表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せ猫が通ります~キャット驚くOnline~  作者: 岡の夢
4章 ツヴァートと闘技大会
91/121

#83 震える出来事

よろしくお願いしますにゃ(=^×ω×^=)

 昼休憩となり、皆で移動を開始する。

 ちなみに僕が現在いるのは。


「うふふ~♪かわゆいですわ~♪」

「次はボクだぞ!」

「私も」

「みゃ~」


 白蓮の腕の中です。

 白蓮の周りをオクリと蘭羅が子供のようにピョコピョコ跳ねている。

 ナティが静か?

 ナティは現在ニナに抱かれております。

 子猫になって。


「みぃ、みぃ~」

「いや~♪かわいい~♪」


 本当に自分自身に【ニャラン】を掛けられたんですよ。

 ナティがそれを説明したらニナからせがまれて断れなかったみたい。


「「がわ゛い゛い゛!!」」

「ファナ、リュリィ。鼻血を止めてからにせい」

 

 ファナとリュリィが鼻血をダラダラ流しながら、僕達をガン見している。

 怖いよ!?

 

「……あれも私はやらにゃいといけにゃいんですかにゃ?」

「お兄さんが言うには何回も使わないと子猫のままらしいよ?」

「にゃ~……うぅ~」

「もうそこくらいは諦めなってナウラ。子猫になった時大変だよ?」


 ナウラは相変わらずマオに抱っこされている。

 そうだよ。もう諦めて猫の世界においで?

 僕じゃなければ、楽しいよ?きっと。

 僕はね、白蓮の胸が背中や顔にムニムニ当てられて心臓痛くなりそう。

 というか白蓮……わざと当ててるな?

 リフォンは最近、オグマの頭の上がお気に入り中。

 ……まだ拗ねてるのかな?ごめん!


「で?お昼どうするんだい?」

「出店も飽きたな」

「でも、今のナナキ達オッケーの店探さないとダメじゃない?」

「この大きさなら大丈夫じゃない?暴れたりするわけないし」

「みゃ」

「みぃ」

「きゅ!」


 猫とグリフォンは大人しいです。

 

 とりあえず闘技場を出る。


「いやあああああああ!?」


 なんか聞き覚えがある叫び声。

 タイミング考えるとあの人ですよね。


「うりゃあああああ!!マジ死ね!!」

「いやああああああ!?」

「おぉー……また高く上がったな」

「……なんちゅー恐ろしい事を」

「みゃ~」

「みぃ~」


 もちろん悲鳴の元はウニャミスさん。

 ウニャミスさんは平たい石の上に正座させられ、さらに足の上に重りを乗せられている。それでも十分拷問なのに、その上から鎖と縄で雁字搦めにされており、その鎖をフブダエアさんが握って、鉄球が如く振り回して上に放り投げている。

 な、なんちゅうお仕置きを……!?

 僕とナティは腕の中で震えている。

 

 え?でも、落下はどうすんの?

 地面に叩きつけられちゃうよ!?

 

「いやああああ!?」

「はん!」


 落ちてくるウニャミスさん。

 そこにフブダエアさんが飛び上がり、空中で鎖を掴み、空中でまた振り回し始める。

 そして、振り回しながら着地する。

 なんやて!?


「ぶぎゃああああ!?」

「マジざけんなっちゅうの!!」

「やれやれー!」

「もっと高くー!」

「そして叩きつけられてしまえ」

「ひぃいいい!?」

「……これは止められんな~」


 涙やら鼻水やらを垂れ流して悲鳴を上げる黒猫さん。

 それを離れた所からカオルさん、地正さんが煽り、ラーンさんが真顔で止めを促す。

 怖!!

 環さんがウニャミスさんの状況と周りの雰囲気にベリスケさんの背中で震えており、ベリスケさんは止められずに諦めの顔で眺めている。

 どんどんお仕置きのレベルが進化している!

 やられてるのがウェア・キャットだからだろうか。

 震えが止まりません!


「みゃ~」

「みぃ~」

「にゃ~」

「よしよし~♪大丈夫ですわよ~」

「ナティもね~」

「ナウラもだよ~」

「アガタンはアレ出来る?」

「アガタン言うでない。……儂では筋力が足らんの。オグマなら出来るじゃろうな」


 もうご飯行こ?

 トラウマになりそう!

