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#61 いざ!ボス戦!

本日は2話投稿します!現実パートに行くにはちょっとキリが悪かったので(*_*;


よろしくお願いします。

 幸せな晩御飯を味わった翌朝。

 

「ふにゃ~…んにゃ」

「うにゃ~ん」

「きゅあ~」


 僕達は寝ぼけ眼で起床する。

 コシコシと目を擦り、テントを出る。


「「うにゃ~~」」

「きゅ~」


 昨日と同じように背伸びをする。リフォンもググゥ~っと本物の猫のように伸びをする。

 そして朝ご飯を食べ始める。


「ボスって順番待ちですかにゃ?」

「いや、大丈夫らしいにゃ」


 どうやら戦闘時は別エリアに飛ばされるらしい。パーティー毎に分かれるらしいので同時に部屋に入らなければ大丈夫との事だ。


「頑張るにゃ」

「はいにゃ!」


 フンス!と気合を入れるナティ。

 うん。天使。


 テントを片付けて、装備を確認して出発。

 リフォンはカンバック!


「きゅ~」

「終わったらちゃんと呼ぶにゃ」

「きゅあ!」


 この子ってどうやったら成長するんだろうね。今の所大きさが変わっているようには見えない。

 それはともかくリフォンを首飾りに戻して、帽子を被って出発する。

 入り口はかなり大きく、馬車なんかも余裕で通れるだけの高さと広さがある。

 中にはまだ誰もいないようだった。


「じゃあ、行くにゃ」

「はいにゃ」


 ゆっくりと扉を押して開けていく。通行証を掲げれば勝手に開くらしい。

 重い~!

 

「にゃ!」


 ナティも手伝ってくれて何とか片側だけ開けて入る。

 中は真っ暗だ。

 少し進むと、バタン!と扉が閉じる。

 そして部屋に明かりが灯る。中はドームのように広い作りになっている。


「ゴーレムはどこだにゃ?」

「いにゃいですにゃ」


 周りを見渡すもゴーレムらしき姿は見えない。

 あれぇ?

 すると目の前の地面がグニョグニョと蠢き始める。


「「にゃ!?」」


 ジュルゥと音を立てながら、地面から泥のような腕が現れる。

 なに!?何が現れるの!?こんな話聞いてないよ!?

 その泥の塊はさらに盛り上がり、少しずつ人の形を成していく。

 そして現れたのは泥の巨人。ざっと4mはある。


「【マッド・ゴーレム】!?そんにゃの聞いてにゃいにゃ!?」

「どうしますにゃ!?」

「……レベルは聞いてたのと変わらにゃいにゃ。頑張ってみるにゃ!」

「はいにゃ!」


 気合を入れる僕達。

 落とし穴は効きそうにないなぁ。他のも効くかどうか。

 試していくしかないか!


「にゃあ!!」


 僕は剣を抜いて走り出す。

 さっそくお披露目!!


「【スリップ】!【ツイスト・スラッシュ】!」


 両手で剣を握って高速で回転を始める。

 そのまま回って滑りながら独楽のように進んでいく。

 その名も!【独楽猫剣(こまねこけん)】!

 直撃して両足を切り刻む。

 しかし、あまりダメージは無いようだ。


「やっぱり物理はダメだにゃ!」

「にゃ!」

「【フリップ】!」


 とりあえず試してみる。

 マッド・ゴーレムは逆さまになって頭から落ちる。

 しかし、すぐに体を崩してまた元に戻る。

 ですよね!


「困ったにゃあ」


 マッド・ゴーレムが腕を振って僕に向かって叩きつけてくる。

 僕はビュン!と駆けだして避けながらナティの元に戻る。


「どうするかにゃあ」

「私がやってみますにゃ!」


 ナティが奮起している。

 かわゆい!


