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幸せ猫が通ります~キャット驚くOnline~  作者: 岡の夢
4章 ツヴァートと闘技大会
89/121

#81 闘技大会!第1試合

すいません。

更新が間に合いませんでした。


 意識を取り戻した時には、フルレッドさん達やバサラさん達の試合も終わっていた。

 あれぇ?なんで?

 

「……僕はいつの間にここに?それににゃんで寝てたにゃ?」


 バットル様と話したのは憶えてる。そこからまったく記憶がない。

 なんかあったっけ?

 首を傾げているとニュウやマオが心配そうに声を掛けてくる。


「バットル様と話してたらプレッシャーか何かで気絶した。今までずっと寝てた」

「物凄くうなされてたよ」

「にゃ?……思い出せにゃいにゃ」

「思い出さなくてもいい」

「そうにゃ?」

「うん」


 なら、いいか。気絶したことを思い出しても辛いだけだしね。

 帰ろう帰ろう。

 ナティに会いたいです!


「じゃあ、帰るか」


 ディノの言葉に頷いて、宿に戻ることにする僕達。

 僕はニュウに抱っこされたままだけどね。

 どうやら心配かけたようだ。

 

 そして宿に戻る。

 ただいま。


「おかえりにゃさいにゃ。ニャニャキ」

「ただいまにゃ。ニャティ。修業はどうだったにゃ?」

「たくさん教えてもらいましたにゃ!」


 笑顔で喜ぶナティ。

 どうやら充実していたようだ。よかったね!

 僕はあんまり記憶はないけど。


 その後は皆で食事を摂って、休むことにした。

 ニュウが何があったのか話したからか、ナティが部屋に戻ってから物凄く優しい。

 

「にゃ~」

「にゃあん」


 と、イチャイチャして今日も3人で寝る。

 お休みなさい。




 その後も2日程観戦したり、プレイグ様とお昼ご飯食べたりと緊張の日々を送る。

 そしていよいよです!


「やっと初戦だね!」

「頑張ってくださいにゃ!」


 マオとナウラは試合には出れないが、他のメンバーと一緒には入れるらしい。

 ありがたいね!


「頑張るにゃ!」

「はいにゃ!」

「タマさん達も見てるしね」

「さて、どんな試合になるのやら」


『それでは本日の2試合目を始めます!』


 お!呼ばれるぞ!


『まずはエアストのマスコット!可愛い体でどう戦う!?【眠猫庵】!』


 恥ずかしい紹介とともに会場に出る僕達。

 うおぅ!!すげぇ人だな!?

 物凄く視線を感じる!


「にゃ、にゃ~」

「やっぱり観客席とは違うねぇ」

「だな」

「うぅ~……緊張感が……」

「確かにここまで見られることってないもんね」


 ナティやファナ達が観客に飲まれる。

 僕もだけどね。


『続いて!マスコットと戦う哀れな戦士達!【肉好き黒犬】!』


 なんて安直な名前だ!?

 反対側から現れたのは8人ほどのウェア・ドッグ。パッと見では全員男で、ドーベルマンとラブラドールを思わせる顔をしている。


「全員ライカンスロープとはのぅ」

「魔法系は弱いと見るべきかな?」

「まぁ、チルッチやモーカほどの魔法は来ないだろうけどね」

「機動力に関しては私達よりも上かもしれませんわね」


 キャスターのような服装をしている者もいるから、魔法も使ってくるとは思うけどね。

 ライカンスロープは種族的に魔力が低いから、そこまで危険ではないはずだ。


『さぁ!!まずは試合形式を決めてくぜ!ベイビー!』


 上空に御籤筒が現れて、回転を始める。そして止まって、くじが出る。


『第20試合目は……【ボードゲーム《ザ・キングダム》】!』


 ボードゲーム?ザ・キングダム?

 人生ゲームとかってことかな?


