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第64話:海底都市で絶滅した純血の人間と遭遇!?〜俺の魔獣軍団が丸腰の老人に怯える中、玉座に潜む『魔王』の真実が明かされる〜

彼らの到着は、決して見過ごされるものではなかった。

粗末なライフルやクリスタルの槍で武装した何百人もの人々が、白い石の波止場に遠巻きに集まっていた。水の天井からたった今降ってきたばかりの、装甲の巨獣や翼の生えたモンスターを満載した暗いガレオン船の姿に、彼らは恐怖し震え上がっていた。


「あり得ないわ……」

アナベルが手すりに近づきながら囁いた。「下にいるあの人たち……魚人(フィッシュマン)じゃない。突然変異の獣でもないわ」


レオンは目を大きく見開いた。海底都市の通りに焦点を合わせると、その住人たちの姿がはっきりと見えた。

鱗はない。毛皮もない。牙も尻尾もない。


「人間だ」

レオンは驚きで声を裏返らせながら言った。「本物の、人間だ」


船長は自分が丸腰であることを示すために両手を挙げ、船から飛び降りた。ポールとサイラスがすぐ後に続き、クリスタルの薄明かりに照らされた桟橋に足を踏み入れる。アリックと影を刈る鴉(シャドウ・リーパー・レイヴン)も音もなく滑空し、リーダーの脇に降り立った。


「止まれ! 下がれ、深淵の悪魔ども!」

儀式用のローブに身を包んだ一人の老人が、震える兵士たちをかき分けて前に出ながら、クリスタルの槍を突きつけて叫んだ。


しかし、老人がレオンの目を見つめ、そしてサイラスの機械のインプラントに気づいた時、その手の中で武器が震えた。彼の視線は、船長の獣のような特徴から、グループ全体を包み込む巨大なオーラへと移った。槍が鈍い金属音と共に地面に滑り落ちた。


「星々に賛美を……」

老人は恐怖と深い畏敬の念が入り混じった声で囁いた。彼は重々しく膝をついた。


「外海からの食糧を期待して海流コレクターを起動していたのに……網にかかったのは……待ってくれ、あなた方は『選ばれし者』ですか!? しかもお二人も! 聖なる儀式は成功したのだ! 魔王から我々を解放するために来てくださったのですね!」


レオンは腕を下ろし、眉をひそめた。

「ちょっと待てよ、おっさん。あんたたち、ただ魚釣りをしてたってだけで、俺たちを致死の渦潮で押し潰しかけたのか? それに、儀式とか魔王って一体何の話だ?」


老人は涙を拭った。「どうか、お許しください! 評議会宮殿でそのお話をいたしましょう。大賢者たちがあなた方をお待ちです」


レオンはサイラスと視線を交わした。彼が何かを付け加える前に、魔導機関のフクロウ(マギテック・オウル)はその場所のエンジニアリングに心を奪われ、すでにグループから離れていた。

都市の障壁を生み出している巨大なパイロンへと足を引きずりながら近づき、彼のサイバネティック・アイが古代の魔導回路を分析してブーンと音を立てていた。


「興味深い」サイラスは呟いた。「水を遠ざけるためにエネルギーの反発を利用しているのか。レオン、船倉の資材へのアクセスを許可してくれれば、俺ならこの障壁を小型化できる。竜骨に恒常的な空気のドームを、船尾にスラスターを備えた二つの新しい魔導装置を取り付けてやる。俺たちの弩級戦艦(ドレッドノート)を、完璧な潜水艦に変えてみせよう。これでアリックが水浸しを防ぐために張り付いている必要もなくなる」


