~優しい黒猫と荒れた部屋~
いろいろな事があった主人公。
翌日、目が覚めると知らない天井。
そして散らかった部屋。
鳥のさえずりで目が覚めると、
見慣れない天井。
この世界に来てからのことを思い返しながら
ゆっくりと体を起こした。
白い猫から人間になったこと、
そしてソファの上で寝ている女性、
森にいる動物達。
未だにすこし実感がない。
あの後、黒猫と少しだけ話しをした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あ、そうだ」
「ここに来るのに慣れていたけど、よく来るの?」
ふと疑問に思ったことを聞いてみる。
───あぁ、たまにご飯とか持ってきたりしてるんだ。
───彼女、家事できないから
───家だってこんな有様だろ?
見回さなくてもわかる。
どう生活したらここまでの有様になるのだろう。
───ボクは掃除、できないから
───これからはキミが面倒を見てあげて
そう言われコクリと頷く。
───ご飯とかはボク達が持ってきてあげるから
“ボク達”
それはきっと最初に出会った動物達のことだろうか。
「もしかして最初に会った子達?」
───そうだよ
───もうこんな時間だ。
窓の外を見れば日が落ちてきている。
───またあした、様子見に来るよ
しっぽを優雅に振りながら黒猫は家を出た。
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今日も来てくれる様子だったな。
それより、この部屋……
どこから手をつけたらいいのか。
荒れている部屋を見回す。
まずは足の踏み場を探さなければならない。
ソファでは女性が気持ちよさそうにまだ眠っている。
……こんな部屋でよく眠れるものだ。
床に落ちていた綺麗な石を拾い上げる。
「こんなの、踏んだら痛いよ……?」
そして石の横には使い終わったマグカップ。
さらにその隣には何に使うのかわからない形の瓶。
「……」
気づいた時には私は床に散らばった物を
端へ寄せていた。
本を一冊拾う。
その下からまた本が出てきた。
さらにその下から紙の束が出てくる。
「増えた……?」
思わずそんな言葉が漏れる。
どかしてもどかしても物が出てくる。
本当にどう暮らしたらこうなるのだろう。
せっせと片付けていると、ソファの方から声が聞こえた。
「あと五時間……」
「長い……」
どうやら寝言らしい。
……この人といて大丈夫なのかと少し不安になった。
主人公は黙々と片付けをするタイプですが、
さすがの荒れた様子で独り言が増えてましたね。
次回は動物達来てくれるかな。。