「【シールド・フェアリーズ】!」


 マッド・ゴーレムの前に大量の盾が現れる。


「【集束す(フォークシング)る祈り(・プレアー)】!」


 【集束する祈り】は【エリア・ヒール】など範囲に効果をもたらす魔法を一点に集めることで効果を高めて使用する事ができる魔法だ。

 すると、盾が一か所に集まっていき、巨大な盾が1つ出来上がる。マッド・ゴーレムにも負けない大きさだ。

 おぉ~!でっかい!


「【ライト・レーザー】!」


 最後に巨大盾が光り輝き、盾全体からマッド・ゴーレムに向けて光線が放たれた。

 うおおおお!!

 光線はマッド・ゴーレムの膝から上を吹き飛ばした。


「出来ましたにゃ!【ビッグシールド・レーザー】ですにゃ!」


 これは凄い。なんか僕より攻撃力高くないですか?

 あれ?僕の存在意義がなくなりつつある?

 そ、そんなことはないはず!ぶ、物理ではまだ僕の方が!


 膝下だけになったマッド・ゴーレムは崩れ落ちる。

 しかし再びグニョグニョと地面が蠢き、マッド・ゴーレムが現れる。

 

「小さくにゃったにゃ?」

「ですにゃ」


 大きさは3mくらいになった。つまり何かしらは消耗していることになる。

 

「怪しいのはあの地面だにゃ」

「にゃあ」

「ニャティはまたあれが使えるようにしてほしいにゃ。次はあの地面に叩き込んでやるにゃ!」

「はいにゃ!」


 僕は駆けだす。

 とりあえず引きつけながら、体を削るべきだ。


「【月爪乱舞】!」

 

 マッド・ゴーレムの体を切り刻んで削る。

 マッド・ゴーレムは体を修復する。

 う~ん。やっぱりこれくらいじゃあ意味ないか。僕は大技が少ないからなぁ。

 

「【スワロー・エッジ】!」


 燕の形をした斬撃を飛ばして、体を上下に分ける。しかし、すぐに体がくっつく。

 すると、マッド・ゴーレムが泥の弾丸を放ってくる。

 シュパパパ!と反復横跳びのように動いて避ける。

 動けるもんだね!

 今度は鞭のように腕を振るってくる。


「【フォース・セイバー】!」


 1本の腕を斬り落として、もう1本は後ろに飛んで下がって躱す。

 ん?なんか違和感を感じる。

 あぁ。そうか。あいつ絶対にあそこから動かないんだ。

 だったらもう1個試してみるか。

 僕はマッド・ゴーレムの足元に入り込む。


「【フロート】!」


 マッド・ゴーレムの体を浮かしてみる。

 しかし、すぐさま体が崩れる。

 ダメか……。

 再び体が現れる。それはちょっと小さくなったように見える。

 お?ちょっとは効いたか?


「ニャニャキ!」


 どうやら行けるようだ。

 僕はダッシュで逃げ出す。


「【ビッグシールド・レーザー】!」


 マッド・ゴーレムの真上に巨大な盾が現れ、極太のレーザーが発射される。

 マッド・ゴーレムは全身光に飲み込まれて崩れ去る。

 そして、足元の地面も吹き飛ぶ。

 どうだ?

 盾が消える。マッド・ゴーレムが現れる気配はない。


「勝ったにゃ?」

「たぶん?」


 2人で首を傾げると奥の扉が開き始める。どうやら勝ったようだ。

 通行証は?ドロップにあるのか?

 僕達はマッド・ゴーレムがいた場所を覗く。

 穴の中に通行証と思われる白いカードが2枚とドロップと思われる赤い岩の塊とボロボロの人形があった。

 なんじゃらほい?


___________________________________________

Name:魔鉄の泥塊

Rank:C

鉄分を多く含んでいる泥の塊。ゴーレムの触媒にされていたため魔力も含まれているため非常に珍しい。

___________________________________________

Name:ゴーレムコア・ドール

Rank:B

ゴーレムの核となっていた人形。その存在は謎に包まれており、原理は未だに解明されていない。

___________________________________________


 どっちもドロップとしてはレア度が高い。

 ゴブリンキングの素材がBだったもんね。ということは、マッド・ゴーレムって出現率が低いレアボス?


