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第67話:重力逆転!空へ滝が昇る『瀑布の島』でバグ級の豪運を引き当てろ!そして広場で処刑寸前の『ドラゴンの友』ルキウスを救出せよ!

ヴェインと別れた後、孤独な航海を再開したレオンは、軍隊にシンプルだが絶対的な命令を下した。

「海を掃討しろ」。


何時間もの間、巨大なクルーは進路を横切るあらゆる海洋生物や翼の生えた捕食者を殺戮した。

すでに最大レベルに達しているレオンにその経験値は必要なかったが、彼の目的はクリスタルのカタコンベから回収したあの三体の小さな黒い生物だった。


共有される膨大なエネルギーを吸収し、三体の小さな悪魔は恐ろしいスピードで成長した。

殺戮が落ち着いた頃、彼らの体を黄金の輝きが包み込み、避けられない変異の引き金となった。


【 三体の従属ユニットがレベル68に到達しました! 】

【 進化:下級虚無の悪魔(レッサー・ヴォイド・デーモン)(x3) が進化 -> 虚無の大悪魔(ヴォイド・アークデーモン) 】


極度の熱が空気を飲み込んだ。

硫黄の煙が晴れた時、甲板にはもはや三体の小さな生物はおらず、身長3メートルでそびえ立つ巨像がいた。


彼らの肌は純粋な漆黒で、頭には威圧的なオニキスの角を頂いている。

黒い炎でできた雄大な翼と超高温の肉体が背中から広がり、重厚な黒い装甲板が彼らの生きた肉体に直接融合しているかのように見えた。


レオンは満足げに微笑んだ。彼の36のスロットは、ついに絶対的な災厄で満たされたのだ。


翌朝、霧が晴れると、あらゆる物理法則に反する光景が現れた。

彼らの前にそびえ立っていたのは『瀑布の島(アイル・オブ・ウォーターフォールズ)』だった。


それは単なる山ではない。境界が見えないほど広大な暗い岩の大陸だったが、本当の異常さは水にあった。

水は上から下へと落ちていなかった。それどころか、海は島の根元でかつてないほどの激しさで吸い上げられ、暴力的に上に向かって噴き出す巨大な川を生み出していたのだ。


サイクロプスのような水の柱、文字通り逆流する滝が、重力を無視して空へ何キロも真っ直ぐに突き出し、雲の層を越えて消えていく。

島全体が、これらの上昇する液体の柱と吊り下げられた石橋の絡み合いであり、その根元の絶壁には賑やかな港が建設されていた。


「あの逆流する滝の圧力と熱力学的推力は桁外れだ」

サイラスが手すりから身を乗り出しながら呟いた。彼のサイバネティック・アイは壁と水柱をスキャンし、微かにブーンと音を立てている。

「それに、桟橋に沿って隠されている重砲の熱源と弾道の反応も感知している」


「なぜなら、ここは普通の島じゃないからです」

ポールが彼の隣に進み出て言った。猫人は腕を組み、雲を見上げていた。

「俺はこの場所の噂を知っています。ここは『瀑布の王』として知られる暴君、途方もない金持ちのサメの獣人(シャークマン)が独占的に所有する独立した領域です」


「ここでは、海賊と海軍がビジネスのために休戦していますが、海軍は何も命令できません。彼らは王のために働いているんです。王は海軍に体重と同じ重さの金を支払い、自らの帝国の私設護衛や傭兵として使っているんです」


「完璧だ。腐敗した海軍が巨大な魚の私兵として働いてるってわけか」

レオンは拳を握りしめ、冷笑した。

「俺たちの懸賞金を考えれば、こんな場所を歩くのは歩く標的になるようなもんだ。西の岩間にある隠れ入り江に錨を下ろすぞ。獣たちは船で待機だ。ポール、アンナ、サイラス……俺と一緒に来い。フードを被って目立たないようにな。噂を集めて、腹を満たしに行くぞ」


