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第111話 もう一人のレオン
「僕が……俺の半身?」
目の前の少年を見つめる。
顔立ちは、どこか俺に似ていた。
しかし、雰囲気は全く違う。
少年は笑っている。
「初めまして、レオン」
「名前は?」
「……ノクス」
その瞬間、アストラ・ゼロが震えた。
《警告》
《対象はレオン・アークライトと極めて高い魂魄類似率を確認》
「魂が……俺と同じ?」
ノクスは笑った。
「同じじゃない」
「僕は――」
「君から切り離された存在だ」
「……!」
リゼリアが顔を青ざめる。
「そんな……」
ノクスは彼女を見る。
「久しぶりだね、リゼリア」
「あなたを……知っている?」
「千年前からね」
リゼリアは頭を押さえた。
「違う……私はあなたを知らない……」
ノクスは笑った。
「記憶を消されたんだよ」
「誰に?」
「レオン本人に」
「俺が……?」
俺はアストラを握る。
「どういうことだ」
ノクスは答えた。
「千年前、君は僕を切り離した」
「神喰らいを倒すためにね」
「そして僕を――異界に捨てた」
俺は絶句した。
ノクスは続ける。
「でも僕は、生き残った」
そして赤い光が瞳に宿った。
「ずっと君を待っていたんだ」




