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第65話:人間の遺骸を勧誘したら【悪魔】が誕生!?〜システムをバグらせる【運】の極致!上位職『海賊王』へと大進化し、いざ世界の果てへ!〜

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

本話にて、ついに第1部(第1巻)が完結となります。

システムの残酷な真実に触れ、レオンが限界を突破して新たな次元へと至るエピソードです。

どうぞ最後までお楽しみください!

魔王の正体と、真実の玉座の場所についての啓示がクリスタルの広間にまだ響き渡っていた。


レオンは鼻面を前足で撫で、その情報の途方もなさを処理すると、素早い思考で自身のシステムインターフェースを呼び出した。


ステータスを見つめる。自分自身を含め、クルー全体が絶対的な頂点である「レベル100」に到達していた。


しかし、コマンドパネルの一つの項目だけが、未完成のまま点滅し続けていた。勧誘能力には、きっちり「2つ」の空きスロットが残っていたのだ。厄災の軍隊における二つの空白。


船長は画面を閉じ、クリスタルのテーブルに寄りかかって、大賢者の目に犬の瞳を真っ直ぐに向けた。


「よく聞け、おっさん」


レオンはいつもの実利主義的な態度で話し始めた。「この下には墓地があるか? それとも、純血の人間が眠るカタコンベでもいい」


老賢者たちは身をすくめた。広間に憤りのつぶやきが広がる。大賢者は目を丸くし、儀式用の杖を強く握りしめた。


「クリスタルの霊廟(セパルカー)は神聖な場所です、レオン船長! そこには我々の祖先、地上から逃げてきた最初の人間たちの骨が眠っているのです。それを冒涜するなど、完全なる異端の行い! なぜそのような恐ろしいことを要求するのですか?」


「テストをする必要があるからだ」


レオンは氷のように冷たく答えた。「今日まで、俺は倒したモンスター、海賊、または野獣を雇うために自分のクラスの権威(オーソリティ)を使ってきた。俺の能力を純粋な人間に使ったらどうなるか、見てみたいんだ」


再び沈黙が訪れた。推論は冷笑的だが、完璧だった。敵とどう戦うべきかを理解したければ、働いているすべてのルールを理解しなければならない。


特に高齢で、その要求に明らかに恐怖を感じている皺だらけの賢者が、震える声で前に出た。


「もし、我々の世界を救うためにその冒涜を犯さねばならないのであれば……私が自らご案内しましょう。創設者たちの遺骸が、適切な敬意を払われずに扱われることだけは許せません」


レオンは頷き、頭の三角帽子を直した。「商談成立だ。行くぞ」


海底都市の地下への降下は、最も厳粛な闇への旅だった。


カタコンベは生物発光キノコに照らされた巨大な自然の洞窟で、完全に保存されたスケルトンが透明なクリスタルの棺の中に安置されていた。


その陰鬱な場所へ降りていったのは、レオン、サイラス、ポール、アナベル、アリック、そして影を刈る鴉だった。


氷の幽霊と悪魔のカラスは全く自然に動いていた。死から生まれ、影を操る彼らにとって、その墓地は家庭の炉端のように歓迎される場所だった。対照的に、ポールの尻尾の毛はブラシのようにピンと逆立ち、アナベルは神経質に腕の鱗を擦っていた。


