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第56話:仲間を取り戻すための怪物大進撃!〜洗脳無効の巨獣軍団で海軍を蹂躙し、立ちはだかる大将3人と激突する〜

レオンは銃弾のように空から急降下し、隠された入り江に秘密裏に停泊している【魔導海賊弩級戦艦】の黒い木の甲板に鈍い音を立てて着地した。


警報を鳴らす必要すら無かった。


ただ一人で戻ってきた船長の、純粋な怒りの仮面と化した鼻面を見ただけで、巨獣の軍隊全体はすでに立ち上がり、ドレッドノートの巨大な船体を軋ませていた。


彼らは文字通り「全員」揃っていた。世界中を震え上がらせるほどのラインナップだ。


マストドン級の【エンピリアン・ドラゴン】と威圧的な【インフェルナル・セラフ】が翼を広げて全員を見下ろしている。

霊体の副船長アリックとキング・トリトンのそばには、巨大な【霊霧の覇王】が威嚇するように浮かんでいた。


タイタンのような【原初の火山ヒドラ】は、【鉄茨のベヒーモス】と不動の【巨大な双子ドワーフ】のわずか数歩先で、3つの白熱した頭をシューシューと鳴らしている。


上甲板や帆桁には、10体の【始祖の火山蜂】、3体の【悪魔のグール】、【影を刈る鴉】が空を黒く染め、メインデッキでは、3体の【深淵のオーク】と4体の巨大な【装甲ガニ】が、2体の超巨大な【マストドン捕食キノコ】の両脇を固めていた。


「俺たちの士官が奪われた!」


レオンは【伝説の盾】を掴み、【音無き暗殺者の短剣】を抜き放ちながら唸った。


「あの海軍司令官……奴は転生した人間、俺と全く同じ異常(アノマリー)だ。奴はみんなの精神に侵入し、島全体を操り人形のようにコントロールしている。だが、奴の支配スキルは複雑な知性を持つ者にしか効かない。お前ら……お前らはモンスターだ、原初の自然の力だ。お前らは奴のスキルに完全に免疫がある」


船長は海岸の方を向き、犬の瞳を決意に燃やした。


「俺たちの家族を取り戻しに行くぞ」


数分後、ブルー・バスティオン前哨基地の巨大な西門が、巨獣たちの合同突撃によって引き裂かれ、瓦礫のシャワーとなって爆発した。


司令官の精神支配下で、まだ完璧で無言のフォーメーションを組んでいた海軍兵士と武装した民間人たちが一斉に振り返った。


屋根の上から、乳白色の意志を持たない目をしたポールとアナベルが、侵攻を阻止し守備隊を防衛するために即座に急降下してきた。

ポールは打ち据える準備を整えた青い稲妻となり、アナベルは炎の翼を広げた。


だが、彼らがレオンに近づくよりも早く、クルーのヘビー級たちが立ちはだかった。


エンピリアン・ドラゴンがアナベルの前に陣取り、そのクリスタルの巨体と星の光の翼を使って彼女を逃れられないほど優しく包み込み、彼女を傷つけることなくその炎を消し去った。


一方、インフェルナル・セラフと霊霧の覇王はポールの電撃の軌道を塞いだ。

2体の巨獣はまばたき一つせずにサーベルの斬撃を受け止め、猫の獣人を霧と悪魔の腕の間に閉じ込め、極めて正確に地面に押さえつけた。


「今だ! キノコども!」


レオンが叫んだ。


2体のマストドン捕食キノコが重い足取りで一歩前に出た。

彼らは太い根のような腕を交差させ、巨大な傘から濃密に凝縮された【麻痺胞子】の雲を放出した。


緑色の霧は、より強いモンスターにしっかりと押さえつけられたポールとアナベルを真正面から直撃した。


ほんの数分の一秒で、彼らの筋肉は硬直し、麻痺効果が彼らの武器を完全にシャットダウンした。二人の士官はぐったりと力を失い、完全に無害化された。


レオンは2体の巨大なキノコに近づき、彼らを指差した。


「お前ら二人は、ここでこいつらと一緒に残れ」


船長は断固たる声で命じた。


「こいつらはコントロールを失い、敵のスキルの奴隷になっている。目を覚ませば、また俺たちを攻撃してくるだろう。こいつらが自分や他人に怪我をさせないように麻痺させたままにし、俺があの人間を殺してスキルを打ち破るまで、いかなる攻撃からも守り抜け」


