第46話:崩壊する空島からの急降下!〜新たな天空の守護者を手懐けて地上に戻ると、大将3人が待っていましたが一瞬で逃亡しました〜
巨大な天空のドラゴンは、システムの契約に服従し、ダイヤモンドが散りばめられた鼻面をレオンの前に垂らした。
船長は勝利を噛み締めながら微笑んだが、その歓喜は、獣からではなく世界そのものから発せられたような、鈍く深い轟音によって遮られた。
ブーツの下の硬い雲の床が激しく揺れた。神殿の真っ白な大理石に沿って、巨大な蜘蛛の巣状の亀裂が開く。
レオンは中庭の中心へ勢いよく顔を向けた。
黄金の雲でできた巨大な木が、太陽に照らされた霧のように、文字通り虚無へと溶けて消え去ろうとしていた。
そしてその根元では、予言の古代ルーンが刻まれた白い石碑が崩れ落ち、千の破片へと砕け散っていた。
「島が……崩壊してる」レオンは目を大きく見開きながら呟いた。
天空の守護者は、単にその場所を防衛するボスではなかった。
その生命力そのものが、島を空に繋ぎ止める錨だったのだ。ドラゴンが敗北し、定命の主人に服従した今、聖域の原初のエネルギーは分解しつつあった。
神殿の一部が虚空へと崩れ落ちた。
雲の床が足元で崩れ始め、何千メートルも下にある見えない海へと真っ逆さまに落下していく。
パニックになる代わりに、レオンの鼻面は致命的で捕食的な笑みに歪んだ。
「他の誰にも渡さない」
船長は、石碑がひび割れ、最後には大理石の塵となるのを見つめながら囁いた。
「島は永遠に消える。他の転生者がこの言葉を読むことは二度とない。アーサーも……ルキウスも……奴らは盲目のまま航海することになる。真実を知るのは俺だけだ。玉座は俺のものだ」
最後の雲の板が崩壊した。
重力がその支配を主張する。レオン、アリック、地獄の熾天使、カラス、そして巨大な天空のドラゴンは、絶対的な虚空へと真っ逆さまに落ちていった。
空気は凍りつくような壁となり、時速何百キロという速度で彼らの顔を打ち付けた。
レオンは【無限跳躍】を使わなかった。
彼は隣を自由落下しているドラゴンの巨大なシルエットに視線を固定し、脚の力強い押し出しでその上に飛び乗り、荘厳なクリスタルの角の間に重々しく着地した。
船長は獣の滑らかな鱗に必死にしがみついた。風で帽子が吹き飛びそうになる。
そして、状況の生々しい現実が平手打ちのように彼を襲った。
「アリック!」
レオンは空気の轟音を打ち消そうと肺の底から叫び、隣を軽やかに浮遊している霊体の副船長を振り返った。
「アリック、よく聞け! 一体どうやったらドラゴンなんて操縦できるんだ!?」
亡霊は近づき、船長の隣にある巨獣の頭にふわりと着地した。
彼は霧の青い手を角に伸ばし、目の前の果てしない虚空を見つめ、それからレオンを振り返った。
召喚されて以来初めて、この海の冷静な伝説は、自分に全く見当もつかないことを悟ったのだ。
副船長のエーテルの喉から、珍しい音が漏れた。
笑いだ。
霊的で深く、クリスタルのような笑い声が鞭打つ風の中で反響した。アリックは、彼らの自由落下という完全に不条理な状況に文字通り爆笑していた。
「あー、最高だね! 笑ってろよ、すごく助かるぜ!」
レオンは呆れたような笑みを浮かべ、本能的に巨獣の角を手前に引き寄せながら吠えた。そして、今や自分と繋がっている獣に聞こえるよう声を張り上げた。
「オアシス島まで、できるだけ早く連れて行け!」
ドラゴンは即座に従った。
空を揺るがすような咆哮と共に、獣は星の光でできた巨大な翼を完全に広げた。自由落下は、暴力的で荘厳な急降下へと変わった。カラスと熾天使もそれに続き、流星のように滑空する。