「やってくれ」レオンは満足げな冷笑と共に同意した。海はもはや障害ではなかった。


サイラスが作業を始めるために船に戻る間、老人はよろめきながら立ち上がり、レオンと士官たちを案内し始めた。

しかし、出発する前に船長の視線が魔導海賊弩級戦艦へと向けられ、そこで目撃した光景に彼はピタリと足を止めた。


船はシュールな静寂に包まれていたが、甲板は完全なカオス状態だった。


紙面上では七つの海で最も強力で止まらないクルーであり、レベル100に達した厄災の軍隊である彼らが。

にもかかわらず、桟橋におずおずと近づいてくる、ひ弱で好奇心旺盛な最初の人間の住人たちを見た途端、巨大な獣たちは文字通り恐怖で石化していたのだ。人間は技術的には儀式を通じて彼らの創造主であるため、獣たちの中に先祖返り的で不可解な恐怖を呼び起こしたのだ。


荘厳な天空のドラゴン(エンピリアン・ドラゴン)は、自らの星の光の翼の下に、巨大な鼻面を不器用に隠そうとしていた。

地獄の熾天使(インフェルナル・セラフ)は、その恐ろしい悪魔の翼をすぼめ、見つからないようにメインマストの後ろに縮こまっている。霊霧の覇王に至っては、視界から消えるために文字通り霧の雲へと溶解していた。


タイタンのような原初の火山ヒドラは、煙を上げる三つの頭を船倉の奥深くへと引っ込め、木材をきしませるほど激しく震えている。

鉄茨のベヒーモスと巨大な双子ドワーフは、塩の柱のように直立不動で硬直していた。


10体の巨大な始祖の火山蜂は神経質にブンブンと飛び回り、手すりにぶつかっている。一方でマストドン捕食キノコたちは、自分たちがただの装飾用の普通のキノコであるかのように必死で微動だにしなかった。


深淵のオークたちはラム酒の樽の後ろに隠れ、見張り台の上からは悪魔のグールたちが、降りてくる勇気もなくその光景を覗き見している。キング・トリトンでさえ、侵略から身を守るかのように三叉槍を握りしめながら、防壁の下に身を屈めていた。


「あいつらを見ろよ!」

レオンは、腹の底から解放的な大爆笑を爆発させ、お腹を抱えながら鼻面の涙を拭った。「海軍の大艦隊を相手に戦い抜いたってのに、今は丸腰の爺さんたちに怯えて子犬みたいに隠れてやがる!」


一方、アリックと影を刈る鴉だけは全く動じていなかった。彼らは意味ありげな視線を交わし、船長に合流した。

アリックは純粋な面白さから、幽霊のようなどこか透き通った笑い声を漏らし、巨大な悪魔のカラスは楽しげにカーッと鳴いて、自信たっぷりにレオンの隣に重々しく着地した。


氷を砕くため、ポールとアナベルはツアーガイドの役目を買って出た。数人の勇敢な人間を船に招き入れ、案内することにしたのだ。

人間たちの繊細な足音が木の甲板に響き渡った時、4体の巨大な装甲ガニはあまりの恐怖に真っ直ぐ海へと飛び込み、滑稽な水しぶきを上げてその場にいた全員をずぶ濡れにした。


しかし、徐々に緊張は解けていった。モンスターたちは市民のゆっくりとした動きや壊れやすい体を観察し、この生物が完全に無害であることを理解したのだ。

船長と士官たちが笑っているのを聞いて、巨獣たち自身も笑い声に似た喉を鳴らすような音や鼻息を漏らし始め、自分たちが今しがた経験した大パニックを笑い飛ばし、二つの世界の間の空気を完全に和らげた。


船をサイラスと落ち着きを取り戻したクルーの有能な手に任せ、レオン、ポール、アナベル、アリック、そしてカラスは、都市の中心部にある荘厳なクリスタルの広間へと老人について行った。そこで、大都市の年老いた賢者たちが彼らを最大の敬意をもって歓迎した。


「選ばれし者よ、ここにお迎えできたことを光栄に思います」

大賢者(ハイ・セージ)は石を彫って作られた椅子を勧めながら口を開いた。「我々の世界は死にかけています。しかし、あなた方が障壁を越えてきたことで、魔王の怒りに対抗し得る唯一の希望が、ついに到着したと確信しました」


