第109話 異界への扉
神喰らいの腕が迫る。
俺は斬る。
「断絶!」
――ズバァッ!
黒い腕が切断された。
しかし。
「……増えた?」
切断面から、さらに無数の腕が生えてくる。
「厄介だな」
ノアが前へ出た。
「俺も戦う」
黒翼が広がる。
「黒翼・解放!」
黒い光が走る。
アリシアも続く。
「私も!」
「私もいるわ!」
リーゼ。
エリシア。
ミレイユ。
ルナ。
そしてセレナ。
「みんな……」
セレナが笑った。
「一人で戦う必要なんてないでしょう?」
「……そうだな」
俺も笑った。
「連結!」
五人の力が繋がる。
さらに――。
「アクア!」
「うん!」
青い光が加わる。
そしてリゼリアも手を伸ばした。
「私も――」
俺は一瞬迷った。
「……信じていいのか?」
「今度こそ」
彼女は答えた。
「あなたを裏切らない」
俺は頷いた。
「分かった」
七人の力が一つになる。
異界の門が大きく揺れる。
神喰らいの声が響く。
『来い』
『千年前の続きだ』
『今度こそ――』
『お前を我が器にする』
俺は門を見つめた。
「……なら」
「こっちから行ってやる」
セレナが驚く。
「レオン!?」
「逃げ回るだけじゃ終わらない」
俺は一歩、門へ向かう。
「神喰らいの世界へ行く」
「そして――」
「全部終わらせる」
その瞬間。
アストラ・ゼロが告げた。
《異界への移動を確認》
《帰還不能の可能性――87%》
俺は笑った。
「帰ってくるさ」
「みんなと一緒にな」




