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第35話:格上Lv60『火山蜂』との死闘!〜限界ギリギリで勝利後、神格級の経験値が爆発して副官たちが俺よりデカい大悪魔に進化しました〜

5時間の睡眠はあっという間だった。


レオンが再び目を開け、濃く重い海の空気を吸い込んだ時、彼は完全に違う形で血管を駆け巡るエネルギーを感じていた。

彼は勢いよく立ち上がり、船室から出て――弩級戦艦の甲板でピタリと足を止めた。


朝霧が晴れ、『巨人の島』の真の狂気的なスケールが、原始の恐怖を伴って明らかになったのだ。


ビーチから生えている草の葉は、単なる植物ではなかった。彼らのガレオン船のメインマストと同じくらい太く、高い緑の茎だった。


船が夜の間に部分的に乗り上げた地面に落ちている枯れ葉は、船全体と同じくらい巨大だ。

はるか上空の枝葉の間に囚われた一滴の朝露は、まるで空中に浮かぶ湖のように見えた。


クルー全員が甲板に整列し、そのタイタンのような環境を畏敬の念を込めた沈黙の中で見つめていた。

ベヒーモスやキング・トリトンのような巨大な獣でさえ、この場所では突然自分が極小の存在になったように感じていた。


「ここは悪夢ですね」


ポールが緊張で猫の耳をペタンと伏せて囁いた。


「船長、この島の次元は論理を超えています。もし動物のサイズが植物に比例しているなら、ここのモンスターのレベルは測定不能ですよ。俺たちには傷一つ付けられないような化け物の口の中に飛び込むことになりかねません」