2体のマストドン捕食キノコは厳粛に頷いた。

新しいボディガードとしての役割を非常に真剣に受け止めた彼らは、ただ前に立つだけではなかった。


巨大なキノコの一体が、丸太のように硬直したポールを優しくすくい上げると、日差しから守るように自らの巨大でスポンジのような傘の下に隠し、まるで眠っている幼児をあやすかのように、太い根で猫の頭をポンポンと叩いた。


もう一体のキノコもアナベルに全く同じことをし、彼女の硬直したドラゴンの翼が攣らないように、不器用に整えてやっていた。


レオンは、レベル88の恐ろしいキノコの巨神2体が、自分の最高幹部たち相手に「ベビーシッター」をして遊んでいるのを見つめた。

彼はこめかみを揉み、長く、疲れ切ったため息をついた。


「ただ……落とすなよ」


彼はそう呟いた。


自分の友人たちがついに安全で危険から遠ざかったことを確認した上で、レオンは、支配された海軍兵士や市民で溢れかえる巨大な広場へと向き直った。

彼の胸の中で筆舌に尽くしがたい怒りが膨らみ、毛が逆立った。


「船長の鼓動(キャプテンズ・ハート)!」


レオンは咆哮した。


壊滅的な真紅の衝撃波が彼の胸から爆発し、後方に残ったキノコたちを除く、モンスターのクルー全体を包み込んだ。

ドラゴン、ヒドラ、ドワーフ、オーク、そしてすべての獣たちのサイズ、力、スピードが瞬時に倍増した。


街の空気は、その霊的な重圧から息ができないほどになった。


「広場を一掃しろ!」


レオンは短剣を掲げて雷鳴のように叫んだ。


「だがよく聞け! 民間人とほとんどの兵士たちはマインドコントロールされている! 報いを受けるべきじゃない奴らを殺すな! 気絶させろ、陣形を崩せ。だが、大虐殺の必要はない!」


