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幸せ猫が通ります~キャット驚くOnline~  作者: 岡の夢
4章 ツヴァートと闘技大会
90/121

#82 闘技大会!観戦その3

ちょっと短めです。

よろしくお願いしますにゃ!(=^・・^=)

 本日は観戦。今日から2回戦です。

 だから、気絶することもないでしょう。

 多分……きっと……お願い。

 ということで、本日は特別仕様。


「みゃ~」

「かわいい」

「ですにゃ」

「これが噂になってたやつかい」

「本当に子猫ですわね♪」

「みゃ」


 僕、ナナキ君。今、子猫なの。

 ナティに抱っこされて、ナティをニュウが膝に乗せているという状態。

 カップル三位一体!


『グッド!!モーーーニン!!さぁ!本日も行くぜぼぉは!?』


 あいさつで殴られた!?なんで!?


『私は朝は低血圧だから抑えめでと言ったでしょう』


 個人的理由!

 でも、あのパンチ出来れば元気じゃない?


『では、本日第1試合です』

『イッエーース!!選手入場!!まずは【黒猫と仲間達】!』


 復活早!?

 って、なんちゅう名前や!?

 入ってきたのはウニャミスさん達だった。

 ベリスケさん本当に首輪してる!?しかもピンク!


『続いてぇ!!【突拳!殴伽流(オーギャル)】!』

 

 オーギャル?でもその前の名前の付け方って。

 現れたのは金髪褐色肌に額から角が生えている女子高生服を着ている10人ほどの集団。

 【鬼族】のギャル!?

 

「アルファレア達の関係者だろうねぇ」

「姉妹でしょうか?」

「メールで聞いてみますわ」


 それにしても鬼がギャルになると本当に怖いね!

 戦える感じは一切ないけど。


「返事が来ましたわ。お2人の従妹だそうですわ」

「「「へぇ~」」」

「名前はフブダエアと言うそうですわ」

「みゃ~」


 どの人か全く分からんけどな!

 多分先頭の人なんだろうけど。


『ではではではでは!!おみくじ!カッモ~~ン!!』


 上空に現れる巨大御籤筒。

 そして回転して止まる。


『試合形式はぁ~ドゥルルルルルルルルルジャぶん!?』

『【迷宮】です』


 ピョンさーーん!?

 今日なんか機嫌悪いねシャラプさん!?

 それにしても【迷宮】?


『続いて参加人数を決めます』


 サイコロが現れて回転し、そしてゆっくりと止まる。


『参加人数は4名です。選手を決めてください』


 4人かぁ。

 ウニャミスさんがリーダーとして、環さんは……ぶっちゃけ微妙だなぁ。魔法職ではあるけど。

 そして前に出たのはウニャミスさん、ベリスケさん、ラーンさん、カオルさんだった。

 地正さんは出ないのか。


『じぇは!みなひゃんご一緒にぃ!』


 左頬がめっさ腫れながら進行しなくてもいいよ!怖いよ!


『チェ~ンヒィ!ジョ~ン!』


 言えてない!

 そして移動するウニャミスさん達。

 ナティにスクリーンを見せてもらう。

 

「みゃ」

「にゃあ」

「会話出来てるの?」

「ありがとうって言ってるですにゃ」

「みゃあ!」

「……流石ぁ」


 この程度ならば何度でも!

 ウニャミスさん達が移動した先は、石で構成された迷宮。

 見た感じだと通路内狭そうだな。


『ほんじゃま!ルール説明すっぞ!と言ってもルールは簡単!!ゴールまで突っ走るだけ!!』


 本当に簡単。


『もちろん途中で様々な障害があるぞ!相手チームと鉢合わせになることも当然!』


 みゃあ。普通だね。


『ただぁし!!注意点もあるぞい!!分かれ道の場合、一度道を決めたら後戻りは出来ないのデース!!』


 つまり進むしかないと。

 行き止まりとかはないのかな?


『では、スタートだワン!!』


 始まった。

 それぞれの前にはいきなり道が3つ。

 ベリスケさんの大きさ考えると全員で同じ道で行ってもまともに戦えないよなぁ。

 

 ウニャミスさん達は2組に分かれたようだ。

 ウニャミスさんとカオルさん。ベリスケさんとラーンさん。

 まぁ、分かれるならそうだよね。

 ってゆーか、よく見たらベリスケさんとラーンさんの武器が変わっとる。

 ベリスケさんは盾と斧じゃなくて手甲。ラーンさんは槍になってる。

 

 するとラーンさんがベリスケさんの背中に飛び乗る。

 よく見るとベリスケさんの肩と腰当たりに取っ手のような物があり、そこを掴んで足を乗せている。

 ……ベリスケさん。完全に移動獣扱いされとる。


『イエェイ!!そろそろ真面目に解説もするんでぇシクヨロ!!』


 おぉ!?今更!