アナベルも短剣の柄を握りしめ、縦長の瞳孔を細めて同意した。


「ポールの言う通りよ、レオン。このジャングルを盲目的にさまよって、ヤバい尻尾を踏まないように祈るなんて、ただの自殺行為だわ」


レオンは頭の三角帽子を直し、いつもになく真剣な表情で二人の士官を見た。


「お前らの言う通りだ」


船長は【斬り込み用の鎖鉤】の鎖を締め直しながら認めた。


「海軍との衝突で学んだはずだ。レベル41じゃ『起源の航路』は探索できない。だが、ただ潰されるのを待つ気もない。あそこを見ろ」


レオンは爪を伸ばし、島の内陸の地平線を指差した。


そこには、空に向かってだらだらと黒煙を吐き出す、超巨大な火山がそびえ立っていた。


「あの火山の麓へ向かう。炎のモンスターは、弱点を突く適切なエレメントを持っていれば動きが読みやすい。今日は狩り(ファーム)をするぞ。ただし、俺たちのルールでな」


レオンは船から飛び降り、軍隊全体がそれに続いた。


ジャングルの巨獣たちを避けるために身を潜めながら、グループは数時間行軍し、火山の黒く焦げて煙を上げる斜面に到達した。

ここの地面は灰と硬化したマグマの混合物であり、空気は焼け焦げるように息苦しい。


彼らが火山ダンジョンの巨大な入り口に近づいたちょうどその時。

耳をつんざくような羽音が、足元の岩を振動させた。


山の赤熱した裂け目から、黒とマグマのような赤色をした二つのシルエットが現れた。


それは普通の昆虫ではない。【始祖の火山蜂(プライモーディアル・ボルカニック・ワスプ)】だ。

そのサイズはただただ恐ろしいものだった。一匹一匹が巨大で装甲に覆われ、まさにキング・トリトンと完全に同じ大きさだったのだ。


その毒針からは、溶けた溶岩が滴り落ちている。


システムが即座に、血のような赤色で点滅した。


【 始祖の火山蜂(プライモーディアル・ボルカニック・ワスプ) - レベル60 】×2


「レベル60のバケモノが二体!」


アナベルが叫んだ。


「俺たちは20対2だ。数の暴力を活かすぞ!」


レオンは両足を踏ん張り、唸った。


「【船長の鼓動(キャプテンズ・ハート)】!!」


深紅の衝撃波が彼の胸から爆発し、クルー全体を洗い流し、全員のステータスを瞬時に倍増させた。レベルのギャップが暴力的に埋められる。


「亀甲陣形だ! ドワーフとカニ、後方を守れ! キノコども、奴らの動きを鈍らせろ!」


船長が指揮を執る。


二人の巨大な双子ドワーフと四体の巨大なアーマード・クラブが最前線に立ち、鋼の盾と1メートルもの厚さの甲羅で越えられない壁を形成した。


その壁の背後から、二体の巨大なマストドン捕食キノコが巨大な緑色の雲を放出する。

急降下してくる巨大蜂の関節に【麻痺胞子】がこびりつき、その動きを劇的に遅くさせ、突撃を不器用で重いものに変えた。


「今だ! 押し流せ!」レオンが咆哮した。


グループの重砲部隊が行動を開始する。


キング・トリトンが電撃の三叉槍を掲げて巨大な水の波を生み出し、三体の深淵のオークがそれを即座に支援して、顎から超高圧の【海の水】の弾丸をトリプルで放った。


四体のタイタン級海獣が生み出した水量が、二匹の蜂に真正面から激突する。

光り輝く外骨格をずぶ濡れにし、焼け付くような蒸気の雲を発生させた。


その瞬間、ポールが動いた。


超音速のスピードを駆使し、猫人は空中に飛び上がると、仲間が作り出した水流のど真ん中に【雷の刃】の連撃を解き放った。


致死的な「水と電気」のコンボが、極限の電圧ネットを生み出す。

巨大昆虫の神経系をショートさせ、その場で完全かつ絶対的に麻痺させた。


容赦なく、アリックが麻痺した蜂の羽の根元を凍らせる。


上空からは、悪魔のグールと影を刈る鴉がミサイルのように急降下して昆虫の目を切り裂き、その間に鉄茨のベヒーモスが陣形を割って進み出ると、炎を纏う斧を二度振り下ろし、両方のバケモノの首を刎ねた。


「よくやった、お前ら――」


レオンが最後まで言い終える暇はなかった。


羽音が再び響き渡った。より大きく、より猛烈に。


火口から、さらに二匹の火山蜂が出現し、急降下してきた。そして数秒後には、さらに次の一対が続く。


「まだ終わってねえ! クソったれな巣(ハイブ)だ! 二匹ずつ出てきやがる!」


ポールが白熱する溶岩の噴射を間一髪で避けながら叫んだ。


「陣形を崩すな! 誰も一歩も引くんじゃない!」


レオンが吠えた。


戦闘は急速に、消耗戦の地獄へと落ちていった。


レオンとクルーは、数と戦術の優位性を極限まで活用した。

新たな蜂がトリトンを串刺しにしようとした時、四体のアーマード・クラブが突進し、自らの甲羅が溶けるのを犠牲にしながら、火山蜂の毒針をタイタンのハサミで直接挟み込み、物理的に地面に縫い付けた。