「ボードゲームだけでもかなりの種類ですわ。名前からでは判断できませんわね」

「しかもかなりゲーム性が高いものになりそうだな。戦闘もかなり制限されるかもしれん」

「そうね」


 なるほど。アナログ系のゲームには手を出してないからなぁ。

 僕はあまり分からない。

 でも、100年近く前から人気のゲームとかかなりあるってのは聞いたことがある。


『この試合に関しては特殊ルールにより、参加人数は6人となります』


 お!フルメンバーで出られるのか!


「しかし、その分やはり厄介なルールとなりそうですわね」

「にゃ」


 6人全員確定ってことは、それだけ大がかりってことだね。

 どんなのだろうか。


『それでは特別フィールドに移動すっべ!それでは皆様ご一緒に!』


 ここではないようだ。

 でも、メンバー決めてないよ?


『チェーンジ!』


 チェーンジ。

 僕とナティ、ニュウはピョンさんに従って、真似してみる。

 周りはそれを微笑ましく見ている。

 皆もやりなよ!

 

『ゾーン!』


 ゾーン!

 

 すると、すぐに景色が変わる。

 目の前には5本の橋が架かった舞台がある。

 まさか……この上で戦うのか!?


「これは後衛職は難しいな」

「一騎打ちなのか。この上を飛び回ってもいいのか」

「でも、ボードゲームだよ。そんな自由性ないでしょ?」

「それにあの橋なんかマスみたいなのがあるぞ!」


 皆も考察している。

 オクリの言葉に橋に注目すると、確かにマス目があるように見える。

 半分ほどまでが青、残り半分は赤だ。

 僕達側が青。


『それではルール説明を始めます』


 お。


『この試合は1人のプレイヤー役と5人の駒役が必要だってばよ!そして駒にはそれぞれ役職が付いてるぜぇいベイビー!』


 指揮役がいるのか。


『【キング】!【ナイト】!【アサシン】!【ファーマー】! 【商人(マーチェンド)】!駒にはこのどれかになってもらうでやんす!もちろん相性ってもんもある!それぞれどれか1つ、苦手な相手がいるもん!それは自分らで考えろ!』


 ふむ。これは難しいなぁ。


『で!実際のバトルだ!デモを見せっから橋に注目してねぇん!』


 キャラが乱れ飛び過ぎて、わけわからん!

 すると、橋の両端に五体ずつ人形が現れる。


『スタートはお互いの陣地から!勝敗は2つ!【キングを倒す】か【全ての駒を相手陣地に押し返す】ことっだーー!!』


 なるほど。


『橋は30個のマスで形成されておるのじゃ!進むためにはサイコロを振ってもらわなあかん!』


 すると上空に青いサイコロが現れる。

 サイコロが周り、【3】が出ると僕達側の右端の駒が3マス進む。

 続いて赤のサイコロが現れて、サイコロが振られ【6】が出る。

 今度は反対側の相手の駒が6マス進む。


「ターン制のようだな」


『交互にサイコロを振り、進むのよ!そして、互いの駒がぶつかり合って初めてバトルスタートなの!そしてバトルもサイコロで決めるの!』


 む?どういうこと?

 すると駒が進んで、接する。


『青の駒が勝負を仕掛けるぜ!振るサイコロは3つ!互いに振って、相手より数字が大きければ攻撃がヒット!低ければ相手の防御が成立でちゅ!』


 うわぁお!面倒だなぁ。

 

『バトルに負けた場合はよぉ!そのバトルで相手より小さい数のサイコロの数だけ下がっちゃうの!』


「なるほど。最低で1、最大で3下がると言うことね」

「負けたとしても出来るだけ大きい目を出したいな」


『ちなみに駒にはそれぞれHP100プレゼント!バトルに負けた場合にはぁん!サイコロの合計値の差分だけダメージを与える!』


 なるほど。それでキングを倒せば相手の国を陥落させることになるのか。


『もちろん!どの駒がどの橋にいるかは不明でやんす!ただし判断材料として、先ほどの相性が関係してくるぞん!自分より強い駒に攻撃された場合!ダメージ+10!後退+1!になるのでございますです!』


 それもまた難しい。

 

『面白いのはゾロ目になった時だ!その時だけ、駒役はスキルを使うことが出来るっちゅうの!』


 ほう?