「挨拶は抜きだ」

レオンは膝に肘を突きながら、彼の言葉を遮った。「波止場にいたあんたの部下が、俺たちを『召喚された』と言ったな。この場所の仕組みを理解したい。俺たちの目の前にはクソみたいな青いインターフェースがあって、殺すことで『レベル』を得ている。なぜだ?」


賢者たちは悲しみを帯びた視線を交わした。


「このシステム、この法則は……魔王によって作られたものです」大賢者は説明した。「レオン船長、この世界の基本的なルールをご理解いただく必要があります。普通の人間には『レベル』が存在しません。我々にはインターフェースもステータスもないのです。我々人間の兵士の中で最も訓練された者でさえ、その腕力はレベル1の野獣や獣人(ビーストマン)にすら絶望的に及びません」


ポールの黄色い目が大きく見開かれた。「つまり、あなた方は地上では文字通り大砲の弾除け(キャノン・フォダー)でしかないということですか」


「その通りです」老人は認めた。「だからこそ、我々は自分たちの力では勝てなかった。だからこそ、聖なる儀式(セイクレッド・ライト)を行ったのです。虚無の帳からたった一人の救世主の魂を引き裂くために、絶望的な魔法のすべてを注ぎ込みました。ここで我々の目の前にお二人の姿を見るとは……天が我々の奇跡を増幅してくれたに違いありません! 奴らを倒すには一人では足りないと考えたのでしょう。しかし、ただの人間として到着すれば、一瞬で死んでしまうことも分かっていました。だからこそ、儀式の魔法は召喚された魂を『獣の肉体』に融合させるように設計されたのです。あなた方がレベルシステムにアクセスできるようにし、ステータスを蓄積して対等に戦えるほど強くなるために。そして何よりも、あなた方をカモフラージュするために」


レオンは犬の目を細めた。「誰からカモフラージュするって?」


「魔王からです」年老いた賢女が震える声で答えた。「彼がすぐにあなた方の正体に気づき、準備が整う前に狩り出されるのを防ぐため、儀式はあなた方の姿を彼の被造物である『獣人』と全く同じに見えるようにしたのです」


レオンは眉をひそめた。「待て。あんたたちが純血の人間なら……この海に住んでいるすべての動物の人間たちは、一体どこから来たんだ?」


大賢者は目を閉じ、深いため息をついた。「それを理解するには、我々の悲劇的な歴史を知る必要があります」大賢者は震える声で説明した。「千年前、この世界は自然なものでした。しかし、古の闇が海を脅かしました。絶望の中、我々の祖先は最初の聖なる儀式を行いました。虚無の帳から一人のチャンピオンを召喚したのです。すなわち『最初の人間』を」


レオンとサイラスは鋭い視線を交わした。


「彼は悪を倒すため、玉座の島へと出航しました」老人は視線を落としながら続けた。「しかし、彼は姿を消しました。祖先たちは彼が失敗し、戦死したのだと考えました。しかし、彼の失踪の直後……本当の悪夢が始まったのです。新たな実体である絶対的暴君(シュプリーム・タイラント)が玉座を完全に掌握しました。彼は七つの海の境界を封鎖し、恐ろしい世界規模の呪いをかけたのです」


部屋の空気が冷たくなったように感じられた。


「光る青い画面、数字、そして『レベル』が我々の現実に押し付けられ、生命を残酷で終わりのないサバイバルゲームへと変えました。暴君は我々から自然の魔法を奪い、深淵に隠れ住むことを強要したのです。彼はこの孤立した海に住まわせるため、他の六つの海から獣人たちを連れてきました。しかし彼の究極の残酷さは、我々を狩るための『魔王』の創造でした」


