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第133話 弱い俺
「またお前か」
目の前のレオンが笑う。
「今のお前は弱い」
「そうだな」
俺は素直に認めた。
「魔力もない」
「神剣もない」
「昔の力もない」
もう一人の俺が剣を構える。
「なら、僕に勝てる?」
「分からない」
「……何?」
「でも、やってみる」
戦いが始まった。
圧倒的な力の差。
何度も吹き飛ばされる。
「くっ……!」
それでも立ち上がる。
「なぜ立つ?」
「仲間を守りたいから」
「力がないのに?」
「関係ない」
俺は拳を握る。
「守るっていうのは――」
「強いからするものじゃない」
最後の一撃。
俺は相手の攻撃を受け止めた。
そして――。
「一緒に帰ろう」
もう一人の俺が笑った。
「……合格」
その身体が光になる。
「最後に一つ」
「何?」
「お前は本当に、神剣を失ったと思っているか?」
俺は目を見開く。
「……どういう意味だ?」
しかし答えはなかった。




