129/144
第129話 星の向こう側
俺は学院の屋上から空を見上げた。
「神喰らいは倒したはずだ」
『あれは私の一部に過ぎない』
「……!」
『本体はまだ――』
『この世界の外にいる』
空の亀裂が広がる。
するとアクアが飛んできた。
「レオン!」
「アクア?」
「ボク、全部思い出した!」
「何を?」
アクアが泣きながら言う。
「女神様が……」
「最後に言ってた」
「『レオンには、まだ一つだけ使命がある』って」
「使命?」
その瞬間。
空から声がした。
『神々のいない世界を――』
『もう一度、神々から守ること』
俺は拳を握った。
「……なるほど」
セレナたちが屋上へ駆けてくる。
「レオン!」
俺は振り返る。
「どうやら――」
「まだ旅は終わってないらしい」
リーゼが呆れた。
「本当に次から次へと……」
ルナが笑う。
「面白そう!」
アリシアも笑った。
「なら、行きましょう」
ノアが頷く。
「仲間だから」
リゼリアも。
ノクスも。
全員が俺を見る。
俺は笑った。
「じゃあ――」
「第二の冒険を始めよう」
その瞬間。
空の亀裂から一人の女性が降りてきた。
銀髪。
白い服。
見覚えのある姿。
「……女神様?」
俺は目を見開いた。
彼女は微笑む。
「久しぶりですね、レオン」