グループは変装して上陸し、群衆の中に紛れ込んだ。

瀑布の島の市場を歩くのはシュールだった。空に放り出される水の絶え間ない轟音が地面を揺らしていたが、空気は涼しかった。


彼らはメイン桟橋の一つに沿って煙を上げている屋台で立ち止まり、全員のために巨大なゴブリンの肉のローストを買った。

何日も緊張が続いた後で、本物の街を歩きながらスパイスの効いた肉をかじるのは非現実的な贅沢のように感じられたが、通りを行進する海軍の小隊のせいで、顔はマントの陰に厳重に隠しておかなければならなかった。


混雑した屋台の間を歩きながら、サイラスは機械の目でレオンを観察し、素早い計算を処理し続けた。


「お前の異常(アノマリー)には魅了されるよ、レオン」魔導機関のフクロウは声を潜めて呟いた。

「統計的に言えば、『運』というのは艦隊全体を切り裂いた者にとっては、あまりにも受動的な能力に思える。それはあらゆる数学的法則や確率計算に反している」


レオンはすぐには答えず、骨から肉を音を立てて噛みちぎるのに夢中だった。

彼はぬるぬるしたカメレオンの獣人(カメレオンマン)が運営する屋台の前で立ち止まった。そのカメレオンの目は、それぞれ反対方向にギョロギョロと動いている。


彼は海賊ポーカーに基づいたギャンブルゲームを行っていた。

デッキから5回連続で最も強いカードを引き、ディーラーに勝たなければならない。見ずにそれを成し遂げる確率は事実上ゼロだった。賞品は、商人の後ろに置かれているいくつかの鍵のかかった宝箱の中から選ぶ権利だ。


「1回100ゴールドコインだ、よそ者さんよ!」

カメレオンの獣人は器用にカードを切りながらシューッと息を吐いた。「5回連続で強いカードを引けば、宝箱はあんたの物だ!」


レオンはゴブリンの肉を噛むのを止めることなく、硬貨の袋をカウンターに投げた。彼はデッキを見ることすらしなかった。

テーブルに背を向けたまま、サイラスの目を真っ直ぐに見つめ、手を後ろに伸ばして山からランダムに5枚のカードを次々と盲引きした。


3枚のエースと2枚のキング。

シャッフルされたデッキから完全にブラインドで引き当てた、完璧なフルハウスだ。


カメレオンの獣人は青ざめ、訳の分からない言葉をどもった。サイラスは計算を停止し、彼の100の知力を打ち砕くその確率の不条理さに文字通り言葉を失った。


レオンは手を伸ばし、商人が指し示した埃まみれの小さな宝箱を開けた。

中には硬貨はなく、代わりに、暗い革紐で結ばれた黒く磨かれた小さな骨でできた不気味なネックレスが入っていた。青いインターフェースが彼の目の前で光った。


【 発見:未知の骨のネックレス(品質:呪い(カースド)) 】

【 説明:???(データなし) 】


カメレオンの獣人はその物体とインターフェースの赤い光を見た途端、神経質に後ずさりし、両手を振った。


「おい、待てよ、あんた! それに触るべきじゃない!」商人は首を横に振って叫んだ。

「インターフェースは明確だ、呪われたアイテムだぞ! クソみたいな説明もないし、それが何をするのか誰も知らないんだ。カードで運が良かったからって調子に乗るな。お前の確率の良さでも、未知のシステムペナルティからは救ってくれないぞ! 金は返すから、お願いだからそれを箱に戻してくれ!」