賢者は、時間によって風化しながらも無傷のまま残る三つの人間のスケルトンが横たわる古代の壁龕(ニッチ)へとグループを案内した。老人は祈りを呟きながら脇に退いた。


レオンは一歩前に出た。


老人の震えを無視して前足を上げ、船長の権威(キャプテンズ・オーソリティ)に満ちた圧倒的な指揮のオーラを行使した。


「お前ら三人。俺のクルーになれ」


システムが起動したが、そこから発せられたのはいつもの澄んだ黄金のチャイムではなかった。


それは歪んだ金切り声、深く圧迫感のある金属音だった。


インターフェースの青いエネルギーが、病的な赤色に変わった。


古典的な海賊のスケルトンとして再構成される代わりに、純粋な人間の遺骸は完全に異常な反応を示した。


骨は濃厚な黒い瘴気、硫黄と深淵の匂いがする暗い煙に飲み込まれた。


レオンのクラスの魔法が、システムに属さない魂をそのルールに従わせようと強制していたのだ。


黒い煙の毛布が晴れた時、クリスタルの床にはアンデッドの姿はなかった。


そこには、身長50センチにも満たない、三体の変形したグロテスクな生物がいた。肌は純粋な漆黒で、頭からは二つの小さな湾曲した角が生え、その体は周囲の光を吸収するような暗い炎の外套に包まれていた。


システムが苦しげに再起動し、目の前に通知を吐き出した。


【 下級虚無の悪魔(レッサー・ヴォイド・デーモン) - レベル1 】×3 を雇用しました。


【 システムエラー:最大容量36を超過。運の異常(アノマリー)による強制上書き(オーバーライド)。 】


【 クルーステータス更新:37 / 36 - 上限超過(キャップ・エクシード) 】


レオンは赤く光るインターフェースを見ながらニヤリと笑った。


「どうやら、運が200ポイントあるとVIPパスがもらえるらしいな」


船長は三角帽子を直しながらクスクスと笑った。「システムでさえ、俺には『ノー』と言えないってわけだ」


ポールとアナベルは純粋な本能的恐怖から、武器を抜きながら後ろに飛び退いた。


ただの人間の遺骸が、勧誘能力によって文字通り悪魔へと変貌したのだ。


人間の賢者は重々しく膝から崩れ落ちた。


周りを見回している三体の小さな無自覚な生物を指差す彼の手は、激しく震えていた。


「星々よ、お守りください……」老人は純粋な恐怖に見開かれた目で囁いた。「あの角……あのオーラ……我々は古代のタペストリーでそれを見たことがある。彼らは……魔王と完全に同一の存在だ……ミニチュア版だが!」


宗教的な沈黙の中でその光景を見守っていたサイラスが、一歩前に出た。


魔導機関のフクロウのサイバネティック・アイが猛烈な勢いでブーンと音を立て、最終的な推論を処理していく。その超人的な知性は、数千年にわたる誤った信仰をほんの一瞬で解体した。


「レオン……」


サイラスは、冷酷で絶対的な悟りの重みを帯びた機械的な声で呟いた。


「お前はたった今、死んだ純血の人間を蘇らせるためにシステムのクラスを使った。そしてその結果は『悪魔』だ。つまり、この世界を徘徊する『魔王』たちは、自然発生した種族ではないということだ」


アナベルは息を呑んだ。「それって、もしかして……」


「魔王は人工的な被造物だということだ」


サイラスは厳粛に締めくくった。


「この世界を玉座から支配している奴は、レオン、お前と同じようなクラスを持っている。『召喚士』か『船長』だ。絶対的暴君(シュプリーム・タイラント)は、倒れた純血の人間の死体を奪い、意志のない魔王として蘇らせ、寄生的な操り人形に変えたんだ。奴は人間の生命力を収穫し、自らの不死の糧とするために魔王を使っている。魔王は究極の悪ではない。あの上の……真実の玉座で俺たちを待っている実体によってコード化された、単なる『道具』に過ぎないんだ」


