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転生した俺は、全属性魔法と神剣を極めて異世界で無双する  作者: ななほし


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第51話 俺が転生した本当の理由

『あなたには、まだ伝えていないことがあります』


天空遺跡。


祭壇の上に浮かぶ女神の幻影を、俺は呆然と見つめていた。


「……どういうこと?」


俺の声が震える。


『あなたが、この世界へ転生した理由です』


「転生した理由……?」


前世の俺は、普通の会社員だった。


仕事をして。


家に帰って。


飯を食べて。


そんな毎日を過ごしていた。


そしてある日。


交通事故で死んだ。


その後。


俺はこの女神に出会った。


事故は本来起こるはずではなかった。


だから、別の世界で生き直してほしい。


そう言われた。


それだけだと思っていた。


「俺は……事故に巻き込まれたから転生したんじゃないのか?」


女神は答えなかった。


ただ、悲しそうに微笑んだ。


『半分は、そうです』


「半分?」


『あなたの死は、本来なら起こるはずのないものでした』


「……」


『しかし――』


女神の姿が一瞬、揺らぐ。


『あなたがこの世界に来ることもまた、決められていたことでした』


「……え?」


リーゼが口を挟む。


「つまり……レオンが転生したこと自体が、偶然じゃなかったってこと?」


『はい』


エリシアが息を呑む。


「では、レオンは……最初からこの世界に必要だった?」


女神は頷く。


『そうです』


俺は拳を握った。


「じゃあ……俺は何なんだ?」


『それは――』


女神が答えようとした瞬間。


――ゴゴゴゴゴゴゴ!!


遺跡全体が揺れた。


「うわっ!?」


セレナがよろめく。


俺はすぐに支える。


「大丈夫?」


「う、うん……」


アクアが俺の肩で震えている。


「レオン……」


「どうした?」


「怖い……」


「大丈夫だ」


俺はアクアを手のひらに乗せる。


「俺がいる」


その瞬間。


アクアの身体が淡く光った。


そして。


祭壇の結晶と共鳴する。


『――神核が反応しています』


女神が呟く。


「神核……」


俺はアクアを見る。


すると。


アクアの身体から、無数の文字が浮かび上がった。


古代文字。


神聖文字。


そして――


俺には読めない文字。


「……何だ、これ」


『まだ、早いのです』


女神が言う。


『すべてを知るには』


「またそれかよ……」


俺は少し苛立った。


「いつも肝心なところで!」


女神は苦笑した。


『ごめんなさい』


「……」


『ですが、一つだけ教えます』


女神の表情が変わった。


『レオン』


『あなたは――』


『この世界を救うためだけに転生したのではありません』


「……え?」


『あなた自身が、この世界の運命そのものに関わる存在なのです』


その言葉と同時に。


女神の姿が消えた。


「待って!」


手を伸ばす。


だが。


何も掴めなかった。


祭壇の光も消える。


静寂。


リーゼが呟く。


「……どういう意味なのよ」


「分からない」


俺も分からない。


ただ。


一つだけ。


はっきりしたことがある。


俺の転生には――


まだ知らない理由がある。


そして。


その秘密は。


アクアと神剣アストラにも繋がっている。

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