牙を抜かれた男
「よーし2人とも。まずはポーションの話から解決しようじゃないか。さ、リティア、どうやって使うのか教えてくれるかい?」
シチュエーションは違えど2人の女の子が僕を取り合っている。ならば、いつも通り過ごせば問題無し、だ。
「ティーチェ。別の世界から来た僕だけど、君達の立場くらいはなんとなく理解出来たよ。だから、もう少しだけ待って欲しい。いいかな」
「勇者さん…。貴方がずっとその誠実な対応をしてくれるなら嬉しいんですけどね?」
「ありガッ!?」
微笑み掛けてお礼を言おうとした高禍原の頭に豪速球で投げられた物体が鈍い音を立ててぶつけられる。
「うふふ。勇者様、ポーションの入れ物が割れて中身がHPを回復してくれます。さぁ立って下さい。一緒に冒険に行きましょう!」
な、なんだ…悪気はないちょっとお茶目な子じゃないか。は、ははは…確かに体が軽くなった気がするよ。よーし!
「あれ…?足が震えて…立てない…?」
「リューズくん!急いで彼女を遠ざけて下さい!勇者さんが限界です!特に悪意なくぶつけられる暴力の数々に精神力がゴリゴリ削られていってます!」
「了解した。容態が落ち着いたら町の外れまで来てくれ。待っているぞ」
盾盾盾盾盾盾盾盾盾
「ひぃぃぃぃぃ!女だァッ!女がいっぱいいるぅぅ!主に16歳未満身長160以下体重40キロ以内の少女体型の女がこわひぃぃいぃっ!」
「勇者さん貴方絶対正気ですよね!?いやに具体的に避ける対象指示してきますけど!」
「びえぇぇぇえぇ!!!」
「ああっ!!勇者さんの精神が限界を超えて幼児退行して身を守ろうとし始めちゃったんですけどぉぉ!?」
ガランガラン!
「道具屋さん!混乱治しを下さい!!」
「ど、どうしたんですかい!?そんなに慌てて」
「まんまぁ〜」
「速く!兎に角急いで」
お外が明るい…見慣れない天井が広がっている。もう疲れた…。そして伸ばされる手。
「…!鉄壁な絶壁が…まるで荒野から見上げる青空の様に広がっている…おぎゃあ!」
バチィン!と音がして、上記の様に評した膨らみのない胸から手が離れた。
「あ…」
「ハッ!ここは一体?僕は何を?」
「あ…勇者さん?混乱、治りました?」
「多分?」
それから僕たちは適当に買い物をして店を後にした。ここで紙のお金もあり無駄に嵩張る金貨を渡されたのだと気付いが、店主の温情によって歴史ある何度も大事に修復された風情のある音が鳴る台車を金貨1枚で譲って頂いた。荷物は多いが4人ならなんとかなる量ではあった。
町外れに向かう最中、ティーにリティアはどうするか聞かれたが、僕はあんなに優しくてお淑やかで役に立つ人は居ないと思ったのでいっしょにぼうけんについてさてもあうことにしち。
水田くんはですね、後2、3話の内に出したいですね




