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第42話:『厄災』の呼び声と空島への吹き飛ばされ!〜ライオンの呪いで起きた巨大ハリケーンが、なぜか俺たちを伝説の『空島』へ運んでくれました〜

宿屋の屋上テラスのテーブルには空の皿や倒れたジョッキが散乱していたが、その雰囲気はリラックスには程遠かった。


ポールは暗い水平線に目を固定し、神経質に尻尾で空気を叩き、猫の耳を後ろに伏せていた。

全滅した古いクルーの記憶が燃料となり、彼の内には依然として怒りが燃え盛っていた。


レオンはラム酒が空になった木製のジョッキを置き、士官の目に自分の犬の目を合わせた。


「お前は復讐を果たす、ポール。約束する」


船長は低く、しかし決して反論を許さない威厳を込めて言った。


「だが焦るな。まず、俺たちはこの転生した人間たちと、この世界の本当のルールについて知るべきことを知らなければならない。答えを手に入れた時、俺たちは一緒に復讐する」


レオンは前足を伸ばし、猫の戦士の肩をしっかりと掴んだ。


「俺たちはクルーだということを忘れるな。お前の戦いは俺たちの戦いだ。もう二度と、一人で何かしようとするな。分かったか?」


ポールは目を閉じ、一秒だけ息を止め、ゆっくりと頷いた。張り詰めていた筋肉がリラックスし始める。


「分かりました、船長」


◇ ◇ ◇


数マイル離れた場所では、巨大な真紅のガレオン船が暗い波を切り裂き、オアシス島の暖かい光からどんどん遠ざかっていた。


木の巨獣の船首では、獅子人(ライオンマン)アーサーが分厚い黄金のたてがみを揺らす潮風を楽しんでいた。


その瞬間まで、システムが島に課した厳格な非交戦ルールにより、彼は自分の異常な性質を無理やり抑え込んでいなければならなかった。

しかし今、自由で無法な海がようやく彼の前に広がっている。


アーサーは両腕を広げ、好奇心と殺意に満ちた笑みを浮かべて牙を見せた。


「ようやくあの忌々しい平和な島の射程圏外に出たな」


ライオンは波の音に深い声を混ぜながら呟いた。


「今回、俺の厄災が何を引き起こすか見てみようじゃないか……そして何より、スキルや戦闘が禁止されている島が、その影響を受けられるかどうかもな」


アーサーの目は微かな真紅の光で輝いた。

彼はこれから起こることに対して絶対的なコントロールを持っているわけではなかった。彼の「100」というステータスは、ランダムであると同時に強力な力であり、世界の確率を最悪な方向へと曲げる真の自然災害だった。


【 スキル発動:厄災の共鳴(カラミティ・レゾナンス) 】


数瞬の間、全く何も起こらなかった。

アーサーは巨大な腕を組み、今回は自分の異常性がどのような破壊的な形で現れるのかと好奇心を抱きながら鼻を鳴らした。


その後、ガレオン船の背後の海が異常に波立ち始めた。


空気が突然湿り気を帯びて重くなり、静電気を帯びる。

気象の警告など一切ないまま、雨を含んだ暗い雲が星空に集まり、それ自体が回転し始めたのだ。


どこからともなく生まれたハリケーンが、水上で形を成した。


それは終末的な規模の嵐ではなかったが、脅威的なエネルギーを秘めた、高密度で目の眩むような速さの渦だった。

そして、通常の海流に従う代わりに、その嵐はガレオン船の航跡から離れ、進路を逆転させ、オアシス島の海岸へと容赦なく向かっていった。


◇ ◇ ◇


島での気候の激変は、残酷で瞬時だった。


風が路地を吹き抜け、提灯を引き剥がし、家のドアを激しく叩きつけた。

港を見下ろす宿屋の屋上テラスから、レオン、ポール、アナベル、アリック、そして影を刈る鴉は、空が最も深い暗闇へと崩れ落ちていくのを見ていた。


ハリケーンはかつてない力で押し寄せ、波止場を飲み込まんばかりの巨大な波を起こしていた。


「狂ってるわ! この島はシステムのあらゆる攻撃から保護されているはずよ!」


アナベルは、打ち付ける突風から身を守るために鱗に覆われた腕で顔を覆いながら叫んだ。


その不自然な空気の致命的な危険性を感じ取ったポールは、アナベルの腕を掴み、宿屋の中へ引きずり込んだ。


「急げ、中に入るんだ! 吹き飛ばされるぞ!」


猫が叫ぶと、アリックとカラスはすぐに屋内に飛び込み避難した。


だが、レオンは動かなかった。


彼はテラスの端で立ち尽くし、コートを風に激しく煽られながらも、海岸を打つ不自然な渦に目を固定していた。


高い位置から、レオンは信じられないような光景を観察した。

ハリケーンは文字通り、停泊している彼らの威風堂々たる海賊戦艦の毛の生えたような近さを通り過ぎた。しかし、わずかなダメージを与えることもなく、マストを折ることも、黒い船体を傷つけることもなく、嵐はただそれをかすめただけだった。


