第41話:オアシス島の温泉と転生者の真実!〜厄災(CAL)100を持つ『原初の獣』と酒場で乾杯し、互いの生存を誓い合う〜
太陽はすでに空高く昇り、船長室の丸窓から攻撃的なほどの日差しが差し込んでいた。
だが、レオンには起き上がるつもりが全くなかった。
酷い寝不足だった。
シーツはぐちゃぐちゃに絡まり、灰色の毛皮に覆われた目の下にはっきりと隈ができている。
一晩中、彼の脳は宿屋でアーサーの頭上に浮かんでいたあの数字を処理し続けていたのだ。
【 厄災(CAL):100 】
もはや偶然でも、狂った仮説でもない。
この忌々しい世界にいる人間の転生者たちは皆、四つ目の異常なステータス――絶対的な限界まで引き上げられた独自の特性を持っているのだ。
自分は「運」。
ルキウスは明らかにドラゴンとの「親和性」。
そしてあの恐るべき獅子の獣人は、自分とは正反対の「歩く呪い」だ。
船室の天井の木目を睨みながら、レオンは計算とパラノイアの迷路に迷い込んでいた。
(これらすべての本当の目的は何だ?)
布団の中で拳を握りしめながら、彼は自問した。
俺たちは協力するためにここに連れてこられたのか? この異常な能力を組み合わせてこの世界の秩序を覆すためか、それともその全く逆か?
ルキウスは友好的なライバルのように思えた。話が通じる相手だ。
だがアーサーは……奴は厄災の具現化だ。
もし自分の「運」とあの獅子の「厄災」が戦闘で真っ向から衝突したらどうなる? 周囲の世界が内破するのではないか?
裏切るような、氷のように冷たい疑念が彼の心を蝕み始めた。
もし「起源の航路」が、答えを探すための単なる旅ではなく、俺たち全員を出会わせるためだけに設計された巨大で残酷な漏斗だったとしたら?
極端なステータスは「贈り物」などではなく、無慈悲で無意味な殺し合いをさせるために与えられた武器だという考えが、彼の息を詰まらせた。
誰も何も説明してくれない。
明文化されたルールもない。
もし本当に殺し合わなければならないのなら、他の転生した人間を信じることは自殺行為だ。
だが一方で、彼ら全員を一人で敵に回すということは、ほぼ神に近い力に挑むことを意味する。
自分が目に見えないチェス盤の上の、ただの盲目的な歩に過ぎないかもしれないという悟りが、純粋な戦略的焦燥感となって彼の胃を締め付けた。
ますます暗く、重苦しくなる彼の思考は、ドアを叩く執拗で陽気な音によって突然破られた。
「船長! ちょっと船長、起きてる!?」
木越しに聞こえるアナベルの弾むような声が、彼の困惑の影を一瞬で吹き飛ばした。
直後、勢いよくドアが開く。
ポールとアナベルが船室になだれ込み、猫の尻尾は興奮で宙を鞭打っていた。
「もう昼過ぎですよ、レオン!」
ポールは満面の笑みで叫んだ。
「休みをくれるって約束したじゃないですか! オアシス島の温泉が俺たちを待ってますよ!」
レオンは瞬きをし、唐突に現実へと引き戻された。
実存的な悩みは後回しだ。彼は犬の目をこすり、大きなあくびをして牙を覗かせた。
「ああ、分かったよ……今行く」
◇ ◇ ◇
タイタン級システム・ガレオン船のメインデッキに出た瞬間、レオンは上陸のために自分の巨大な軍隊をまとめ上げなければならないと覚悟していた。
しかし、目の前の光景に彼は足を止めた。
高レベルのモンスターのクルー全員が、完全な「ストライキ」モードに入っていたのだ。
巨大な【鉄茨のベヒーモス】は横たわって高いいびきをかき、4体の【装甲ガニ】は甲板で微動だにせず日光浴をしている。
【原初の火山ヒドラ】の3つの頭は、手すりにもたれかかってぐったりとしていた。
3体の【深淵のオーク】と2人の【巨大な双子ドワーフ】は動く気配すら見せず、大きなラム酒の樽を手から手へと回している。
レオンは混乱して瞬きをした。
海軍との戦争と古い船の沈没で、アルコールの備蓄はすべて海に消えたはずだ。
目を細めると、真新しい樽の木に「オアシス島」の宿屋の焼印が押されているのに気づいた。
レオンはすぐに理解した。
あの巨大な双子ドワーフたちが、自分がパラノイアの中でベッドで寝返りを打っている間に夜明けと共にこっそり上陸し、彼らの休日を確保するためだけに地元の酒の在庫を丸ごと買い占めてきたに違いない。
モンスターたちにとって温泉やリラックスした散歩など全く興味がなかったのだ。
休みの日には、ただ木の甲板でだらだらと過ごし、腹がはち切れるまで酒を飲みたいだけだったのだ。
レオンは面白そうに微笑み、首を横に振った。
「まったく、お前ら怠け者どもめ」
船長は両手を挙げて言った。
「ここで酔っ払ってろ。ただ、俺がいない間に船を壊すなよ!」
モンスターたちは、完璧に同期したゲップ混じりの唸り声で応え、そのあまりの滑稽さにグループ全体が爆笑した。