その啓示は、まるで巨石のように重く空気にのしかかった。


しかし、システムは彼らに衝撃を与えることをまだ終わらせていなかった。


レベル1の三体の悪魔を獲得したことで、指揮能力の最後の空きスロットが埋まり、さらに上限を突破した。


その正確な瞬間、耳をつんざくような咆哮がカタコンベの基礎を揺るがした。


濃密で目を眩ませるような黄金の光の柱が、システムの核そのものから噴出し、レオンだけを包み込んだ。


船長は地面から数インチ浮き上がり、純粋なエネルギーの旋風に囲まれた。


【 進化条件を満たしました 】


条件1:レベル100(最大)に到達。


条件2:最大クルー制限に到達。


【 致命的エラー(フェイタル・エラー)検出:確率計算の破綻。容量超過。 】


【 システム崩壊を回避するため、特例パッチを適用します。 】


【 クラス進化:海賊船長(パイレーツ・キャプテン) -> 海賊王(パイレーツ・キング) 】


レオンの肉体が残忍な変異を遂げ、彼は咆哮を上げた。


驚愕するクルーの目の前で、彼の筋肉は異常に膨れ上がり、古い革のコートを引き裂いた。


骨が軋み、伸びて強化され、その身長は劇的に高くなっていく。


その瞬間まで、船長はグループの中で常に「一番小さい」存在だった。しかし、もう違う。


光が消え、レオンの重いブーツが再びクリスタルの床に触れた時、新たな【海賊王】は身長2.5メートル以上に達しており、精鋭戦士(エリート・ウォリアー)のポールや冥界の暗殺者(アンダーワールド・アサシン)のアナベルと完全に匹敵する、タイタンのような、重厚で恐ろしい体格を誇っていた。


個人のインターフェースが更新され、すでに驚異的だった基本ステータスに新クラスのボーナスが追加された。


【 ステータスおよびスキル更新 】


HP: +500 (合計: 1300)


攻撃力 (ATK): +300 (合計: 1000)


防御力 (DEF): +300 (合計: 865)


速度 (SPD): +300 (合計: 1245)


海賊王の鼓動(パイレーツ・キングズ・ハート)【進化】:王としてのオーラから放たれるパッシブブーストが拡張されました。クルー全員へのステータス上昇効果が100%から150%に増加します。


クリスタルの広間の沈黙を破ったのは、ポールだった。


彼はレオンの新たな、タイタンのような巨躯をぽかんと口を開けて見上げ、ショックで尻尾の毛を逆立てていた。


「船長……」


猫の獣人は、まだ赤い火花を散らしてショートしている青いインターフェースを指差して言葉を詰まらせた。


「『クルーの枠を埋める』こと自体が、海賊王になるための本当の条件じゃないってこと、分かってますよね? もしそうなら、第六海のレベル100のバカどもは全員そのクラスになってるはずです」


アナベルは困惑して瞬きをした。「それなら、どうしていきなり身長2.5メートルの巨獣に進化できたの?」


「この世界でボスを勧誘できる基本確率は『0.1%』だからだよ!」


ポールは呆れ果てたように毛むくじゃらの鼻面を両手で覆いながら叫んだ。


「船長はこれまで、ボスや伝説、異常(アノマリー)を36体も勧誘して、ただの一度も失敗していない。そんなこと、数学的な確率は文字通り『ゼロ』なんだ! しかもおまけに、最大上限36のところに37体のメンバーをねじ込みやがった!」


冥界の暗殺者の赤い目が大きく見開かれた。その事実の天才性と不条理さに気づいたのだ。


「つまり、システムは彼の功績を認めて昇格させたわけじゃないってこと……」


アナベルは、純粋な賞賛の眼差しをレオンに向けながらクスクスと笑った。


「彼の『運200』が、文字通りコードをクラッシュさせたから昇格させたのよ! システムは上限突破と計算不能な確率でパニックを起こして、世界が爆発しないためにその場で『上位クラス』をでっち上げるしかなかったんだわ!」