 

「み゛ぎゃああああああ!?ぎゃお゛う゛!?」

「あ」

「死んだ?」

「【ハイヒール】!」

「ナイス!おりゃああああ!!」

「ぶぎゃああああ!?」


 地面に叩きつけられたウニャミスさんだったが、すぐさま鬼ギャルプリーステスが回復する。

 そしてすぐさま振り回される。

 死に戻ることもやはり許されないようだ。


「まだ続きそうだな。行こうぜ」

「みゃ!」


 ラッキースケベは許されない。理解しました。

 ……今、感じる胸の感触は許される?

 許してください。ナティ様。




 通りに出て、店を探す僕達。

 今はラドンナの肩に乗せられている。

 というか、そろそろ僕は時間じゃない?

 

「みゃあ」

「ん?どうしたんだい?」

「みゃあみゃみゃ~」

「……全く分からんねぇ」

「みゃ~……」


 駄目だよね。どうしたもんか。

 僕は考えた末に左前足の足首当たりを右前足でポンポンする。

 

「……時計?」

「みゃ!」

「あぁ、残り時間って意味かい?」

「みゃ!」

「チルッチ」

「イエア!……10ミニッツ!」

「10分かい」

「戻るまで待つか?」

「だねぇ」

 

 そして10分経つ。


「にゃ!」


 ポン!と元に戻る僕。

 ラドンナの肩に乗ったままだけどね。

 

「本当に3時間ぐらいなんだねぇ」

「にゃあ。もう少し大きくにゃれば動きやすいんだけどにゃあ」

「あれくらいでいいですわ」

「だぞ!」


 ラドンナの肩から飛び降りて、着地する。

 

「みぃ~!」

「あぁ~はいはい。旦那様がいいのね」

「にゃあ」

「みぃ!」


 ニナからナティを受け取る。

 ナティを腕で抱っこする。

 

「みぃ~♪」

「幸せそうだな」

「好きな人の温もりを味わえるからじゃない?」

「なるほど」


 かわゆい。幸せです。

 さて、ご飯はどうしようか。

 

「もうナーマさんの所で良くない?」 

「それもそうだな」


 ということで宿に戻る。

 そして食事を頂くことにする。

 ナティは流石に恥ずかしがったのでニュウに食べさせてもらっている。

 ウマー。


「お!ニャニャキじゃねーかにゃ」

「タマ師匠?」

「ちょうどいいにゃ!ちょっと来いにゃ!」

「にゃ?」


 食べ終わって、ちょっとゆっくりしているとタマ師匠が現れた。

 ニャンヌ様はいない様だ。

 え?何されるの?

 すると、首根っこを掴まれて地下の訓練場に連れて行かれる。

 え?


「タ、タマ師匠?ぼ、僕はまだこの後観戦が……」

「んにゃもんにゃかまに任せとけにゃ!それより次の試合まで鍛えてやるぜにゃ!」

「にゃー!?」


 うそでしょ!?助けて!?


「「「「行ってら!」」」」

「にゃにゃあ!?」

「みぃ~」

「今のナティじゃナナキを手伝えない」

「みぃ~……」


 殺生な!?

 仲間から手を振られて見送られて、降りた先にはジュウベ師範達がいた。

 ……ま、まさか!?


「よし!今日は4対1でやるにゃ!」


 う、うそやろ……!?

 そ、それは山籠もりでやるのでは!?


「にゃに言ってるにゃ。山籠もりはもっと派手にやるに決まってるにゃ」

「……」


 もはやただ震えるしか出来ない僕。

 涙目でジェジェン先生を見るが、にっこりと笑って頷かれるだけだった。

 やっぱりこの人もスパルタやで!


「じゃ!始めるにゃ!!」

「にゃあ!?」


 ポイっと放り投げられる僕。

 立ち上がり、タマ師匠達を見ると、準備満々と陣形を組んでいた。

 ……あの4人に1人で立ち向かえと?

 やめて皆さん。楽しみそうに笑みを浮かべて、こっち見るの。

 恐怖しかないわ。震え止まりません。

 

「にゃ……うにゃーーーー!!」


 僕はやけになって刀を抜いて全力で駆け出す。

 どうにでもなれやーー!!!


