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第35話 俺と第五魔将の決着
グレイガスが大剣を振る。
俺は避ける。
炎が壁を吹き飛ばす。
「――《紅蓮獄》!」
巨大な炎が神殿を包む。
リーゼが叫ぶ。
「レオン!」
「大丈夫!」
俺は魔力障壁を展開した。
「エリシア!」
「はい!」
エリシアが精霊を呼び出す。
「――《大精霊結界》!」
二重の結界が完成する。
リーゼも杖を構える。
「私も!」
「三人で行こう」
「うん!」
「はい!」
俺たちの魔力が重なる。
炎。
風。
光。
そして。
神剣アストラ。
「――《アストラ・ブレイク》!!」
白銀の斬撃が走る。
グレイガスの大剣を砕く。
「な……!」
さらに。
鎧を切り裂く。
グレイガスが膝をついた。
「……見事だ」
「まだやる?」
「いや」
グレイガスは笑った。
「私の負けだ」
そして。
「だが――」
その身体が黒い炎に包まれる。
「この程度で終わると思うな」
「何?」
「魔王様は……」
グレイガスが消える。
「すでに、お前の存在を知っている」
残されたのは。
砕けた赤い鎧だけだった。
リーゼが呟く。
「逃げた……?」
俺は首を振った。
「いや」
「え?」
「自分から逃げた」
「どういうこと?」
「たぶん、もっと大きな目的がある」
俺は封印の核を見る。
「まずは、こっちだ」