アナベルはその縫い付けられたバケモノの間を縫って走り、炎の操作能力でマグマの唾液を弾き返し、双子ドワーフがハンマーで叩き潰す。


しかし、波は止まらず、彼らのタイミングは崩れ始めた。


疲労と、火山の耐え難い熱が彼らのエネルギーを奪っていく。


第七、第八の蜂が戦場に乱入した時、双子ドワーフの盾は赤熱し、部分的に溶けかかっていた。ベヒーモスは荒い息を吐き、無数の切り傷に覆われている。

深淵のオークは枯渇し、もう水を生み出すことができ平ず、アリックの氷でさえ標的に当たる前に蒸発してしまっていた。


煤と汗にまみれたレオンは、【野生の疾走】と【伝説の盾】の影を使って乱戦に飛び込まざるを得なくなった。

鎖でバケモノの脚を引っ掛けてバランスを崩させ、グールたちがトドメを刺せるようにする。


第八、第九の蜂が倒れた時、ポールの脚が崩れ、彼は膝をついた。

アナベルの鱗は深刻な脱水症状でくすみ、ひび割れ、キノコたちは完全に胞子を使い果たしていた。


だが、再び羽音が反響した。


灰の中から、最後の二匹が現れた。

第十、第十一の【レベル60】のバケモノが、無傷で激怒した状態で。


「船長……もう無理です……筋肉が反応しません……」


ポールが息を切らした。彼の剣からはもう微かな火花しか出ていない。

周囲では、巨大カニとドワーフたちが立っていることすら限界だった。


「立て! さもなきゃ全員ここで死ぬぞ!」


レオンが咆哮した。

酸欠で肺が燃えるように熱い。胞子も、水もない。残されたのは意志の力だけだった。


「全員一緒だ! 最後の攻撃だ! 今すぐだ!!」


絶望的な叫びと共に、生命力の樽の底を削り出し、20人のクルーは乱雑で、連携も取れていない、しかしこれまでにないほど残忍な猛攻を仕掛けた。


悪魔のグールたちは腐食性の酸を蜂の目に直接吐きつけて盲目にする。

限界を迎えたアーマード・クラブたちは、文字通り自らの体を蜂に投げつけて重しとなった。


トリトンと深淵のオークたちは武器を破城槌のように使い、盲滅法に打ち据える。


ポールは最後の超人的な力を振り絞り、自らの体を避雷針として使い、空中の残留電気を引き寄せて蜂の片羽を麻痺させた。

ベヒーモスは文字通りタイタンの斧を絶望的な弧を描いて投げつけ、最後から二番目の蜂の首を切り飛ばした。


レオンはその混沌を利用した。


彼は最後に残った昆虫の背中によじ登り、外骨格に【斬り込み用の鎖鉤】を打ち込むと、壊滅的な噛みつきで火山の首の根元にある生命維持の神経節を食いちぎった。


最後の火山蜂が、灰の雲を巻き上げながら地面に激突した。


クルー全体が崩れ落ちた。


オーク、ドワーフ、悪魔、そして暗殺者。彼らは泥と血にまみれ、息を切らしながら火山の地面に倒れ込んだ。

レオンも仰向けに倒れ、息は途切れ、筋肉は苦痛の悲鳴を上げている。


誰も指一本動かすことができなかった。彼らは生物学的、そして精神的な限界に達していた。


その時、沈黙を破ったのは、レオンの首にかかった【EXP Plus Seal】が放つ神々しい光の爆発だった。

10体の【レベル60】のボスと交戦し、撃破したことで、計り知れない経験値の滝が引き起こされたのだ。


【 火山掃討完了! 『神格級』の経験値を獲得しました! 】

【 超絶大規模・総合レベルアップ! 】


黄金の光が、暖かく回復力のある太陽のように彼らを包み込んだ。


まばたきする間に、システムの絶対的な法則が機能する。

疲労は消え去り、傷は塞がり、溶けた鎧は修復され、生命力は完全に最大値へと戻った。


軍隊全体が立ち上がり、狂気的な力の飛躍により完璧な陣形を組んだ。


【 怪物的なクルー全員が レベル52 / 53 に到達! 】

【 船長レオンが レベル53 に到達! 】


【レベル50】の閾値を超えたことで、グループ全体に一連のクリティカルなマイルストーンが解放された。


【 レベル50 マイルストーン到達! 】

基本指揮能力がさらに5スロット拡張されました。

「海賊船長の帽子」の効果が適用 (x2)。

現在の最大船員数(Max Crew Limit):30


レオンは微笑み、自分の勧誘上限が一気に10スロットも拡大したこと(20から30へ)を確認した。


しかし、その戦利品を祝う前に、灰の中から立ち上がったばかりの二人の副官を、青と深紅の巨大な光の繭が包み込んだ。


【 クラス進化 】

【 ポール(猫の獣人戦士)が進化しました:精鋭戦士(エリート・ウォリアー) 】

【 アナベル(リザードマンの暗殺者)が進化しました:冥界の暗殺者(アンダーワールド・アサシン) 】


レオンが目を見開く中、ポールとアナベルのサイズが怪物的に巨大化し、船長が突然極小に見えてしまうほどになった。


ポールの筋肉は異常なまでに膨れ上がり、彼を残酷でタイタンのような捕食者へと変貌させた。

システムは彼にスキル【猫の激怒(キャッツ・フューリー)】を与え、彼の全ステータスをパッシブで50%増加させた。


アナベルは悪魔的な変異を遂げた。