 1時間後。

 ナーマが様子を見に行くと、訓練場の真ん中でボロボロで倒れ伏してピクリとも動かないナナキの姿が目撃される。

 そのすぐ横ではタマ達が今後のナナキの指導方針を笑顔で語っていたのを見て、ナーマはすぐさま引き返し、心の中でナナキを応援するのだった。

 

「……お魚料理。多めに作っておくわねん」


 更に1時間後にも様子を見に行くと、さらにボロッボロになっているナナキが倒れ伏しており、その横で変わらず会議している4匹のケット・シーの姿があった。


 



 少し時間を遡って闘技場。


「お兄さん大丈夫かな?」

「にゃあ」

「みぃ」

「多分だめじゃないかい?」

「だろうな」


 ナティ、ナウラ、ニュウ、マオがナナキのことを心配していたが、ラドンナとオグマはボロボロになっているナナキしか頭に浮かばなかった。

 

『ヒーーハーーー!!!お腹いっぱいで眠くなってねぇよなスットコドッコイども!!さっそく午後の試合始めますわよ!!』


 ピョンのアナウンスが響き渡る。


「始まったな」

「いよいよ」

「ですわね」

「今回は運がなかったなぁ。ナナキは」


 ディノの言葉に全員が頷く。

 午後最初の試合。

 それは今大会最も注目されている試合だった。


『寝ている奴は今すぐ殴り起こすのだ!!この試合を見逃すと後悔しかありゃしねぇ!!それを約束できてしまうよ私でも!!』


 ピョンの言葉に観客達の期待が高まっていく。


『ここでぶつかって良いのかコイツらが!?けど、それが大会ってもんザマス!!実質決勝戦とも言える試合となるのか!!それはこれから分かること!!さぁさぁさぁ!!それじゃあ呼ぼうではないか!!』


ワアアアアアアアアアア!!!!


「すげぇ歓声だな!」

「仕方ないじゃろう!この組み合わせんばっかりはのぅ!」

「録画しとけよ!!」

「もち!!」


『その爪はどれだけの血を染み込ませてきた!?戦いに命を賭けるクレイジー集団!!【血爪のバサラ】率いる戦闘狂クラン【虎玄楼】!!』

 

 通路から現れたのはバサラ、紅玻璃、ダークエルフのレイツォン、ウェア・ライノのダガン、カラスのビーストマンのジョア、そしてフルフェイスの兜を被った黒騎士の6人。


『相対するは!!真っ赤に染まっているも、それが示すは仁義の情熱!!【赤狼のフルレッド】率いる戦闘クラン【赤月旅団】!!』


 反対側の通路から出てきたのはフルレッド、ルナイラ、ケーン、NJ、オアン、アヤナの6人。

 

『エアストはもちろん!!ツヴァートでもすでに1,2を争う戦闘集団!!遂にここで格付けが決まる!!どっちかがこの後!!この闘技場を去る!!』 


 その言葉にフルレッドが金棒をバサラに向けて、ニィ!と笑う。

 そしてバサラもそれにニィ!と笑い返す。

 

『やる気は十分みてぇだな!!では、試合形式を決めっぞぉ!!頼みますだ神様!!ここはガチンコを期待する!!』


 全員の思いを言葉にしてピョンが御籤筒を呼び出す。


 そして出たくじは、


『喜べスットコドッコイ共おおお!!試合形式は!!!【爆網デスマッチ】!!生きるか死ぬかのガチンコだあああああ!!!!』


ウオオオオオオオオオオ!!!


 すると、ステージの周囲を金網のような物が囲い始める。


『そして試合人数はフルメンバー!!6対6のサバイバル!!』


 その言葉に【虎玄楼】のメンバー達も笑みを浮かべる。それに紅玻璃が肩を竦めて苦笑する。


「本気のガチンコだな」

「爆網か。場外無しってことだね」

「これは盛り上がりますわね」


『ルールは単純!!爆弾が仕込まれた金網に囲まれた場外無しのデスマッチ!!殴られて死ぬか、爆弾で死ぬかの2つ!!リーダーが倒れるか、メンバー全員が倒れたら終了!!YEARRRRRRR!!!まさしく実力のみが左右する決戦だぁ!!』


 金網の一部が開き、選手がステージに入る。

 

『戦神バットル様が見ているぞ!!双方!!己の血肉全てを戦いに捧げて勝利を目指せ!!』


 互いに陣形を組んで、武器を構える。

 バサラとフルレッドはもはやお互いしか目に入っていない。

 バサラは拳を、フルレッドは金棒を構える。


 その瞬間、緊張感に包まれて観客席が静まる。


 ステージに審判役の神使が立つ。

 

『それでは!!……試合!!……はぁじめぇ!!!』


ありがとうございましたにゃ(^◦ω◦^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