レオンは、破壊的な力に満ちた新しく巨大な前足を見下ろした。


【暗黒の短剣】や【伝説の盾(イージス)】をまるで単なるオモチャのように持ち上げている。


拳を握りしめて関節をポキポキと鳴らし、士官たちに向けて、致死的で傲慢さに満ちた笑みを浮かべる。


「システムエラーとでも何とでも呼べばいいさ」


海賊王の深く響き渡る新たな声が、洞窟のクリスタルを震わせるような轟音となって響いた。


「俺に言わせりゃ、自分に有利なように仕組まれた『イカサマのカード』を持ってるだけだ」


驚きから立ち直った仲間たちは、新しく揺るぎない敬意を持って彼を見つめた。レベル1の小さな三体の悪魔でさえ、彼の圧倒的な権威(オーソリティ)に完全に屈服し、足元にひれ伏した。


「行くぞ、お前ら」


レオンは新たに加わった三体を従え、カタコンベに背を向けて命じた。「ここでの用は済んだ」


船への帰還はまさにパレードだった。


レオンが石の道を振動させるほどの重い足取りで歩く中、魔導海賊弩級戦艦の甲板では、クルーが勝利の咆哮と煙の噴出で彼を出迎えた。


彼が存在するだけで、【海賊王の鼓動】が放つ150%という信じられないほどのグループステータス・ブーストにより、空気そのものが歪んだ。


サイラスは一秒も無駄にしなかった。機械の腕からの一連の素早いコマンドで、ハッチを密閉し、恒常的な空気のドームを起動させた。


「深淵スラスター、最大出力」


電磁エネルギーが周囲の水を照らす中、魔導機関のフクロウが宣言した。


アリック、霊体の副船長が船の操舵輪をしっかりと握り、その青い目は都市の障壁の向こうの暗闇を見据えている。


巨大な黒い弩級戦艦は、純血の人間たちの希望に満ちた眼差しを後に残し、クリスタルの波止場からゆっくりと離れていった。


エンジンの強力な脈動と共に、船は海軍のレーダーや水上のモンスターから姿を隠したまま、完全で押し潰されるような海溝の暗闇の中へと潜水した。


船首は、起源の航路の極限の境界線へと真っ直ぐに向けられていた。


システムを創り出した真の建築家を狩る戦いが、今、始まったのだ。


【 更新されたキャプテンステータス 】


名前: レオン クラス: 海賊王(パイレーツ・キング) [進化] | レベル: 100 (MAX)


HP: 1300 / 1300


攻撃力 (ATK): 1000


防御力 (DEF): 865


速度 (SPD): 1245


運 (LUCK): 200 (最大上限100が7つの海の指輪により倍増)


絆/シナジー (BOND): 100 (異常ステータス MAX)


支配 (DOM): 100 (異常ステータス MAX)


残りステータスポイント: 90


【 アクティブおよびパッシブスキル 】


天空の支配(スカイ・ドミニオン) (パッシブ): 掴んだ対象の重量、重力、慣性を無効化するマナの円盤を作成。無限の飛行が可能。


野生の疾走 (パッシブ): 永続的に基本速度+100%。生きた稲妻のように動く。


犬の噛みつき (パッシブ): 永続的に噛みつきの威力と貫通力+100%(野獣の指輪により4倍)。


必殺の射手 (パッシブ): 投擲武器による基本ダメージ+100%。


不朽の肉体 (パッシブ): 毒、猛毒、胞子、病気、状態異常に対する永続的かつ絶対的な免疫。


海賊王の鼓動 (アクティブ): クルー全員のステータスを150%増加させる。


捕食者の本能 (アクティブ): 一時的に攻撃力(ATK)を25%増加させる。


船長の絶対権限 (パッシブ): 支配的なオーラが絶対的な重力と精神的圧力を及ぼす。知覚を持つ精神を打ち砕き、服従させる。



ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

これにて第1部(第1巻)は完結となります。

最弱の犬から『海賊王』へと成り上がったレオンですが、最強の魔獣クルーたちと共に「世界の果て」を目指す航海は、第2部へと続いていきます。



最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!


本作はいかがでしたでしょうか?

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引き続き、第2部でもレオンたちの冒険をよろしくお願いいたします!




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