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私だけ…。  作者: あきら


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第四章 終わらない地獄の連鎖

あきらは自嘲気味に、どこか遠い世界を見るような目で呟いた。

「俺が入院している間、両親を失った俺の今後の預け先を決める、親戚の集まりがあったらしい。だけど、背中に大怪我を負った傷物で、親が惨殺された不吉な子供なんて、誰も引き取りたがらなかった。みんな押し付け合って、言い訳ばかりしてたんだって。

結局、俺が預けられたのは、その親戚の集まりにすら参加していなかった、独身の中年男性の家だった」

その男は、重度のアルコール中毒で、重度のパチンコ依存症だった。

まともな生活なんて、そこには存在しなかった。男が俺に与える食事は、月に『8枚切りの食パン一袋』だけ。それを少しずつ齧って生き延びるしかなかった。それ以外の日は、水道水を飲んで腹を膨らませる毎日だった。

「その男はね、パチンコに勝つと信じられないくらい機嫌が良くなって、たまにお菓子を買ってくれたり、俺を殴らなかったりした。だから俺は、毎日部屋の隅で膝を抱えながら、あの男が今日もパチンコで勝ちますように、ってお腹を空かせながら神様に祈り続けていたんだ。殴られないために、ただ生き延びるために、クズみたいな男の幸福を願うしかなかった」

そんなある日、その男が突然、普段は見せないような不気味な笑みを浮かべて、俺に言ったんだ。『おい、ゲームをしよう』って。

「両親が生きていた頃、俺はゲームが大好きだった。だから、すごく嬉しくて、久しぶりに男に笑いかけて近寄っていったんだ。やっと普通に遊んでもらえるんだって、信じて。

だけど、男の前に立った瞬間、いきなり後ろから強い力で羽交い締めにされた」

男はニヤニヤ笑いながら、ポケットからライターを取り出し、タバコに火をつけた。

ただ事ではない雰囲気に怖くなって、俺は必死に暴れたんだ。その時、俺の肘が、偶然男の鼻に強く当たってしまった。

「男の顔から笑顔が一瞬で消えた。激怒した男は、獣みたいな低い声で言ったんだ。『ゲームは終わりだ。これは罰だ』って。

男は俺を床に力任せに組み伏せると、俺の背中に、赤く燃えるタバコの火を何度も、何度も押し付けた」

ジュッと皮膚が焼け焦げる嫌な音がして、俺は人生で一番の絶望的な絶叫を上げた。

すると男は、その俺の悲鳴を聞いて、急にうっとりとした歪んだ顔をして、機嫌を良くしたんだ。

『なんだ、こんなにいい声で鳴くなら、ゲームをやめて、毎日これをゲームにしたら面白いな』って。

「その時、俺は絶望したんだ。この男にとっては、ゲームも、罰も、全部同じなんだって。俺がどんなに痛がって泣き叫んでも、この男にとってはただの娯楽にしかならないんだって、思い知らされた」


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