第39話 王国最高会議
王城。
今度は以前の謁見とは違った。
国王だけではない。
宰相。
騎士団長。
宮廷魔導師。
そして。
各貴族家の代表までいる。
「……多すぎない?」
俺が呟く。
セレナが小声で答える。
「国の重要な会議だから」
「俺、十歳なんだけど」
「知ってる」
国王が立ち上がった。
「レオン」
「はい」
「まず、黒月山脈で何があった?」
俺は全部説明した。
古代竜。
第五魔将。
封印。
神の鎖。
そして。
神々が姿を消したこと。
会議室がざわついた。
「神が……?」
「千年前に……?」
「そんな記録は……」
一人の老人が立ち上がった。
「陛下」
「何だ?」
「この少年を信用してよいのですか?」
「……」
老人は俺を見る。
「魔族と通じている可能性もあります」
「なっ……」
エリシアが怒りそうになる。
だが。
俺は止めた。
「大丈夫」
俺は老人を見る。
「疑うのは普通だと思います」
「……」
「証拠がないなら、信じなくてもいいです」
国王が俺を見る。
そして。
「しかし」
国王は立ち上がった。
「この少年がいなければ、我が国は何度滅んでいた?」
誰も答えられない。
「黒龍」
「王都襲撃」
「六魔将」
「そして古代竜」
国王は俺を見る。
「全てを救ったのは――」
「この少年だ」
会議室が静かになる。
そして。
国王は宣言した。
「レオン・アークライトを――」
「王国直属の特別冒険者に任命する」
「……え?」
こうして俺は。
また一つ。
普通から遠ざかった。




