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第13話 秋が来た
「噂通り、にぎやかで素敵な部署ですね」
「……はい。アットホームで笑顔の絶えない職場です」
輪をかけて普段より堅い表情の理子ちゃんが、お客様を応接室へ連れて行く。心なしメガネも曇って見える。
お客様は神様だ。秋の女神――秋山さんは、色づく紅葉を思わせる装いをしていた。
「あんな立派な女神様がどうしてうちみたいなとこに来たんだろうね」
「アンタ話聞いてなかったの? 今回の秋の収穫祭、うちが担当することになったって」
「なんで?」
「そんなの知らないわよ」
正直、うちの部署は変わり者揃いだ。
流行を先取りし過ぎて、流行を周回遅れにする奇抜なファッションセンスの飾。
いつ見ても職場にいる仕事の化身、理子ちゃん。
度々投資セミナーを開催して情報商材を売っているお友だちネットワークを持っている分三。
未だかつて、我々の前に酔ってない姿を見せたことがない純先輩。
挙げればキリがない。
それがどうして、秋の収穫祭なんて一大イベントの担当になったのか。
「湯風音先輩、課長が呼んでますよ」
「わたし?」
なんで?




