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第142話 半分の神剣
「アストラ・ゼロ!」
小さな刀身から光が走る。
俺はゼルクへ向かう。
「遅い!」
ゼルクが剣を振る。
俺は受け止める。
――ギィン!
「……!」
「さっきとは違う?」
「そうだ」
アストラが答える。
《現在、権能12%》
「まだ12%か」
「十分だ!」
断絶。
ゼルクの魔法だけを切断する。
「なっ!」
俺は距離を詰める。
一撃。
ゼルクの剣が弾き飛ばされる。
「……負けた」
ゼルクは膝をついた。
「殺すか?」
「殺さない」
「なぜ?」
「お前にも守りたいものがあるんだろ?」
ゼルクは黙る。
やがて笑った。
「……変な奴だ」
そして剣を置いた。
「神殺しの一族は、お前には手を出さない」
「ありがとう」
しかし。
ゼルクは去る前に一言だけ残した。
「だが――」
「神界の最上層には、俺たちより恐ろしい存在がいる」




