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第132話 神の試練
目を開ける。
「……ここは?」
俺は一人、白い空間に立っていた。
目の前に三つの扉がある。
『第一の扉――力』
『第二の扉――心』
『第三の扉――選択』
「……また選択か」
一番左の扉を開ける。
すると――。
巨大な魔物が現れた。
以前の俺なら一瞬で倒せる。
だが今の俺には神剣もない。
「なるほど」
魔物が襲いかかる。
俺は走る。
避ける。
転がる。
そして地面に落ちていた一本の木の棒を拾った。
「これで十分だ」
魔物の攻撃を利用して、足元を崩す。
巨体が倒れた。
俺は木の棒を突き立てる。
魔物が消えた。
『第一の試練、合格』
「力って……魔力のことじゃなかったんだな」
次の扉へ。
そこには――。
セレナたちが映し出されていた。
しかし全員が俺を責めている。
『あなたが弱くなったから』
『私たちを守れなくなった』
『役に立たない』
俺は黙って彼女たちを見る。
「……偽物だ」
『なぜ?』
「俺の仲間なら、そんなことを言わない」
映像が消えた。
『第二の試練、合格』
最後の扉。
俺はゆっくり開いた。
そこにいたのは――。
もう一人の俺だった。




