第68話:黒炎の嵐と王宮広場の超絶乱戦!〜『海賊王』の圧倒的暴力で、サメの暴君の軍隊を木っ端微塵に粉砕します〜
王宮のバルコニーで、サメの獣人の王はぽっちゃりとした手を挙げ、鎖に繋がれたドラゴンたちに向けてクロスボウ部隊に射撃の命令を下そうとしていた。
だが、ルキウスは膝をついて死ぬつもりなど毛頭なかった。
リスの獣人は血を吐き捨て、二体の巨獣に視線を固定した。
彼の異常である『ドラゴン親和性 100』は、システム上の単なる数字ではない。
それは、二体の獣を物理的限界の遥か彼方へと押し上げる、絶対的な生物学的共鳴だったのだ。
主人の怒りを感じ取り、マウンテンドラゴンとウォーターフォール・クレスト・ドラゴンは狂乱状態に陥った。
島の基礎そのものを揺るがすような咆哮を上げ、二体のレベル100の獣はタイタンのような筋肉を隆起させた。
重い金属のケーブルがうめき声を上げ、そして完全に引きちぎられた。
引き裂くことのできないはずの巨大な鋼の網が、純粋な腕力によって文字通りズタズタにされる。
拘束から解き放たれた深淵のドラゴンは巨大な尻尾を振り回し、ルキウスを地面に縫い付けていたチタンの足枷に叩きつけ、千の破片へと粉砕した。
リスの獣人は勢いよく立ち上がり、近衛兵が落とした重い鋼の槍を掴んだ。
「奴らを皆殺しにしろ!」
ドラゴンたちが自由になるのを見てパニックに陥ったサメの王が金切り声を上げた。
ルキウスと二体の獣は前代未聞の凶暴さで戦い始め、何十人もの近衛兵をなぎ払った。
しかし、数の差は絶望的だった。展開された軍隊は数千人の海軍傭兵と装甲歩兵で構成されており、大樹の幹ほどもある鋼の矢を雨のように降らせる巨大な攻城兵器によって支援されていた。
ルキウスはすぐに包囲され、集中砲火によって地面に釘付けにされ、防戦一方を強いられた。
ドラゴンたちを肉の盾にしない限り、空へ飛び立たせることもできない。敵の数が、あまりにも多すぎたのだ。
まさにその瞬間、頭上の宿屋のバルコニーから、三つの人影が虚空へと身を投じた。
レオン、ポール、そしてアナベルが広場に向かって急降下してくる。
空中で彼らはすぐにルキウスを見つけたが、拘束から抜け出したとはいえ、彼は無尽蔵に湧いてくる敵の歩兵の波に押し潰される寸前だった。地面に着地して徒歩で切り抜けている時間はない。
「広場を一掃するぞ!」
自由落下の中でレオンが唸った。
ポールとアナベルは致死の連携で動いた。
猫人はサーベルを抜き、極限のスピードで回転しながら、【風の刃】の圧縮された風の推進力と【雷の刃】の青い電気を融合させ、轟音を立てる風と雷の渦を作り出した。
彼の隣で、アナベルは手首を素早く振って【炎の刃】を起動させた。
刃は火山の熱であり得ない極限まで超加熱され、純粋な炎の爆発を解き放つ。
二人の士官は空中で攻撃を組み合わせ、ポールの風と雷をアナベルの炎と融合させ、敵の歩兵を真っ直ぐに狙う単一の、破壊的で破滅的なサイクロンへと変えた。
「【炎の嵐】!」
ポールとアナベルが声を揃えて叫んだ。
彼らの後ろを落下しながら、レオンは炎と電気の渦に見惚れた。
「その合体技、マジでクールだな!」船長は牙を剥き出しにした笑顔を浮かべて叫んだ。「だが、俺を仲間外れにするなよ!」
恐るべき腕力と絶対限界のステータスを駆使し、レオンは前腕から【伝説の盾】を外し、投擲の構えをとった。
その正確なミリ秒、彼の巨大な筋肉の躍動と破壊的な意志が、首にかけていた未知の骨のネックレスを起動させた。
戦闘中でのアクティベーションをようやく感知し、システムは彼の目の前で青いインターフェースを光らせた。
【 説明をアンロック:深淵の骨のネックレス(品質:呪い(カースド)) 】
【 効果:装備者の物理攻撃に、純粋で破壊的な暗黒エネルギーを付与する。 】
【 マイナス効果:装備者の神経系に、持続的かつ致死的な壊死毒を注入する。 】