レオン、ポール、アナベルが上陸するためにタラップへ向かって歩き出すと、周囲の空気が突然凍りついた。
【霊体の副船長】がメインマストの影から滑り出し、気怠そうに彼らの方へ浮かんでくる。
その直後、影の羽の微かな衣擦れの音と共に、【影を刈る鴉】が見張り台からふわりと舞い降りた。
現在の彼らの体が氷、霧、そして影の羽でできているとはいえ、緊張を捨て去り、疲労を洗い流し、平和なオアシスで純粋で正当な休息を楽しむというアイデアは、甲板での騒がしい宴会よりも彼らの古い魂をはるかに強く惹きつけたのだ。
今日ばかりは、悩む余地などなかった。
「休暇探検隊へようこそ、お前ら」
レオンは冗談交じりに笑い、彼らを歓迎した。亡霊とカラスは揃って頷き、その態度は目に見えてリラックスしていた。
◇ ◇ ◇
5人のグループは港を背にし、オアシス島の手入れの行き届いた小道を進んだ。
空気は生姜とトロピカルフラワーの香りがし、暖かい霧が植物を包み込んでいる。
10分ほど歩くとメインの泉に到着したが、その光景は息を呑むようなものだった。
ただのプールではない。
白い岩をくり抜いて作られた広大で壮麗な天然のオアシスで、緑豊かなエメラルドのシダと、枝から吊るされた提灯に囲まれていた。
透き通ったお湯から優しく湯気が立ち上り、段々畑のようになったいくつかの湯船には、平和を楽しむあらゆる種族の客たちで溢れていた。
ポールは一言も発さず、純粋な猫の悦びにうめき声を上げながら一番大きな湯船に真っ直ぐ飛び込み、アナベルもすぐにそれに続いた。
レオンは微笑みながら、沸き立つお湯の中へと体を滑り込ませた。
熱が痛む犬の筋肉を包み込んだ瞬間、彼の唇から安堵の溜息が漏れた。
しかし、平和は長くは続かなかった。
アリックが彼らの隣にお湯へ滑り込むと、彼が持つ生得的で破壊的な永久凍土のオーラも一緒に持ち込まれてしまった。
温泉の沸き立つお湯が、文字通りシュワシュワと音を立て始めたのだ。
数秒のうちに温度が劇的に下がり、岩の縁には氷柱が形成され、温泉の表面を霜の層が覆い始める。
レオン、ポール、アナベルは歯をガチガチ鳴らし、スケートリンクと化していない湯船の隅を見つけようと、必死で亡霊から離れた。
「アリック、頼むから!」
レオンは犬の鼻先に氷の塊がぶつかり、寒さに震えながら怒鳴った。
「オーラを調整しろ! 俺たち全員冬眠させる気か!」
亡霊は首を傾げ、燃える青い眼窩を瞬かせた。その表情はどこか困惑し、無邪気でさえあるように見えたが、彼の周囲のお湯は容赦なく凍り続けていた。
それだけでは不十分だと言わんばかりに、影を刈る鴉までが入場を決めた。
巨大なカラスは湯船の縁に力なく止まり、怪異な影の翼をバタバタとさせながら、鋭い白い目で周囲を見回している。彼の暗黒の大鎌が、無造作に岩を引っ掻いた。
温泉の一般客たちは、一方では2メートルの恐ろしい死の予兆に見つめられ、もう一方ではリラックスした休日を凍らせている純粋な氷の亡霊を見て、完全なパニックに陥った。
怯えた悲鳴がオアシスに響き渡る。
1分も経たないうちに施設全体が完全に空になり、客も従業員も逃げ出せる限りの速さで立ち去り、湯船はもぬけの殻となった。
レオンは周囲を見回し、半分凍り、半分沸き立っている、今や完全にプライベートで貸し切り状態となった温泉オアシスを観察した。
彼は濡れた鼻面を前足で撫でながら、大声で爆笑した。
「まあ、何にせよ、これで広く使えるようになったな」
船長はクスクスと笑いながら岩の縁に背中を預け、ようやく正当な休息に身を委ねた。
◇ ◇ ◇
彼らは何時間もお湯を楽しみ、生存のために戦うことも、提督から逃げ回ることもない贅沢を満喫した。
彼らの胃袋が猛烈な空腹を訴え始めたのは、夕方遅くになってからのことだった。
湯船から上がり、体を乾かすと、レオンは奇妙な仲間たちに合図を送った。
「温泉で十分回復したな。村の中心から肉を焼くいい匂いがする」
船長は牙を舐めながら言った。
「全員、宿屋へ行くぞ。今日は俺の奢りだ!」
彼らが選んだ宿屋は、湾を見下ろす小さな丘の上に建っていた。
アリックと巨大なカラスの存在で再び客をパニックにさせて大脱走を引き起こすのを避けるため、レオンは店主に、広く見晴らしの良い屋上テラスに座らせてもらえないかと頼んだ。
店主は快く引き受け、ほんの数分で山盛りのローストミート、湯気を立てるポテト、そして(亡霊の存在のおかげで都合よく冷えた)ビールのジョッキを運んできた。
彼らが猛然と食事を平らげていると、ポールの視線が不意に眼下の港の動きに引き寄せられた。
巨大なガレオン船――暗い木材と真紅の帆を持つ、彼らのシステム船とほぼ同じ大きさの巨獣――が出航しようとしていた。
その海の怪物の船首には、ここからでもはっきりと分かるほどの威圧的な巨体を持つ、豪華なコートに身を包んだ獅子人の姿があった。
パキッ!