サイラスは硬直したように頷き、彼の機械の目はブーンと音を立てた。

「商人の言う通りだ、レオン。未知のアーティファクトを身につけるのは非論理的だ。お前の神経系に悪影響を及ぼす確率は信じられないほど高い」


「船長、やめてください、お願いです」

アナベルも緊張した面持ちで彼の前に立ち塞がり、懇願した。「商人の言う通りです。そんな物を身につけるなんて自殺行為ですよ」


「筋肉が麻痺したり、もっと酷いことになるかもしれない。そんなリスクを冒すなんて論理的じゃありません!」ポールも付け加え、彼の手からそれを奪おうとした。


レオンは片眉を上げ、ゴブリンの肉をもう一口噛みちぎると、流れるような動作で猫人の前足を払い除け、腹の底から大爆笑を爆発させた。


「リラックスしろよ、お前ら」

レオンは無造作に答え、牙を見せて笑った。「こんなただの小さな骨のネックレスで、何が起こるってんだ?」


二度考えることなく、海賊王はその骨のネックレスを首にかけた。


ポール、アナベル、そしてサイラスは、最悪の事態を予想して息を呑んだ。

数秒が経過した。レオンは自分の胸をポンポンと叩き、腕を動かし、その場で軽く飛び跳ねてみた。


全く何ともない。デバフも、筋肉の硬直も、致死の呪いもない。

単に、何もないのだ。彼の例外的な体質が、想定される脅威を完全に無効化したのである。


「ほら見ろ?」

レオンは綺麗になった骨を投げ捨て、ネックレスを襟の中に隠しながらクスクスと笑った。「ただの安物のアクセサリーさ。飲みに行こうぜ」


市場の後、彼らは街で一番大きな宿屋に避難した。

レオンとサイラスが暗い隅で夕食を楽しんでいる間、ポールとアナベルはバーにいる密輸業者や海賊たちに混ざって情報収集の仕事に取り掛かった。


30分後、二人の士官は緊張した面持ちでテーブルに戻ってきた。


「船長」

アナベルが座り、声を潜めて切り出した。「向こうにいる密売人たちの話を聞いたわ。瀑布の王がこんなに大量の傭兵を雇うのには理由があるのよ。奴はサディスティックな収集家なの」


「そして奴の執着は希少な獣です」

ポールが続け、フードの下で黄色い目を軽蔑に輝かせながら、窓の外の巨大な水柱を親指で指し示した。

「奴は獣をダンジョンには入れないそうです。超希少なドラゴンを捕らえ、あの逆流する滝の先端に鎖で繋ぐんです。何マイルも上空の、雲の上に監禁し、生きた凧のように重いチタンの鎖に繋がれたまま飛ぶことを強制するんです。島全体に自分のトロフィーを見せつけるためにな」


「楽しみのために空に鎖で繋がれたドラゴン、ねえ」レオンはジョッキを握りしめながら呟いた。


「ああ」ポールは首を振りながら頷いた。「俺の推測じゃ、ルキウスはこういう話を少しも気に入らないでしょうね」


「今のところ俺たちの問題じゃない」

レオンは彼の言葉を遮り、大きく欠伸をしてビールの最後の一滴を飲み干した。「船に戻る前に、本物のベッドで12時間ぶっ通しで寝たいんだ。明日の夜明けには、ここを出るぞ」


そして、彼らはその通りにした。

夜は深く回復力のある眠りの中で過ぎ、ここ数日の間に蓄積された肉体的な疲労の最後の痕跡を消し去った。


しかし、朝の平和は残酷に打ち破られた。


凄まじい咆哮、それに続く重砲の音、鎖の切れる音、そして建物の倒壊音が宿屋の窓を揺らした。

レオンは飛び起き、盾と致死の短剣を掴んだ。

ポール、アナベル、そしてサイラスはすでに目を覚ましており、メインの上昇気流の滝の真下にある、島の巨大な王宮広場を見下ろすバルコニーへと駆け出していた。


彼らが見たものは、彼らを石化させた。

広場はタイタンたちの戦いによって破壊されていた。

そのクレーターのど真ん中で、大砲と重石弓で武装した何百人もの傭兵の海兵と精鋭近衛隊に囲まれていたのは、ルキウスだった。


リスの獣人(スクワレルマン)は膝をつき、傷と火傷にまみれ、最も凶暴な生物の腕力を封じるために特別に鍛造された、分厚い抑制用のチタンの鎖で押さえつけられていた。


しかし、彼は一人ではなかった。

彼の周りでは、空から強引に引き摺り下ろされたことが明らかな、引き裂くことのできない巨大な鋼の網に囚われ、金属のケーブルで地面に銛打ちされた二体のマストドン級の獣が暴れ回っていた。