『そのスキルにおいては!【レーンは関係ない】!』


「なるほど。つまり魔法で攻撃することも可能なのじゃな」


 アガタの言葉に頷く僕達。

 ますますメンバーの決め方が難しい。


「しかもリーダーはルールに関係なく敗北すれば、その場で終了」

「ですわね」

「だったらナナキはキングかな?」

「それが無難だな」


 キングが負けたらどっちにしろ、負けだからね。敗北条件は少ない方が良いか。


『それではメンバーの選択をお願いします。それに加えて3つまで質問を受け付けます。これは秘匿されますので、安心してください』


「どうしようか?」

「質問で決めようぜ」

「じゃの」

「1つ目は……カップルシステムですわね。その場合はスキルの使用はどうなるのか」


 確かに。

 それでモーカとナダはかなり重要だよね。

 白蓮が質問を打ち込む。


「2つ目はどうしますか?」

「……スキルは回復や防御スキルはどういう扱いになる?特に防御だ。無敵系スキルを使った場合、それはサイコロで負けても有効か?」


 オグマの言葉に全員が頷いて、白蓮が2つ目を打ち込む。

 大事だよね。それで回復職の選択も重要だ。

 それにしても……。


「最後はどうしますか?」

「そうだなぁ」

「にゃ!」


 僕は手を上げる。

 それに皆が注目したので、僕は気になったことを話す。

 僕の言葉にマオやニュウも納得し、メンバー達を説得する。

 メンバー達も頷いて、白蓮が最後の質問を入力する。

 そして帰ってきた答えを見て、僕達はメンバーを決めた。


『さぁさぁさぁ!メンバーが決定しました!まずは第1の橋の選手から……出てこいやぁ!』


 僕達から見て左端の橋にオクリが立つ。相手は大剣を背負ったウォーリア系。

 続いてその隣の橋にアガタが立つ。相手はアーチャー系。

 真ん中の橋にはナダとモーカ。相手は盾を持ったウォーリア系。

 その隣にはリュリィ。相手はキャスター系。

 右端にファナが立つ。相手は武闘家系。


『最後にプレイヤー役の方!カァッモォ~ン!!』


 そして舞台を見渡せる位置に僕とナティの2人で立つ。

 相手は眼鏡をかけたローブを着た男。

 

 残りのメンバーは更に僕達の後ろの高台にいる。


『今試合の審判はキッド・ノアが担当します』


 両陣営の中間に全体を見渡せるほどに浮かび上がった岩が出現する。

 その上にレフェリー服を着て、赤いキャップに半ズボンを履いた少年が立っていた。


「よろしく~!」


 笑顔で挨拶するキッド・ノア。

 審判なんだよね?


「それじゃあ!試合開始!まずは【肉好き黒犬】から!」


カァーーン!


 キッド・ノアの合図と同時にゴングがなる。

 さっそくサイコロを振る相手選手。


【3】


 出た数字に大剣を抜いたドーベルマンが3マス進む。

 続いて僕達の番。


「「にゃ!」」


 サイコロをナティと2人で握って、投げる。


【6】


 よし!

 オクリが6マス進む。

 どんどん行くぞ!


黒犬:【4】【3】【2】【2】

眠猫庵:【6】【6】【6】【6】


「審判!!相手チームは不正しているんじゃないか!?ここまで出るなんておかしいだろう!」


 相手チームの1人がキッド・ノアに向かって怒鳴る。

 気持ちは分かるよ。理不尽だよね。

 仕方ないじゃん?『試合中のサイコロはプレイヤー役の幸運値に左右されますか?』って質問して、『YES』って返ってきたんだもの。

 ここで幸運を使わないとね!