『黒猫共は二手に分かれたな!なんか熊が乗り物にされてっけど、熊だからしゃあねぇ!それに対して鬼ギャル達は全員で移動してっぞ?意外と堅実みたいだっちゅうの!』


 制服でダンジョンって似合わないね。

 武器からすると武闘家系、ウォーリア系、斥候系、キャスター系とバランスがよさそうだ。

 

『お!黒猫が最初の障害に到着しちゃいました!』


 なんだなんだ?

 ウニャミスさんとカオルさんの前には大きな鎌5本ほどブゥン!と振り子のように振られている。

 定番!!


『振り鎌の間だよん!止める方法?……頑張れや!』


 仕掛けはないってことか。

 スキルか何かで止めろってことかな?

 するとカオルさんがウニャミスさんの影に入り込んだ。

 何あれ!?


「ヒューマンじゃなかったんだねぇ」

「影魔法なんてあったっけ?」

「種族スキルだろう。影に関する種族は思いつかないが」

「厄介な奴だなぁ」


 ウニャミスさんはタイミングを見計らって1本ずつ躱していく。

 カオルさんがいないから自分に集中すればいいもんね。

 1、2回ヒヤッとしたが、何とか突破した。

 影からカオルさんが出てきて、先に進む。

 

 ベリスケさん達は魔獣が出ているけど特に問題なし。

 でもね。


「ワァオ!!ベア・ライダー!」

「熊に乗って戦う騎士って斬新」


 なんとラーンさんは背中に乗ったまま、ベリスケさんの肩越しから槍を突いている。

 ベリスケさんはやや中腰気味になって戦っている。

 まさにベア・ライダー。

 でも戦いにくそうだな!


「まだ慣れておらんようじゃな」

「熊の奴が四つん這い体勢で戦えるわけじゃねぇからなぁ」

「振り回すわけにもいかないもんね」


 ベリスケさんは戦いにくそうだね。

 がんば!


『イエア!!鬼ギャルチームも二手に分かれたぜベイビー!』


 鬼ギャルチームも2人1組に分かれた。

 武闘家系と斥候系。ウォーリア系とキャスター系の2組。

 定番ではあるよね。

 

「地図がないからどのチームがどこにいるのか分からないね」

「それに障害も定番ばっかりであんまり足止めになってないわね」

「おそらく進めば進むほど大変になるのじゃろう」

「それと選手同士で戦わせることに重きを置いているのでしょう」

「みゃ……みゃあ~ん」

「何和んでるのよ」


 だってナティの撫で方が上手いんだもん!気持ちえぇ~。

 狙ってるのか、無意識なのかは知らんけど。


『ヨウヨウヨウヨウ!!そろそろ接触するチームがあるYO!』


 ピョンさんの言葉に全員がスクリーンに注目する。

 

 出会ったのはベリスケさんチームとウォーリア系鬼ギャルチーム。


『ラーン!下りて!』

『駄目だ!ここは狭すぎる!』

『どっする?』

『あたしもここ嫌』

『りょ』


 互いに狭い通路での戦闘は嫌がっているようだ。

 両チームの間に1本の分かれ道がある。

 鬼ギャルチームはそこに向かって走り始める。ベリスケさん達はその後を追う形で走り出す。

 

「ふむ。どうなるかの」

「あそこで戦うのは嫌がったからねぇ。広い所に出るまでは、あのままじゃないかい?」

「出た所がどうなるか、ですわね」


 進んだ先が戦えるような所なんだろうか。

 鬼ギャルチームが出た先は、大きな穴に柱が乱立している大きな広間だった。

 落ちたらどうなるんだろ?


