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第9話 可愛いは正義
「えっとねぇ、最近は可愛い女の子のラベルが貼ってあるだけでー、お酒が飛ぶように売れるって酒屋さんが言ってたよー」
「先輩酔ってます?」
「お金を印刷しているようなものだって言ってたよー」
「先輩やっぱり酔ってますよね」
――人選を間違えた。
手っ取り早くわたしの威光を世に知らしめる術はないかと相談してみれば、返ってきたのは夢のない答えだった。
……夢、はあるのか? すぐに真似できるかは別として、方法は悪くない。
「先輩のブロマイドとか付けても売れそうですよね」
「やだもう。こんな酔っぱらいのブロマイドじゃ売れないわよー」
酔っぱらいの自覚あったんかい!
――だがしかし、女神は顔が良い。それは純然たる事実。
SNSでヴィジュアル売りをすれば、一定数は釣れるだろう。
権能に紐づかない人気では還元率がイマイチなのがネックだけど……。
「先輩あざっした! またお話しましょう!」
「うん。またねー」
さてさて、酔ってない女神にも聞いてみないとね。




