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「一番上のお嬢様がスカイマリー様、二番目がララミーナ様、御嫡男の方がゲゼルケッテ様...」

「そう。よく一度で覚えたわね。」

今日はソルベリーヌ家の家系図を覚えることが最優先課題で、ツユリリー伯母様の授業中です。

お父様であるノルバルトの、正妻の子供たちにはじまり、お祖父様、お祖母様の家系図を遡って覚えているところ。

「お祖父様がソルベリーヌ家の先代様、お祖母様は公爵家の方...」

ぶつぶつと呟きながら覚えるのははしたないとも思えるけれど、最低限の家系図さえ覚えていなければ、異母姉の方々とろくな会話もできないかもしれない。来週の訪に緊張しながら日々過ごしているのです。


ソルベリーヌ家の家系図だけでなく、社交界によくいらっしゃる方々のことも詰め込まれた午後。

伯母様にティータイムのお誘いを頂いた。これは休憩ではなく授業の延長です。

軽食はスモークサーモンのサンドイッチ。スコーンはチョコチップが入っていて、手で割って頂く。紅茶を飲む時は指先まで神経を使って優雅に。今日のスイーツのしっとりとしたチーズケーキを頂く直前、伯母様から声がかかる。

「元から品はあったけれど、動きが格段に優雅になりましたね、良い傾向だわ。」

「まぁ。お褒めいただき光栄ですわ、伯母様。」

「これならば、スカイマリーやララミーナともお茶できるでしょう。」

「そうでしょうか。私を、受け入れてくださるか心配で...。」

心なししょんぼりとした口調と表情で、素直な気持ちを吐露する。

「二人とも馬鹿な子ではないわ、あからさまに刺々しい態度を取ることはないでしょう。貴女は忠告を素直に受け取る資質があるわ。そのままでいれば良いのよ。」

「ありがとう、ございます。」

ふんわりと、花が咲くように笑うロゼに、ツユリリーもそっと息をつくのだった。

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