ポールが持っていた木のジョッキが、その強烈な握力によって突然砕け散った。
猫の戦士は椅子を蹴倒して飛び起きた。
毛が逆立ち、耳は後ろに伏せられ、純粋な憎悪に満ちた低い唸り声と共に牙が剥き出しになる。
「奴だ……」
ポールは血走った目で、テーブルの木を爪で引っ掻きながらシューと息を吐いた。
「俺の古いクルーを呪い、虐殺したバケモノだ。厄災の獅子だ」
ポールは、盲目的な怒りに任せて港へ向かって飛び降りようと、屋上のパラペットを乗り越えようとした。
しかし、レオンの力強い手が彼の肩をガッチリと掴み、力ずくで引き止めた。
「待て、ポール」
船長の命令は低く、しかし決して譲らぬ響きを持っていた。
「船長、離してください! 奴らに復讐しなきゃならないんです!」
猫は怒りに震え、抑えきれない様子で唸った。
「昨日の夜、酒場で奴に会った」
レオンが明かした。
その言葉は、ポールを凍りつかせ、無理やり振り向かせるほどの氷水のような効果があった。
「奴のデータを見た。奴が本当は何者なのか、分かったんだ、ポール。奴は元人間だ。俺と同じ、転生者なんだよ」
アナベルは目を大きく見開き、カラスは肉をつつくのをやめ、突如として警戒と注意を向けた。
「奴のクラスは『原初の獣』だが、最も重要なのは、この世界で許される最大上限まで引き上げられた四つ目の異常なステータスを持っていることだ」
レオンは信じられないほど真剣な表情で説明した。
「厄災(CAL):100。俺の『運』の、文字通り正反対だ」
ポールは拳を握りしめた。怒りが、驚愕とショックと激しく交錯している。
「に、人間? でも、どうして何の手出しもしてない俺たちを破滅させたりするんだ?」
「それこそが、奴と刃を交える前に俺たちが解明しなければならないことだ」
レオンは、水平線へと遠ざかっていく真紅のガレオン船を見つめながら断言した。
「俺たち人間が転生し、この世界に連れてこられた理由を、俺たちはまだ知らない。狂ったような能力を与えられたのは、協力させるためか、それとも殺し合いをさせるためか? もし俺たちが彼らの本当の役割や、このすべてに隠された真の意図を知らないまま今攻撃すれば、取り返しのつかない大惨事を引き起こすリスクがある」
レオンはパラペットに近づき、敵船のタイタンのようなサイズを指差した。
「それに頭を使え、あのガレオン船を見ろ。あんな船を操り、あの臨戦態勢を維持しているということは、船上には彼のために死ぬ覚悟ができている高レベルの海賊が少なくとも100人はいるはずだ。今、俺たちのモンスターたちは甲板で泥酔して眠りこけている。今奴を攻撃することは復讐じゃない。自殺行為だ」
ポールは船長の視線を追った。
巨大で、完璧で、近づくことすら不可能な船が遠ざかっていくのを見る。
彼の張り詰めた筋肉はゆっくりと弛緩し始めたが、長い猫の尻尾はまだ神経質に空を鞭打っていた。
レオンが正しいことは分かっていた。盲目的な怒りだけに突き動かされた正面からの強襲は、彼らの新しい家族全員にとって戦術的な大惨事になるだろう。
「この元人間たちが何者なのか、そしてこの世界における彼らの本当の役割は何なのか、絶対に突き止めなければならない」
レオンは結論づけ、テーブルから新しいジョッキを手に取ると、ポールの背中に安心させるように手を置いた。
「答えが出た時、約束する。その時は一緒に、その厄災に立ち向かおう。だがそれまでは……俺たちは待ち、情報を集めるんだ」
ポールは強く生唾を飲み込み、胸の中で燃え盛る殺意を力ずくで抑え込んだ。
彼は一秒だけ目を閉じ、それからゆっくりと頷いてテーブルの席に戻った。
「分かりました、船長」
猫の戦士は、真紅のガレオン船が水平線に消えていった場所から視線を外さずに呟いた。
「待ちましょう」
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