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玉砕戦2691  作者: 小池すんた
第二章~剣士涼~
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第十五話

猛牙龍血は第三次世界大戦末期、2473年に日本のどこかの鍛冶職人グループによって製造され、当時はまだ魔導核が発見されていないにもかかわらず、使用者との相性が良ければ2689年現在のどの武器よりも優れた性能を発揮できる。製造されてわずか1か月後のジャカルタ市街戦(2472~2473)では当時剣聖だった比嘉幸郷が総殺害数596を記録、大戦最後の戦いとなったサハラ会戦(2475)では敵の放った砲弾を受け止めてさらには送り返したという伝説がある。第一次暗黒界の乱でも東山の戦い(2496)では都宮軍の大将が使って彼の周りの建造物が倒れたという。

そういう栄光の歴史を持つ猛牙龍血だが、今は涼の手にあって金沢を目指している。


最初軍に持って行った時はびっくりされた。

「お、おい真田、そりゃなんだ!?」

「あぁ、猛牙龍血でs…」

「マジか?!上官!!」

こんな会話を何回かした記憶がある。

だが今ではすっかり落ち着いて、「おお!」とかいう奴もいなくなった。

「金沢攻略」は軍の上の方でも「青年志願兵にはきついんじゃないか?」という意見が出たらしく、今回の作戦では金沢に侵入したらいま乗ってる機甲車で輸送艦に移動後、最前線の最前線まで戦車で向かい、戦うという作戦になった。逆に危険なんじゃないかという意見が出たが、結局そうなったそうだ。

《3キロ先、金沢》という合図の後、全員荷物の整理をして輸送艦への期待を膨らませた。

そして輸送艦内。そこには巨大戦車(レールガン、レドームなどを装備)があって早速乗った。

戦闘の最前線には、すでに大量の死体が山となっていた。

「3.2.1.で出るぞ、いいな」ハ隊隊長が最終確認をする。

「3.2.1.出撃!!」

一気に俺達は戦車から出て、敵との戦闘に入った。

俺はハルバートを振って敵をどんどん殺した。そして俺の周囲には死体の山が作られていった。

そして山が崩れかけるとき、俺はまた山を作りに走るのだった。

午後7時。敵は本拠の金沢城に戻っていった。この時期だと電灯が無くともまだ明るい。辺りを見回せば、生き残った仲間(俺含む)がちらほらいたが、実際は人間の足や腕などが転がっている数の方が圧倒的だった。7時半には点呼だから早く戻ろう。未来人は夜が嫌いらしい。

だが、俺は戻る途中の森で時間をつぶしてしまう。

女の子が倒れていた。息はまだしている。気絶しているようだった。だが、彼女はすっごく可愛らしくて、放っておけなかった。


私はハ隊の隊長を務めているが、今回の作戦1日目は結構の被害を受け、12人が死亡、3人がけがで点呼に出れないと聞いていたが、合計人数が一人多い。

そう。真田が一人の少女を持って帰ってきたのだ。

しかも、お姫様抱っこで。うらやましい限りだ。

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