「戦いにくいねぇ」

「鬼ギャルチームは柱を飛び移り始めたね」


 先に反対側に近づく方が有利だよね。

 その時、


『【スナイプ・スロウ】!!』


 ラーンさんが広間に入った途端に、槍を思いっきり投げる。

 槍は光の尾を引きながら高速で飛ぶ。

 それに鬼ギャルチームは構え、魔法を準備する。


 すると槍が軌道を変え、キャスター系鬼ギャルが立っていた柱を貫いて砕く。

 

『うぇ!?』

『マジで!?』 

『【豪拳破】!』

『ちぃ!』

 

 ウォーリア系が助けようと手を伸ばそうとするが、ベリスケさんがスキルを使って邪魔をする。

 キャスター系鬼ギャルは手足をバタバタしながら落ちていった。


『【突拳!殴伽流】チーム1名脱落!』


 脱落した選手が会場に戻ってくる。

 落ちたらダメなのか。

 でも、ベリスケさん達も進みにくくなった。

 ウォーリア系鬼ギャルがスキルで広間ゴール近くの柱を砕き始めたからだ。

 あれってどうなるの?

 ベリスケさん達も顔を顰めて立っている。


「みゃ?」

「他に道はありましたか?だそうですにゃ」

「あの一鳴きで!?」


 流石ナティ。

 

「戻れねぇんだろ?実際に入ってきた入り口閉じたぞ」

「お2人のどちらかが犠牲覚悟と言うことですわね」

「みゃ~」


 ベリスケさんしかいないじゃん。


『ちぇけら!残りのチームもぶつかりそうだぜヒーヒャー!!』


 ウニャミスさん達とフブダエアさんと思われる鬼ギャル達が広間に現れる。

 どうやら特に仕掛けは無いようだ。


『お。クソ猫じゃん。耳引き千切っていい?』

『えぇ!?』

『随分とうちの従姉妹に嫌がらせしてくれたじゃん?イシャリョーは払うべきっしょ』

『何回踏んだら俺らは許してくれます?』

『100回』

『どーぞどーぞ』

『えぇ~!?』


 ウニャミスさんを売った!?

 

『おっけ~。じゃあ死ねよクソ猫』

『いやああああ!?』


 フブダエアさんがウニャミスさんに殴りかかる。

 ウニャミスさんは悲鳴を上げながら避ける。

 その隙にカオルさんが影に沈む。それを見た斥候系鬼ギャルがフブダエアさんの背中を庇う様に動く。

 

 でも、なぜだろう?

 ウニャミスさんの未来が想像できる。

 滅茶苦茶踏まれている姿が。


 ウニャミスさんが転がる様に攻撃を避けて、起き上がってすぐ後ろ向きに走り出す。


『でぇ!?』

『うぎゃ!?』


 しかし、その後ろに斥候系鬼ギャルがいて背中合わせでぶつかる。

 斥候系鬼ギャルは前にバランスを崩して転び、ウニャミスさんは踏ん張ろうとして変な姿勢になる。

 そこにフブダエアさんが飛び掛かりながら、腕を振るう。

 無理やり体勢を直そうとウニャミスさんが動く。そのせいかフブダエアさんの拳は空振る。

 ウニャミスさんが再び倒れそうになり、両手を前に突き出す。


 何故かその両手がフブダエアさんの胸に当たって、さらに揉む。


 なんでやねん。

 ウニャミスさんは顔を真っ青にして、すぐに手を離す。

 フブダエアさんは目尻に涙を溜めて、震えている。

 それは悲しみ?怒り?


『この……クソがあああああ!!!』

『ミギャオ゛!?』


 怒りですよね。分かります。

 フブダエアさんは思いっきりウニャミスさんの顔をぶん殴る。

 変な声を上げて倒れるウニャミスさん。

 あ。踏まれる。

 と、思った瞬間ウニャミスさんの姿が消える。

 え?


『どこ行った!?』 

『イエア!!ハレンチキャットが発見された!セクハラでストライク!バッターアウト!ちゅうことで反則負け!!』


 あれま。

 

『よってこの試合!【突拳!殴伽流】の勝利!!』


 なんて負け方!?

 でも、ウニャミスさん帰ってこないね?


「多分説教部屋じゃね?」

「みゃ~」


 なるほど。

 ベリスケさん達も会場に戻ってくる。

 3人とも顔を顰めている。

 ですよね!

 すると、カオルさんがフブダエアさん達の元に向かう。

 どうしたの?


「後程『クソ』をお届けします。煮るなり焼くなり剥ぐなり好きに全力でしてやってください」

「りょ」


 ガシッ!と握手するカオルさんとフブダエアさん。

 哀れ……ベリスケ達。

 ウニャミスさんはしっかりと反省して頂こう。

 

 それにしても、ウニャミスさんってアルファレアさん関係者全員に恨まれたな。

 エルフ、ケンタウロスに鬼。

 これに狙われるって、もう恐怖でしかないな。


 南無。


ありがとうございましたにゃ(=^・ω・^=)

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