「多分、また幸運が働いたみたいだにゃ」

「そうにゃんですかにゃ?」

「にゃ。今回は良かったけどにゃあ……下手したら強いレアボス呼び出すかもしれにゃいにゃ」

「にゃあ~」

 

 幸運も悩みどころになってきているぞ。贅沢な悩みだな。

 とりあえず回収して、外に向かう。

 

「突破にゃ!」

「にゃ!」


 テッテレ~♪

 時間はまだ昼前。今居る所もキャンプ地だ。

 リフォンを召喚して、お昼ご飯を食べながら先に進むか考えることにした。


「んにゃ~……行けにゃいこともにゃい距離だにゃ」

「でも暗くにゃるのは間違いにゃいですにゃ」

「だにゃあ」


 次のキャンプ地は微妙な距離だ。着けないことはない。でも間違いなく真っ暗だ。

 悩みどころである。

 

「……別に急ぐ旅じゃにゃいにゃ。今日は休むにゃ」

「はいにゃ」

「きゅあ~」


 テントを張って、火を起こす準備をする。

 準備が出来たら、せっかくなので卵を撫でながらのんびりする。

 

「ふにゃ~」

「うにゃ~」

「きゅあ~」


 ダラ~ンとする。卵を挟むように寝転んで2人で撫でる。

 リフォンは頭側で寝転がっている。

 こういうのもいいもんだ。


 暇なのでステータスでも確認してみる。

____________________________________________

名前:ナナキ

性別:雄

種族:ケット・シー(妖精族)Lv33

メイン職業:フェンニャ―Lv30(Max)

サブ職業:占い師Lv28

称号:愛され過ぎなスケコマシ猫


生命力:D-

魔力:A

筋力:D-

防御力:E-

精神力:B+

知力:B+

器用さ:D

敏捷力:A

幸運:A+


・スキル(パッシブ)

ケット・シーの性

敏捷強化:Lv10(MAX)

CTR強化:Lv10

危機感知:Lv11

方向感覚強化:Lv10

魔力強化:Lv10(MAX)

知力強化:Lv10(MAX)

闇視 

キャットステップ


・スキル(アクティブ)

剣術:レイピアLv22、ナイフLv15

占術:Lv20

魔法:妖精魔法Lv27

トリック:Lv27

爪技:Lv27

鑑定:Lv12

ニャニャニャ

ニャラン 


・ユニークスキル

妖精族の加護

女神?????の加護

女神ルナマリアの加護

女神プレイグの加護 New!

猫の呪い

金目銀目

愛弟子 

ケット・シーの加護

愛し合うもの

竜の友 

迷宮の攻略者

王を倒した者

_____________________________________________

 

 おっ!ジョブレベルMaxになった。これで転職できるな。

 サブはどうしようかなぁ……まぁ、一度水晶でも買ってみるか。

 スキルはプレイグ様の加護以外は増えてない。

 色々自流が出来ないかとまた考える。

 ふと横を見ると、


「ふにゃあ……ふにゃあ……ふにゃあ……」


 ナティは眠りについていた。卵に抱き着いて気持ち良さそうに寝ている。

 かわゆすぎるやろーー!!

 思わずパシャっ!とスクショを撮ってしまう。

 だ、だれか!ナティのぬいぐるみとか作ってくれませんか!?

 もしあったらリアルでも欲しいな。

 引かれても構わん!自慢の彼女だからね!


 まだおやつの時間の10分前。

 リアルでも同じ時間ぐらい。

 あー……姉さん、あの感じだと帰ってくるかなぁ?今日は僕がご飯当番だったなぁ。

 う~ん。今日はもうのんびりだし。一度ログアウトしよう。

 ナティを起こさない様に卵を回収してポーチに仕舞う。

 リフォンは……大丈夫だろう。

 ナティにメールで一度ログアウトするして、夜にはまたログインすることを記して送信しておく。


 また後でね。ナティ。


 恋人の寝顔を眺めながら、僕はログアウトした。

 

ありがとうございました。

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