まるで船長の生まれ持った「運」が、船に対するパッシブな盾として機能しているかのように。


レオンには確信があった。安全地帯に現れるほどのその破壊的な力は、あのライオンの仕業だ。


「船長ぉぉぉ! 中へ入ってください!」


ポールは宿屋の内側のドアから必死に身を乗り出し、彼に向かって前足を伸ばして叫んだ。

レオンは安全な場所へ向けて駆け出したが、遅すぎた。


彼が走ろうとブーツを持ち上げたその瞬間、想像を絶する吸引力が彼を真正面から襲い、小枝のように地面から引き剥がした。


ハリケーンが彼を捕らえ、渦の中心へと乱暴に引きずり込んだのだ。


「船長!」


ポールは虚空へ身を乗り出したが、ほんのわずかな差でグリップを逃した。


一秒も躊躇することなく、アリックと影を刈る鴉が宿屋から飛び出した。

彼らの本能と、船長への盲目的な忠誠に導かれ、彼らはサイクロンに飲み込まれて姿を消しながらも、彼を追い、守るためだけに嵐の心臓部へと真っ逆さまに飛び込んだ。


ハリケーンの力はテラスをなぎ払い、現れた時と同じ速さで空へと後退し、犬の海賊と二人の部下を一緒に連れ去った。


ポールは宿屋の木の床に膝から崩れ落ち、黄色い目を恐怖で見開いた。

彼は絶望的な怒りで地面を拳で叩いた。


「船長ぉぉぉ! クソッ、これからどうすればいいんだ!?」

猫は髪をかきむしりながら叫んだ。「ハリケーンに連れて行かれた!」


アナベルは彼の横にしゃがみ込み、彼の肩をしっかりと掴んで揺さぶった。

彼女の爬虫類の目は絶対的な決意に燃えていた。


「落ち着きなさい、ポール! 運は彼の味方よ、忘れたの? 船へ行って少し待ちましょう」


少女は力強く言った。


「船長のクラスの契約は、彼と召喚獣を繋いでいるわ……船に乗っているモンスターたちが生きて意識がある限り、船長もまだ生きているということよ。彼を信じて、彼がどこへ行ったのか突き止めるしかないわ」


◇ ◇ ◇


ハリケーンの内部では、世界は論理的な意味をなしていなかった。

風の轟音は他のすべての音をかき消すほど耳をつんざき、気圧が彼らの肺を押し潰した。


レオンは風のトンネルの中で凄まじいスピードで翻弄され、コントロールを失って激しく回転していた。


しかし、彼は一人ではなかった。


【影を刈る鴉】が彼を黒曜石の羽の巨大な繭のように包み込んで瓦礫の衝撃を和らげ、アリックはその氷の魔法を駆使して彼らの前に空力的な永久凍土の盾を作り出し、狂った風を切り裂いて吸引のダメージを抑えていた。


3人は文字通り上空へ打ち上げられ、猛烈なスピードで雲の気流を何時間も押し上げられた。


そして、衝突。


暴力的で鈍い衝撃だったが、何か柔らかいものにクッションされた。


レオンが再び目を開けた時、嵐は消え去っていた。

船長は咳き込み、土を吐き出して立ち上がろうと奮闘した。


ホログラムのインターフェースは彼がいくらかダメージを受けたことを示していた。HPバーは減っていたが、致命的ではなかった。

本質的に、アリックとカラスの決死の救出のおかげで、彼はまだ無事だった。二体のモンスターはすでに彼のそばで立ち上がっており、土を払い落とし、打撲傷はあったが作戦行動は可能だった。


「五体満足か、お前ら?」


レオンは痛む背中をマッサージしながら呟いた。亡霊と羽の生えた悪魔は無言で頷いた。


レオンは犬の目をこすり、周囲を見回し始めた。

どこか離島のビーチや、見知らぬ大陸の岩場が見えると思っていたのだ。しかし、目の前に開けた光景は文字通り彼の息を呑ませた。


空気は信じられないほど薄く、澄み切っていた。

ブーツの下にあるのは砂でも暗い土でもなく、スポンジのような白い地面だった。


レオンはその異常な崖の端まで歩き、下を見下ろした。

海はなかった。


そこにあるのはただ、果てしなく続く、目も眩むような純白の雲の広がりがあるだけだった。


彼が見上げると、さらに雲があり、重力を無視して浮かぶ白石と黄金の建築物が交差していた。


レオンは信じられないような笑みを浮かべ、小さな無口な護衛たちと合流した。

ライオンの厄災が彼らを吹き飛ばしたが、彼の「運」が彼らを伝説の場所へと着陸させたのだ。


彼らは、空島にいた。

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