彼らが下層の雲を突き抜け、天空の聖域の薄い大気を完全に置き去りにした時、レオンは劇的な変化に気づいた。
ドラゴンの巨大な体が強烈な光で輝き始めたのだ。
神聖な領域から遠く離れたことで、山ほども巨大にしていたエネルギーが圧縮されたのだ。
レオンは自分の下で獣の頭が縮んでいくのを感じた。
翼幅が狭まり、クリーチャー全体がタイタンのようなプロポーションから、およそ20メートルほどのドラゴンへと変化した。
依然として巨大で、荘厳で、間違いなく致命的ではあったが、今のサイズなら管理可能な論理の中に収まっていた。
「ああ、よかった」レオンは肩の力を抜き、ため息をついた。「あんなデカいままだったら、弩級戦艦に前足を乗せただけで沈んじまうところだった」
彼らの下には、海のパノラマ全体が広がっていた。
レオンは、水がより暗く、より危険になっている南を見た。彼の呼吸が止まった。
数十、いや数百の小さな点が水平線に点在していた。
海軍の艦隊、海賊の同盟、賞金稼ぎの船。彼らは皆、同じ巨大な海の漏斗へと集束していた。
狩りが始まったのだ。
世界中が「起源の航路」に足を踏み入れようとしている。そして、彼は何としても、一刻も早くクルーの元へ戻らなければならなかった。
◇ ◇ ◇
地上では、状況は決して平和とは言えなかった。
レオンの堂々たる軍隊はついにカタコンベのダンジョンから現れ、オアシス島の砂浜に足を踏み入れた。
夕日の光が、大規模なレベルアップとリヴァイアサン討伐の後で圧倒的かつ規格外の力を放つ30体の巨獣たちの鎧、鱗、金属を照らしていた。彼ら一人一人が、今やレベル81だった。
ポールはサーベルを鞘に収め、潮風を深く吸い込んだ。彼の隣で、アナベルはドラゴンの翼を畳み、満足げに微笑んだ。彼らはやり遂げたのだ。
しかし、その笑顔は彼女の唇で凍りついた。
湾の前の水平線が塞がれていた。そこに停泊しているのは、彼らの荘厳な船だけではなかった。
海岸からの出口を塞ぐように、3隻の堂々たる軍用戦艦が並んでいた。3つの海軍艦隊が青い帆を広げ、何十門もの重砲を正確に彼らに向けていた。
3隻の船の船首には、3人の大将の威圧的なオーラが立っていた。
白いマントを羽織った3人の高官。レベル74の獅子人、レベル76の猪人、そしてレベル77のミーアキャット人。
彼らの厳しい視線がビーチを吟味していた。彼らはダンジョンで消耗した海賊のグループを見つけることを予期していたのだ。
「貴様らは完全に包囲されている!」
中央にいるミーアキャット人の大将が、エネルギー増幅メガホンを使って湾全体に響き渡る声で怒鳴った。
「我々は最高司令部からの直接の命令でここに来た! お前たちの船長、犬人レオンを引き渡せ! そうすればモンスターどもには危害を加えないと保証する。今すぐ降伏しろ!」
ビーチに沈黙が落ちた。
ポールとアナベルは一瞬だけ視線を交わした。そして、猫人とリザードマンの少女は微笑んだ。生々しく、傲慢で、無慈悲な笑みを。
「誰も傷つかない、だと?」
ポールは唸り、黄色い目を二つの致命的なスリットのように細めた。
流れるような動作で、彼は再び帯電したサーベルを抜き放ち、青い火花が空中でパチパチと音を立てた。
アナベルの短剣が滑り出し、即座に発火して周囲の空気を熱した。
彼らの背後には、微塵の躊躇もなかった。
【原初の火山ヒドラ】が咆哮して3つの棘のある首を広げ、2人の【巨大な双子ドワーフ】が鋼の盾にハンマーを叩きつけ、【鉄茨のベヒーモス】が暗黒の炎の斧を掲げた。