一体目は彼の掛け替えのない【進化したマウンテンドラゴン】で、クリスタルグリーンの鱗を持つ威圧的な獣が、主人を守るために自由になろうと絶望的に咆哮していた。

二体目はこれまで見たことのない生物だった。青い鱗と水棲の牙を持つ深淵のドラゴン、暴君の鎖から引き剥がされた雄大な【ウォーターフォール・クレスト・ドラゴン】だった。


しかし、彼らの止まらない力でさえ、サメの獣人の王の無限の資源の前には不十分だった。

王はあまりにも巨大な完全武装の軍隊を配備し、数の暴力と攻城兵器だけで彼らを圧倒したのだ。ルキウスは囚われたドラゴンを解放するために滝をよじ登ったが、軍隊は降下中に彼らを全員撃ち落としたのだ。


広場を見下ろす宮殿のバルコニーでは、上質な絹と金の装飾品を身に纏った巨大なサメの獣人が、買収した海軍の将官たちを従えて、しゃがれた声で笑っていた。


「愚か者め、この三流のテイマーが!」

瀑布の王は、空に向かって放たれる水の轟音をかき消すような野太い声で雷鳴のように叫んだ。

「私の滝をよじ登り、何マイルもの高度に耐え、私の最も美しいトロフィーを盗めるとでも本当に思ったのか!? 貴様らは皆、私の弾道ネットに引っかかったのだ! 今から私の目の前で貴様を処刑し、私に逆らう者に何が起こるか見せしめにしてやる。そして、その首を海軍に引き渡して、懸賞金も頂いてやるわ!」


ルキウスは広場の石の上に血を吐き捨てた。

鎖で鋼の銛が彼のドラゴンたちに向けられるのを見ることを強要されながら、彼の目は無力な怒りに燃えていた。


宿屋のバルコニーから、レオンはその光景を完全な沈黙の中で見つめていた。彼の犬の目は、二つの致死の細い隙間のように細められた。

リスの獣人は偶然そこにいてヒーローごっこをしていたわけではない。彼は空に監禁されているドラゴンの存在を知り、そこにたどり着き、自らの命と引き換えに彼らを救おうとし、そして今、彼らの代わりに処刑されようとしているのだ。


ポールは腕を組み、その尻尾は空中で神経質に鞭を打っていた。猫の直感が勝率を計算する。

「すべての傭兵の海兵艦隊と、王の私兵……文字通り何千人もいる上に、攻城兵器まで持っています。そして俺たちは、船から遠く離れたここで、たった4人だけで足止めを食らっている。奴らに単独で立ち向かうなんて自殺行為ですよ、船長」


海賊王は無慈悲な笑みを浮かべ、マントのフードを下げ、頭の三角帽子を直して捕食者の鼻面を露わにした。


「どうやらリスさんは、海賊王の助けが必要なようだな」

レオンは雷鳴のように深い声で唸った。彼は士官たちの方を振り向き、その赤い目は純粋な破壊を約束していた。


「サイラス」

船長はフクロウを見つめながら命じた。

「船へ走れ。急ぐために、お前の回路にあるすべての技術を使え。アリックに知らせて、巨獣の艦隊全体をここに連れてこい。今すぐだ。道中にあるものはすべて消し去れ」


レオンは【音無き暗殺者の短剣】を抜き、ポールとアナベルは一斉にサーベルと短剣を鞘から抜いた。その視線は獰猛な忠誠心で燃え上がっている。


「ポール、アンナ……俺たち3人で時間を稼ぐぞ」

レオンはそう締めくくり、バルコニーのドアを蹴り飛ばし、敵がうようよしている広場に向かって身を投げ出した。

「ルキウスを助けに行くぞ」

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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