獣の軍隊は、本能とリーダーの権威に導かれ、その命令を完璧に実行した。

それは戦闘というより、砂の城を押し流す津波のような衝突だった。


4体の装甲ガニと2体の巨大な双子ドワーフが最前線に立った。

彼らはハンマーで潰したり爪で切断したりする代わりに、その巨大なタワーシールドと装甲の背中を巨大な除雪車のように使った。


彼らは民間人や歩兵の群れに突撃し、致命傷を与えることなく彼らを跳ね飛ばし、一瞬にして陣形を崩した。


キング・トリトンは電撃の三叉槍の使用を控え、3体の深淵のオークは捕食者の本能を抑え込んだ。

彼らは顎を大きく開き、低圧の【海の水】の巨大な波を解き放ち、制御された津波を作り出して敵軍の足元をすくい、何百人もの人々を石畳の上で気絶させ、喘がせた。


鉄茨のベヒーモスは斧の平らな面だけを使ってタイタンの斧を振り回し、小隊全体をボウリングのピンのようになぎ払って壁に投げつけた。


原初の火山ヒドラとエンピリアン・ドラゴンは、強力な尻尾の一撃でバリケードをなぎ倒した。


空からは、火山蜂、悪魔のグール、影を刈る鴉が急降下し、兵士たちが攻撃する前にクロスボウや槍を奪い取り、武器を破壊して彼らを無防備にした。


最後に、霊霧の覇王とインフェルナル・セラフが純粋なマナの奔流を解き放ち、一撃で何十人もの敵を気絶させた。

アリックが敵の足を地面に凍らせて支援したおかげで、軍隊は無実の血を一滴も流すことなく広場を鎮圧した。


2分も経たないうちに、ブルー・バスティオンの難攻不落で完璧な軍隊は、完全に解体され、戦闘不能に陥った。


白い石の要塞の堂々たるバルコニーで、司令官は6本の腕を純粋な恐怖で震わせながら後退した。

彼の黒い目は眼下の広場を見つめていた。そこでは、彼の完璧な支配の網が、彼のスキルに完全に免疫のある巨獣の群れによって、文字通り踏みにじられ、消滅させられていた。


一掃された広場の中央で、気を失って武装解除された兵士たちの体に囲まれながら、レオンは鼻面を上げた。

彼の犬の瞳が、操り人形師の大きく見開かれた目と交差した。


レオンは牙を剥き出して微笑んだ。彼のクルーは大仕事をしてくれた。次は彼の番だ。


「野生の疾走(フェラル・ダッシュ)!」


足の筋肉がエネルギーで燃え上がり、不可能なスピードで彼を前へとダッシュさせた。

要塞の壁の前で減速することすらなく、船長はブーツを上へ向けた。


「無限跳躍(アンリミテッド・ジャンプ)!」


青いマナの円盤が彼の手足の下で爆発した。バン。バン。バン。


レオンは文字通り何もない空を駆け上がり、熱を帯びたミサイルのように要塞のファサードを登っていった。

エピック短剣が彼の手で輝き、攻撃の準備を整えている。


最後の一つ、残酷な空中への跳躍と共に、船長は司令官のバルコニーに向かって一直線に自らを打ち出した。


しかし、彼はそこには到達しなかった。


3つの巨大な影が要塞の屋根から垂直に落下し、レオンでさえ追うのが難しい速度で動き、数十メートルの上空で彼の軌道をインターセプトした。


青いインターフェースが警戒の赤色に染まり、彼らのデータを表示した。

レベル96の猿の獣人(モンキーマン)、レベル95の狐の獣人(フォックスマン)、そしてレベル96のハイエナの獣人(ハイエナマン)。


彼らは3人の海軍大将(アドミラル)であり、その目もまた、マインドコントロールの乳白色の膜に覆われていた。

現在レベル91のレオンにとって最も恐ろしいことは、彼ら一人一人が、丸々5レベル分も彼の強さを上回っていることだった。


猿の獣人が巨大な両拳を振り下ろし、狐の獣人が稲妻のような斬撃を放ち、ハイエナの獣人が破壊的なキックで強襲を締めくくった。

その連携攻撃は、レオンが盾を構える間もなく、彼の胸にまともに直撃した。


船長は隕石のような力で下へと打ち落とされた。

彼は広場の石畳に残酷に激突し、石にクレーターを穿ち、埃と瓦礫の巨大な雲を巻き上げた。


圧倒的に強力な3人の敵による不意打ちのこの規模の衝撃は、彼の骨を粉々にし、即死させていたはずだった。


しかし、埃が落ち着くと、レオンは血の塊を吐き出し、片膝をつきながらも、信じられないことにまだ生きていた。


彼の異常(アノマリー)である【絆(BOND)100】のステータスが、彼を救ったのだ。

致死のダメージは瞬時に細分化され、クルーの30体のモンスターたちに分割された。モンスターたちは、その衝撃に耐え、彼の命を救ったことで、低く鈍い集団的な唸り声を上げた。


3人の大将は広場に重々しく着地し、レオンと操り人形師の要塞の間に、越えられない壁のように立ち塞がった。


しかし、船長を攻撃したことは、彼らが犯し得る最も致命的な間違いだった。


自分たちのリーダーが地面に叩きつけられ、傷ついたのを見た瞬間。

巨獣の軍隊全体の怒りが爆発し、すべての抑制を消し去った。


ドラゴン、ヒドラ、ベヒーモス、そしてクルーのすべての獣たちが、島全体を揺るがすような終末的な咆哮を上げた。

まるで単一の、止まらない自然の力のように、彼らは3人の大将を八つ裂きにするため、一斉に突撃を開始した。

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