「ざんね~ん!!間違いなくあの2人の幸運値が高いんだよ!!試合はバットル様とプレイグ様が作り上げたから、不正なんて僕達だって出来ないもんね!」


 キッド・ノアは腕を組んで威張りながら、不正を否定する。

 

「マジかよ……!」


 ゴメン。でも、もっと本気で行くよ!


「「にゃ~(=^Φ ω Φ^=)」」


 相手プレイヤー役選手をガッツリナティと2人で唸りながら見つめる。

 それに気づかずサイコロを振る相手選手。


【1】


 よし!


「くそ!」


 では、続いて僕達。


【6】


 うははははー!

 もはや僕達を止めれる者はいない!


「今、なんか唸ってたよな?」

「……相手の失敗でも願ってたんじゃない?」

「……遂に相手の運まで影響を与えるようになったのか」

「神4人に加護貰ってるしねぇ。それくらいは出来るようになるんじゃないかい?」


 なんか後ろで声が聞こえるけど、全身全霊で相手の不幸を望む!

 仲間を傷つけさせないぞ!


黒犬:【1】【2】【1】【1】

眠猫庵:【6】【6】【6】【6】


 これでうちのメンバーは12マス進んだ。

 問題は僕達の幸運が連続でどこまで続くのかってことなんだよね。

 すでにプレイグ様の迷宮でのサイコロの回数を超えている。


「ここからだにゃ」

「ですにゃ」


 相手が出した目は【4】。大剣ドーベルマンが進んだのは合計8。

 これでオクリとの差は10マス。

 僕達が出したのは【6】。これで4マス差。

 でも、これでかなりマス目は稼いだね!


黒犬:【1】【3】【2】【1】

眠猫庵:【6】【6】【6】【6】


 いよっしゃ!これで僕達全員18マス確保!

 アガタの相手は6マス。ナダ達の相手が8マス。リュリィの相手が5マス。ファナの相手が4マスだ。

 オクリは確実にバトルが始まる。

 他の皆もバトルになるだろう。

 

「いよいよですわね」

「ここからがナナキ達の運が試されるな。後はそれぞれがどの役割をになっているのか、だな」

「今の所、私達が押し返される可能性はないわね。だからHPに気を付ければいいわね」


 この状況に【肉好き黒犬】達はイライラしていた。


「なんだよこれ……!?こんなに幸運値で差が出るのかよ!?」

「やばいな……!このままじゃあ、最悪2ターンで押し負けるぞ」

「でも、どうしようもないだろ……!」

「あっちが6出るのはともかく、なんでこっちは5以上が出ねぇんだよ……!」


 うん。申し訳ない。神様にすら泣かせたからね。

 でも、その神様達に強化されたからどうしようもないんだ。

 そしてサイコロを振る相手チーム。


【2】


「くそっ!!」


 サイコロを振ったラブラドールタイプのプレイヤー役選手が悔しがる。

 さて!


「オクリ。行くにゃ!」

「おっけい!」


 オクリは混天截を担いで、気合を入れる。

 そして僕達はサイコロを振る。


【6】


 よし!


「選手同士が接触したよ!バトルフェイズ開始だぁ!」


 キッド・ノアが声を上げる。

 オクリと大剣ドーベルマンが向かい合う。

 僕達の目の前に3つのサイコロが現れる。


「まずは攻撃サイドから!」


 ナティと両手でサイコロ3つを持って、思いっきり振る。

 

【6】【6】【5】


 あ。ゾロ目じゃない。

 

「っ!!ふざけやがって!6ゾロ目じゃないと勝てないだなんて!くそっ!」


 やけくそ気味にサイコロを振るプレイヤー役選手。


【2】【2】【3】


「アタック成功!合計差10のダメージと3マス後退だぞ!」


 よっしゃあ!