レオンは微笑んだ。
パッシブスキル【不朽の肉体】は、市場でネックレスを身につけた瞬間にその致死の壊死毒を自動的に無効化し、彼をマイナス効果から完全に免疫にし、純粋で破壊的な攻撃力だけを与えていたのだ。
投げられる準備が整った【伝説の盾】の金属は、ネックレスの力を吸収し、純粋な暗闇のオーラを放ちながら突然漆黒に変わった。
投擲ダメージを倍増させる【必殺の射手】のパッシブを利用し、船長はその金属の円盤を、部下たちが作り出した炎と雷の渦の中心へ向けて超音速で投げ放った。
「伝説の盾!」
レオンは暗黒の力が仲間たちのサイクロンに融合していくのを見つめながら咆哮した。
「【黒炎の嵐】!」
血のような赤、青い雷、そして濃密な暗闇に染まった巨大な竜巻が、大災害のように広場に激突した。
衝撃は壊滅的だった。
盾から放たれた暗黒エネルギーが爆発のコアとして機能した。
衝撃波は後衛の装甲を粉砕し、攻城兵器を灰に還元し、一瞬にして何百人もの傭兵を吹き飛ばし、ルキウスの周囲のエリアを完全に一掃した。
盾は完璧な軌道で跳ね返り、三人が石畳に重々しく着地した瞬間、船長の前腕へと戻ってきた。
自分に迫っていた軍隊が一瞬にして吹き飛ばされるのを見たルキウスは、1ミリ秒たりとも無駄にしなかった。
ようやく必要なスペースと時間を確保し、彼はマウンテンドラゴンの鞍に飛び乗った。
「上だ! 空へ飛べ!」リスの獣人が叫んだ。
力強い推力と共に、二体の巨大なレベル100のドラゴンは空へ飛び立ち、十字砲火から逃れて制空権を主張した。
バルコニーでは、自軍が壊滅したのを見たサメの王が青ざめていた。
「撃ち落とせ! 小隊を再編成しろ!」彼はパニックに陥りながら金切り声を上げた。
しかし、鋭い機械的な笛の音が彼の叫びをかき消した。
空から、魔導海賊弩級戦艦の巨大な黒い船体が現れたのだ。
サイラスは島を迂回して時間を無駄にすることはなかった。彼は文字通り深淵スラスターを使って、巨大な逆流の滝を垂直に「サーフィン」し、都市の真上に出現したのだ。
船の船首から、フクロウはサイバネティックな腕を敵の攻城兵器に向けた。
「魔導カノン(マギテック・カノン)!」
サイラスは叫び、脈打つエネルギーのビームを解き放ち、青い爆発で監視塔を粉砕した。
直後、船の甲板から、止まらないレベル100の厄災の雨が地上へと降り注いだ。
鉄茨のベヒーモスが咆哮と共に着地し、【暗黒の炎】を纏った斧で大地を割る。
その横で、原初の火山ヒドラが三つの頭を開き、歩兵たちをマグマの海で水没させる。
二体の巨大な双子ドワーフと四体のマストドン級の装甲ガニが金属と甲羅の壁を形成し、【粉砕のハサミ】で敵を押し潰す一方、三体の深淵のオークは超高圧の水弾で小隊ごと吹き飛ばした。
オークがまき散らした水を利用し、キング・トリトンが電撃の三叉槍を掲げて敵のファランクス全体を感電させ、二体の巨大なマストドン捕食キノコが麻痺胞子の雲を放って逃げ道を塞ぐ。
空からは、完全なブラックアウトが起きていた。
十体の始祖の火山蜂と三体の悪魔のグールが急降下し、マグマと致死の酸を吐き出す。
影を刈る鴉は致死の黒曜石の鎌で傭兵の隊列をなぎ払い、それに続いて荘厳な地獄の熾天使が、濃縮された暗黒光線でバリケードを丸ごと消し去った。
死の顎を閉じるように、アリックと霊霧の覇王が死の神々のように降臨する。副船長の絶対零度が生存者たちを凍らせ、覇王の霧が彼らの魂を刈り取っていった。
これら数千の傭兵たちの殲滅は、経験値のカップを溢れさせる最後の一滴となった。
システムの黄金のエネルギーが広場を照らし、クリスタルのカタコンベからレオンが回収した、それまでレベル68で止まっていた三体の従属ユニットに集中した。
【 三体の従属ユニットがレベル100 (MAX) に到達しました! 】
【 進化:虚無の大悪魔(x3) が進化 -> 魔王 】
