奴隷商なんかに捕まってしまった人。2級は親に売られてしまったり犯罪を犯した人」
「ポーションと言うのはですね、特殊な薬液に浸した薬草だったり乾燥させた薬草だったりと地域によって少し異なりますが瓶に入れ、即座に治療に移れる様加工した物を言います」
「そして3級は死刑判決を受けた犯罪者や終身刑。…少ないけど他国の親無し子。それを見かねて国殺しなんて傭兵団が居るらしいよ」
「最後の工程で魔力を入れます。魔力と言っていますが正しくは意志力なのです。何故魔力なのかと言いますと前代勇者様、竹止様が遺した書物にそれらしき記述を見つけたからなのです」
「あれ?確か国殺しの特徴に奴隷印を3つに分けた刺青が…リューズくん…?」
「現在竹止様の遺した書物は国宝に指定されていますが誰でもその写しなら読む事が出来ます。私リティアも常備しているくらいです」
「これか?これはシールだしただ奴隷印を貼るより洒落てるだろ?」
「勇者様でもお読み出来ますよ。何故なら全ての文字が日本語ですから。あ!お気付きになられました?我がウォールド王国では義務教育に日本語が指定されているんです!全ては国蝕主を倒す勇者様への敬意の表れなのです」
どーも山田です。向こうで3章が始まったので復活です。これまで通り気分で投稿します。もし投稿する度にキャラの性格が変わってしまったらごめんなさい☆




