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第128話 失われた神剣
「アストラが……ない」
俺は手を見る。
何度探してもない。
「力も……」
魔力を使おうとする。
しかし――。
「……弱い」
魔法が小さな火しか出ない。
「本当に全部なくなったんだ」
リーゼが笑った。
「普通の魔法使いになったわね」
「普通って……」
俺は苦笑する。
「これが普通なのか」
セレナが笑う。
「私たちと同じですよ」
俺はその言葉を聞いて、少し嬉しくなった。
これで――。
普通の人生を送れる。
学院に通う。
友達と笑う。
好きな人と過ごす。
冒険もする。
そんな毎日。
「……悪くないな」
その日の夜。
一人で学院の屋上へ行く。
空を見上げる。
「アストラ」
返事はない。
「今までありがとう」
すると。
一瞬だけ――。
星が輝いた。
俺は微笑む。
「……またな」
しかしその瞬間。
空に巨大な亀裂が入った。
「……え?」
星空の向こう。
そこから――。
巨大な目が現れた。
「まさか……」
声が聞こえる。
『未来を変えた程度で――』
『物語が終わると思ったか?』