「おんどりゃ!」

「ぐお!?」


 オクリの攻撃に吹き飛ばされ、3マス下がる大剣ドーベルマン。HPも90に下がる。

 オクリは3マス詰める。

 これで相手は後9マス。けれども相性は普通だったようだ。

 続いてアガタ達の橋。

 相手側のサイコロは【3】。進んだのは合計9マス。

 そして僕達の振ったサイコロは【6】。合計24マス。


「バトルフェイズ!攻撃サイドからサイコロだよ!」


 僕達はサイコロを振る。


【6】【6】【5】


 ふむ?なんか逆にいい気がしてきたぞ?


「はああ!?またか!どうすればいいんだよ!?」


 ごめん。

 相手のサイコロは【1】【1】【3】。


「アタック成功だよ!合計値差12ダメージと3マス後退!」


 ドコン!とアガタに殴り飛ばされるラブラドールアーチャー。

 後ろに4()()()()()2()2()()()()()()()()()

 お!


「どうやら儂の方が有利らしいのぅ」

「っ!」


 アガタは【ナイト】。可能性を考えると【マーチェンド】か【ファーマー】だろうな。

 ちなみにオクリは【ファーマー】。

 アガタは3マス進む。1マス空いた。

 やっぱり余った3マス分しか進めないのか。でも、アガタはこのままでいいな。


 次は相手側は【3】。合計11マス進んだ。

 僕達が出したのは【6】。

 よし!バトルだ!


「「にゃあ!」」


【6】【6】【5】


 良し!やっぱり幸運絶好調!

 相手はもはや諦めたようにサイコロを振る。


【2】【2】【2】

 

 攻撃成功!

 盾持ちドーベルマンは後ろに3マス戻り、11ポイント減少する。

 相性分からず。


「……これはもう相手が勝つことはないのでは?」

「だろうな」

「まさか大きい目を出すのではなく、最適な目を出すことが出来るまで幸運とは思いませんでしたわ」

「ほんとだねぇ」


 もはや相手チームを応援したくなるほどの差がある。

  

 相手が次に出した目は【3】。これで合計8マス進む。

 僕達はもちろん【6】。

 バトルです!


「「にゃにゃ!」」


【6】【5】【6】


 もう喜ぶのも申し訳ない気持ちになるよね。

 

【2】【1】【1】


 ……うん。

 リュリィが杖を振るう。

 相手は4マス下がり、23ポイント減少する。

 お!2人目!

 

「はい!こいつがキングよ!」

「ちくしょうが!」

「ば、馬鹿!答えるな!バレただろうが!」

「あっ!」


 リュリィは【アサシン】。

 あの5つの役職考えたら、【アサシン】は【キング】に強いだろうと考えていた。

 なのでリュリィにはもし相性が良かったら、わざと声を上げるようにと伝えていた。

 それに相手は見事に引っかかってくれた!

 これで標的は決まった!【キング】は残り5マス。HPは77ポイント。


 次に相手が出した目は【3】。これで7マス。

 僕達はもちろん【6】。

 バトルです!


「「にゃにゃ~(=^Φ ω Φ^=)にゃあ!」」


 ここが勝負どころと祈ってサイコロを振る。


【5】【5】【5】


 ゾロ目!スキル発動です!


【1】【2】【2】


 10ダメージ!キングを狙え!


「【スワロー・エッジ】!」


 ファナがキング役の選手にスキルを飛ばす。

 

「ぐわぁ!」


 キングはHPが67に減少するが、マスは下がらなかった。


「どうやら遠距離はダメージだけのようじゃな」

「だな」

「まぁ、いいじゃない。ターゲットは決まったしね」


 まぁね。

 次は相手からの攻撃かな?

 相手が【2】を出してバトル。


【2】【3】【4】


「くっ!」

「「にゃ!」」


【6】【6】【5】


 ガード成功。

 次はこっちの攻撃だ!


【6】【6】【6】


 よっしゃあ!ゾロ目!