レベル81の軍隊全体が、一斉に一歩前へ踏み出し、文字通りビーチを揺らした。
獅子人の大将は、彼らのサイズ、獰猛さ、そしてレベルが、報告書のデータよりも信じられないほど上回っていることに気づき、かすかに青ざめた。
「撃て!」彼は喉を掴むパニックを感じながら叫んだ。「あの忌々しい大砲を撃ちまくれ!」
しかし、砲手たちが導火線に火をつける前に、深紅の衝撃波が目に見えない津波のように海岸に押し寄せた。
【船長の鼓動】が、地上の30体の巨獣たちをたった今洗い流したのだ。
すでにレベル81であった彼らのステータスは瞬時に倍増し、解き放たれた想像を絶する純粋な力によって空気を歪ませた。
ポールは船を睨みつけながら微笑んだ。
「大きな間違いを犯したな、提督たち」
太陽が消えた。
湾全体と3隻の海軍戦艦を覆う巨大な影が差したのだ。恐怖に怯えた兵士たちは雲を見上げた。
空から降りてきたのは、単なる援軍ではなかった。
20メートルの巨大なクリスタルのドラゴンが船の上空を滑空し、星の光の翼を羽ばたかせて軍艦を激しく揺さぶる恐ろしい波を起こした。
ドラゴンの脇には、アリック、カラス、熾天使が完璧で無言の儀仗兵として浮遊していた。
そしてそこには、ドラゴンのきらめく角の間に絶対的な誇りを持って立ち、黒いコートを風にはためかせ、残酷な笑みを浮かべて牙を剥き出しにしている、レオンの姿があった。
船長は胸の前で腕を組み、今や恐怖と天空の影によって完全に麻痺し、震えている3人の大将を見下ろした。
「俺を探してるって聞いたぜ」
レオンは言い、その声は軍人たちの上に冷たい死刑宣告のように落ちた。
「十分な数の船を持ってきたんだろうな?」
艦隊は震え上がった。
その神々しい幻影と、圧倒的な数とレベルの優位性を前に、海軍の勇気は一瞬で崩れ去った。
「撤退だ!」獅子人の大将がパニックで声を裏返らせながら叫んだ。「錨を上げろ! 最高司令部に援軍を要請しろ! 退却だ!」
戦艦は湾から抜け出すために必死の操舵を始め、兵士たちは完全なカオスの中で甲板を走り回った。
ポールはサーベルのグリップを握りしめ、アナベルは炎を渦巻かせた。
「船長、突撃しましょう! 奴らを破壊させてください!」猫が唸り、前に飛び出そうとした。
レオンは手を挙げ、彼らを止めた。彼の視線は冷たく、計算高く、外海に固定されていた。
「いや。逃がしてやれ」
船長は命令し、ドラゴンが彼の後ろに位置する中、砂の上に流れるように着地した。
「今何をすべきか分かっている。だが、無駄にしている時間はない。あの上から、水平線が見えたんだ……『起源の航路』に進入したばかりの船の海がな。世界中がそこへ集結している。俺たちだけが取り残されるわけにはいかない」
レオンは彼の巨大な軍隊と、彼らの強大な船の方を向いた。
恐れを知らぬ笑顔が彼の鼻面を明るくした。
「全員乗船しろ!」彼は熱狂的な興奮を込めた声で叫んだ。「アリック、頼むぜ……俺たちを『起源の航路』へ連れて行ってくれ」
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
もし少しでも「面白かった」「続きが読みたい」「犬人船長がんばれ!」と思っていただけましたら、ページ下部からの**【評価】と【ブックマークの追加】**をしていただけると、執筆の何よりの励みになります。
皆様の応援がシステムをハックする(?)原動力です!
次回もよろしくお願いいたします。