レオンの隣に立つサイラスが、ゆっくりと首を横に振った。

魔導機関のフクロウのサイバネティック・アイがブーンと音を立て、100の知力(INT)の冷徹さでその物語を分析していた。


「生物学的、進化論的な観点から言えば、そのタイムラインは全くのナンセンスだ」

サイラスは鋭い金属的な声で口を挟んだ。「鱗、毛皮、エラを持つ何十もの異なる種族を生み出すようなその規模の遺伝的および形態学的な突然変異が、わずか千年や二千年で起こるはずがない。数千万年単位でもあり得ない。獣人たちは、この世界に常に存在していたんだ。彼らが変異した人間だったことなど一度もない」


大賢者は儀式の杖を強く握りしめ、眉をひそめた。その科学的な懐疑論に明らかに腹を立てていた。

「我々の歴史は神聖なものです! そのような忌まわしいことが嘘であるはずがない!」老人は宗教的な熱情を持って語気を強めた。「彼らは暴君に呪われた者たちの子孫なのです!」


レオンは前足を上げ、その緊張を断ち切った。

「歴史の授業は一旦置いておこう」船長は前の島で発見したことを思い出し、眉をひそめながら言った。「じゃあ、地上のモノリスはどうなんだ? なんで俺たちに殺し合いをさせるような嘘の約束を刻んだ石を配置したんだ?」


大賢者は重々しく頷いた。

「我々の儀式によってあなた方がここへ来たという衝撃波を感じ取った時、魔王は恐れたからです。純粋な魔法があなた方の魂の異常(アノマリー)と結びつけば、彼を滅ぼすことができると知っているからです。彼はあなた方を同士討ちさせるために、それらの偽のモノリスをばらまいたのです。彼の最大の恐怖は、あなた方全員と同時に戦うことなのです」


船長は石の椅子に背中を預け、腕を組んで、いつもの生意気な無頓着さで脅威を軽くあしらいながら、面白そうにニヤリと笑った。


「まあ、そういうことなら……そんなに難しい話じゃないな」レオンの宣言に、賢者たちは驚きの表情を浮かべた。「要するに、闇の魔法を使うレベル100の魔王を見つけて殺せばいいだけだろ。もっとひどい状況を想像してたぜ」


老いた賢者たちはその武勇伝に少し面食らいながら顔を見合わせたが、極めて深刻な表情で頷いた。「その通りです、レオン船長」


「で、その魅力的な野郎はどこにいるんだ?」レオンは犬の目を期待で輝かせながら尋ねた。


大賢者は身を乗り出した。「彼はまさに、すべてが始まった場所に住んでいます。起源の航路の終点に、『玉座の島』として知られる近づくことのできない場所があります。その島には、地下に沈むことなく、空に届くほど高くそびえ立つタイタンのようなダンジョンがあります。その頂には、彼がこの世界を支配し、呪うための玉座があるのです」


その言葉を聞いて、超人的な知力のおかげで数秒で船のエンジンの複雑な作業を終え、ドアのところで会話の一部始終を聞いていたサイラスが前に歩み出た。


魔導機関のフクロウのサイバネティック・アイが、突然の啓示にブーンと音を立てて見開かれた。彼の知性は、ほんの一瞬で点と点を結びつけた。


「玉座の島……空に届くダンジョン……頂上の玉座」

サイラスは呟き、その機械的な声は啓示の重みを帯びていた。彼はテーブルの方へ進み、レオンの目を真っ直ぐに見つめた。「レオン。玉座の島は、俺たちが地上で読んだモノリスに書かれていた場所と全く同じだ。魔王はそこにいる。そこにあるのは……『真実の玉座』だ」


レオンはゆっくりと立ち上がり、頭の三角帽子を直した。彼の捕食者のような笑顔が広がり、未知の恐怖に挑むように牙を剥き出しにする。

もはや何の疑いもない。回り道もない。世界の果てへ向かう真の航路が、たった今、決定したのだ。

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