第43話 王都魔法大会
数週間後。
王都で大きな祭りが始まった。
「魔法大会?」
俺が聞く。
リーゼが嬉しそうに頷く。
「そう!」
「出るの?」
「もちろん!」
「俺も?」
「当然!」
エリシアが笑う。
「レオンは目立つと思いますが……」
「目立ちたくない」
「無理でしょうね」
大会には。
王都中の魔法使いが集まっていた。
観客席にはセレナもいる。
「レオン、頑張って!」
「ありがとう!」
そして。
予選。
俺はなるべく力を抑えた。
「ファイア」
小さな炎。
相手を倒す。
「ウインド」
吹き飛ばす。
「ライト」
目をくらませる。
順調に勝ち上がる。
しかし。
リーゼは。
「――《炎雷爆》!!」
圧倒的な魔法で勝ち続けていた。
「すごい!」
観客が沸く。
そして。
決勝。
俺とリーゼ。
「まさか……」
リーゼが笑う。
「あなたと戦えるなんてね」
「手加減する?」
「絶対にしない!」
「分かった」
審判が叫ぶ。
「――試合開始!」
リーゼが一瞬で詠唱する。
「――《雷光槍》!」
俺は避ける。
「速い!」
「まだよ!」
炎。
雷。
風。
三属性を同時に操る。
俺は驚いた。
「……凄いな」
リーゼは。
確実に成長していた。
「レオン!」
「うん!」
「本気で来て!」
「分かった!」
俺は魔力をほんの少しだけ解放した。
その瞬間。
会場全体の魔法陣が――
一斉に輝いた。
「……え?」
「何!?」
魔法大会の舞台に。
古代文字が浮かび上がった。
そして。
地下から。
巨大な魔力が噴き出した。