彼女の鱗は暗くなり、マグマのような色調を帯び、背中には小さなドラゴンの翼が生え出した。彼女の炎のパッシブ効果は威力が倍増している。


今や二人とも、船長を見下ろすほどの背丈になっていた。


レオンはクスクスと笑い、三角帽子を直し、広場に散らばる巨大な蜂の煙を上げる死骸を見た。


計り知れない努力は、それに見合う価値があった。船長の権威が黄金に輝く。


「お前ら10匹。俺のクルーになれ」


【 始祖の火山蜂 (Lv. 60) ×10 を雇用しました。 】

【 クルーステータス更新:30 / 30 - 最大容量到達 】


マグマと黒曜石でできた10匹のタイタンのような蜂が再び立ち上がった。

彼らは従順で忠実に破壊された羽を修復し、船長の背後に止まらない航空大隊として整列した。


新しい巨大な肩を伸ばし、尻尾を鞭のように鳴らしたポールが、海岸の方へ振り返った。

火山の斜面の高い位置からは、遠くの湾が完璧に見渡せた。


「さて、船長。やりましたね」と猫人は微笑みながら言った。「そろそろ船に戻って……」


ポールの声がひび割れた。


彼の黄色い目は純粋な恐怖の表情で大きく見開き、耳は装甲に覆われた頭蓋骨に突然ペタンと張り付いた。


レオンとアナベルは彼の視線を追った。


湾はもはや無人ではなかった。


超巨大な軍艦が波を切り裂き、彼らの停泊している弩級戦艦(ドレッドノート)へと音もなく近づいていた。

風に膨らむ純白の帆には、恐るべき『青虎』の紋章が誇らしげに掲げられている。


その浮かぶ怪物の船首には、三人の人物のオーラが攻撃的に際立っていた。

その背後には、一見しただけでも100人は下らないであろう、重装備の海軍兵士の小隊全体が控えている。


「大将たちだ……」


アナベルが拳を握りしめて囁いた。


「追いつかれたわ。『驚異の島』にいた二人に加えて、もう一人見たこともない奴がいる。最高司令官の紋章を付けてるわ」


システムが遠くで点滅し、無人の船の周りに集まる脅威のデータを明らかにした。


【 海軍大将 - レベル65 】

【 海軍大将 - レベル61 】

【 海軍大将 - レベル58 】


「俺たちの航跡をたどってきたんでしょうが、どうやら俺たちが正確にどこに上陸したかはまだ分かっていないようです」

ポールは軍隊を観察しながら推測した。


「船長、敵は一隻だけで、おそらく100人ほどの兵士が乗っています。俺たちの新しい進化、10体のレベル60の蜂、そしてフルパワーのクルーなら……今すぐ降りて行って、血と炎で船を取り返すこともできるんじゃないですか?」


レオンは高台からその光景を見つめた。

彼の戦略家の脳が、即座に確率を計算する。


「確かに、今のこの火力ならやれるかもしれないな」


船長は腕を組みながら認めた。


「だが、海軍大将たちの能力を何一つ知らないまま、今あんな開けた場所で戦うのは、不必要なリスクでありエネルギーの無駄遣いだ」


レオンは海岸を指差した。


海軍は湾に錨を下ろしたばかりで、行動を起こす前に明らかに放棄された弩級戦艦を調査するつもりのようだ。

そのクルーがすでに何マイルも内陸にいることなど、完全に知る由もなく。


「奴らがこの巨大な島のどこに俺たちが隠れているか正確に知らない限り、この有利を利用した方がいい」


レオンはそう言い、火口の内側にぽっかりと開いた、黒く光り、煙を上げる巨大な口の方へと向き直った。


「あの船が、もう少し奴らの気を引いてくれるだろう」


アナベルは微笑み、その縦長の瞳孔を理解で輝かせた。


「この時間を使って、火山ダンジョンへ潜るつもりですね?」


「その通りだ」


レオンは締めくくり、30体の巨獣のクルーにマグマの深淵へ続くよう合図した。


「中に入って、底を探索しようぜ。さらにレベルを上げて、レアな宝を見つけるんだ……そして海軍大将たちが俺たちを探しに来る頃には、奴らに勝ち目なんてなくなってるってわけだ。行くぞ」


振り返ることなく、レオンは炎のアーチをくぐり抜け、灼熱の暗闇へと飲み込まれていった。

彼の致死的なタイタンたちも無言でそれに続いた。


【 総合船員ステータス 】

最大容量:30 / 30 スロット使用

アリック (霊体の副船長) - レベル: 52

キング・トリトン 【ボス】 - レベル: 53

ポール (精鋭戦士) 【進化】 - レベル: 52

アナベル (冥界の暗殺者) 【進化】 - レベル: 52

始祖の火山蜂 【新規】(x10) - レベル: 60

鉄茨のベヒーモス - レベル: 52

マストドン捕食キノコ (x2) - レベル: 52

悪魔のグール (x3) - レベル: 52

影を刈る鴉 - レベル: 52

深淵のオーク (x3) - レベル: 52

巨大な双子ドワーフ (x2) - レベル: 52

アーマード・クラブ (x4) - レベル: 52

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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