広場が揺れた。
三体の漆黒の大悪魔が黙示録的な突然変異を遂げた。
彼らのサイズはグロテスクで恐ろしいほどに爆発し、ドラゴンをも凌駕する純粋な巨躯となった。
暗黒の炎を纏い、太陽の光さえも遮る圧倒的な存在感を持つ三体の威厳ある巨像へと変貌したのだ。
浮かぶ船の手すりから、サイラスはサイバネティックな眼鏡を直し、新しく進化した三体のモンスターを観察した。
「沈んだ都市で俺が推測した通りだ」魔導機関のフクロウは、広場に響き渡る金属的な声でコメントした。
「『魔王』は単一の存在ではない。それはただのクラスに過ぎない。はるかに上位の何者かによって操られる、傀儡として作られた三体の巨大なモンスターだったんだ」
レオンは微笑んだ。完全に最大上限に達した自分の軍隊を誇りに思っていた。彼は一瞬も無駄にしなかった。
「【海賊王の鼓動】!」
レオンは肺の底から咆哮した。
深紅の衝撃波が爆発し、レベル100の軍隊全員のステータスを150%上昇させる。
ほんの数秒のうちに、瀑布の王の軍隊は文字通り粉砕された。
一方的な虐殺と化した地上戦を無視し、レオンは空を見上げた。ルキウスは爬虫類たちと共に都市の上空を旋回していた。
「天空のドラゴン! 俺の元へ!」船長が命じた。
マストドン級のレベル100、天空のドラゴンが急降下し、その鼻面を下げる。
レオンは輝く角の間に飛び乗り、クリスタルの獣は空へ舞い上がり、島の雲の上でルキウスと二体のドラゴンに並んだ。
リスの獣人は打撲傷のある手首を揉みながら彼を見た。
「レオン……完璧なタイミングだ。どう感謝していいか分からないよ」
「俺たちは同じ船に乗ってるんだ、リスさんよ」海賊王は答え、その表情は信じられないほど真剣になり、冷たい決意の仮面へと硬直した。
「だがよく聞け、ルキウス。さっき俺の船から大砲を撃ったサイラス、フクロウの獣人は、俺たちと同じ転生した魂だ。彼が真実を発見した。他の異常の死と引き換えに救済を約束するモノリスは……偽物だ。俺たちを互いに殺し合わせるために特別に作られた罠なんだよ。奴らは俺たちが団結して向かってくることを恐れているんだ」
ルキウスの目は大きく見開かれ、息を呑んだ。「罠……でも、誰が仕掛けたんだ?」
「その直後に分かったんだ。本当の人間たち、オリジナルの創設者たちを見つけた」
レオンは後悔で目を暗くしながら説明した。「彼らは海を支配している奴に対する兵器として使うために、俺たちをこの世界に召喚したんだ。だが、最初はそんなこと何も知らなかった。俺はあのクソみたいなモノリスを信じた。俺はすでに二度も手を血で染めているんだ、ルキウス。俺は同族を二人殺した」
リスは青ざめ、ドラゴンの手綱を強く握りしめたが、船長の視線にあるのは、もはや誰の操り人形にもなりたくないという、生々しい自覚だけだった。
「団結する時だ」
レオンは拳を握りしめ、容赦のない復讐の約束を込めた声で宣言した。「そして、あのモノリスを配置した奴に代償を払わせる。俺たちは『玉座の島』に向かう。それが誰であろうと、このゴミみたいなゲームの真の設計者はそこにいる」
ルキウスは自分の二体のドラゴンを見て、それからレオンと彼が乗っている巨大なクリスタルのドラゴンを見た。提案は不条理で狂気に満ちていたが、それが真実への唯一の道だった。
「俺も同盟に加わるよ、レオン」リスの獣人は苦々しくため息をつき、槍を握りしめながら答えた。
「だが、今のところドラゴンを二体しか手に入れていない。今の俺はあまり強くない。神を相手に戦争をするとして、俺がどれだけ役に立てるか分からない」
海賊王は頭の三角帽子を直し、傲慢な笑みを浮かべた。彼はそびえ立つ天空のドラゴンを操り、彼らを待っている巨大な黒い船へと向かった。
「ついてこい」
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