第八話
ここら辺から、時間をスキップするのが多くなります。
また、涼はこの物語にデータインストールを行った模様で、NOW LOADING…がなくなることが多くなります。
特性発動訓練所は、全国で四か所あり世界でも8か所しかない特殊な施設だ。
世界一の大国である日本は東京八王子、長野松本、大阪四天王寺、沖縄宜野湾にある。
大都市近郊と地方都市にあるのには訳があり、大都市の真ん中に作ってしまうと「スキルは発動できても、質が悪くて一段階下がった」ということも有り得るし、何しろ空襲とかで破壊されたら軍事機密の塊が暴かれてしまうのだ。そこに涼は来ている。訓練所に来て早2週間。神運、夜行性の発動をマスターした。ちなみに、悪い方向に向かってしまうスキル(バッドスキル)は発動する為の訓練がなくとも、常時発動されることが報告されている。軍人になってこのスキルが見つかった場合、同訓練所で「発動を止める」訓練が行われる。涼は、いいものだけいっぱいある。
《3.2.1.終了》ビーッというブザーとともに、俺は走っていた足を止める。
ハアハアと息をする俺に、隣の「管制室」から教官がやって来た。
「おい真田、お前、すごい奴なんだな」
「え?そうなんすか?」
「チート以上のスキルはもちろん、その中の『神運』は訓練前から『強運』のレベルを常時発動していたからな。どおりでこんな短期間で2つも使えるようになるわけだ」
「へー」
テキトーな返事しかできない。どういう風にすごいのか、具体例を出してほしいね。
「今お前が訓練してるのは『アスリート』なんだが、このままいけばあと3日で発動可能になる。これが終わったら、あとは無限弾倉が残るのみだ。異例だぞ。ほんとに」
「はい教官。この恵みに感謝いたします」ヘッ、心にもない返事をするもんだ。俺の口は。
こんな感じでいろんな上官に目を付けられながら、ここに入って4週間が経った。
今日は、訓練課程がすべて終了した次の日。体に負担がかかるからとか何だかで、完全な休養日だ。
二次元メイドに昨日の夜に届いたメールを読ませる。
「ご、御主人様、すごいじゃないですか」
「え?何が?」
「陸、海、空全ての『青年志願兵昇級紹介官』に目を付けられましたよ」
「マジか?!」
「昨日の夜に、スキルの方の教官が全軍に送信したそうです。だから、この事に関するメールが昨日から今日にかけて344件届きました」
「あぁ、そう」
とりあえず相槌を打っておこう。これから読むメールの山が怖くて魂が抜けそうだ。
ピロリンロン。スマホが鳴る。またか。ゴミを増やすな。
とりあえず見る。青年志願兵管理課からだ。
[今季初のスキル訓練終了者が出たのでお知らせします。訓練が終了した者は休暇日の18時までに訓練所を出て次の日からの訓練に備えてください。次の訓練は山梨山中周辺での演習訓練です]
「よかったですね!やっと東京から出て新しい場所に行けますね」
「やった… やっと『東京八王子』から出られるぞ!」
この日、俺は人目を避けながら訓練所から出て、午前11時には自室に戻った。ささ、準備だ。
涼の適正軍隊が明らかに?