「くそ!少しでもダメージを!」

「「にゃにゃ~」」

「う!?な、なんだ!その鳴き声は!」


 あ。バレた。

 僕達の声にビビりながら投げたサイコロの目は、


【1】【1】【2】

 

 ……ごめん。

 ということで!オクリ!キングを攻撃だ!


「おうよ!【ホーリー・ランス】!」

「うぐうう!?」


 光の矢でキングを攻撃。

 残りHP53!

 どんどん行くぞ!


「……審判。降参する」


 え?


「そこまで!勝者【眠猫庵】だよ~!」


 キッド・ノアが勝者宣言をする。

 僕とナティはキョトンとするが、そこに白蓮達が呆れ目で近づいてくる。


「ナナキ様、ナティ様。お2人の幸運は相手の心を折るには十分ですわ」

「しかも相手の出目まで抑えるとはなぁ」

「怖い」


 ……やっぱり?やらかした感はあるよ!

 

 元の闘技場に戻る。

 観客の雰囲気もどちらかと言うと【肉好き黒犬】に同情している感がある。

 一方的だったもんね。


「普通は盛り上がるはずの運要素で勝ち決めたもんな」


 ディノの言葉に周囲も同意する。

 そうかもしれないけどね。幸運に文句言われても困るよ!?


「あれじゃの。全く活躍した気がせんのぅ」

「まぁ、駒だったしね」

「今回は実力は関係なかったしね」


 そうそう。なので文句は神のお2人に言ってください。

 

「納得出来ねぇよ!」


 相手チームの1人が僕達に向かって叫び出した。


「幸運で勝負が決まるなんておかしいじゃねぇか!」

「そ、そうだ!ちゃんと戦いさせろよ!」


 仲間達も同調し始めた。

 むぅ……そう言われてもなぁ。


『やかましい』


 ズゥっと何かが圧し掛かる様な声が上から響いてくる。

 バットル様だ。

 立ち上がって腕を組み、【肉好き黒犬】を鋭く、そして冷たい目で見下ろしている。


『幸運で勝負が決まるのはおかしいだと?おかしなことを言うな?戦いは本来生きるか死ぬかだ。幸運だって重要な戦力だろうが。迷宮にはこの手の試練がゴロゴロしている。その度に言う気か?』


 バットル様の言葉に【肉好き黒犬】は言葉に詰まる。


『魔物を倒して強力な魔剣を手に入れた。よく聞く話だな?そいつと戦った時にも同じことを言う気か?戦いとは実力と知恵と幸運で構成されるものだ。幸運で負けたと言うことはお前達の力はその程度だと言うこと。己の無力さを相手にぶつけるな。愚か者共が』


 完全に項垂れる【肉好き黒犬】。

 まぁ、理不尽だったのは確かだしなぁ。文句を言いたい気持ちは分かるけどね。

 

『それに言ったはずだ。試合形式の抽選は幸運値に関係ないとな。ナナキ達はただ無作為に選ばれた試合形式に対して、どうすれば勝てるか考えただけだろうが。それに文句を言うなら、まずは貴様らの編成から考えろ駄犬共』


 もうやめてあげて!彼らのライフはマイナスです!

 

『ふん』


 バットル様は不機嫌そうに顔を顰めたまま、椅子に座る。

 椅子の横に控えていたナナキちの頭を鷲掴みして、足に乗せる。

 ひぃ!?

 僕はナナキちの姿を見て、物凄い怖気に襲われて意識を失った。

 

「にゃあ~」

「ニャニャキ!?どうしましたにゃ!?」

「ナナキ!?」


 ナティとニュウが慌ててナナキに駆け寄る。

 

「あぁ~……この前の気絶した時の事でも思い出したかねぇ?」

「かもしれんな」


 メンバー達はナナキを憐れむ。


 こうして【眠猫庵】の1回戦は微妙な空気で終わったのだった。


ありがとうございましたにゃ(=^Ο ω Ο^=)

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