50話 魔塊獣(マゴル)包囲網を破れ! 中編
『桜華乱舞』作戦7日目、06時。小田原郊外、OD05エリア某所――。
さっき休憩していた平屋の一軒家は、OD04エリアの城の上にいた『六本腕』と、さっき山頂にいた『六本腕』のちょうど中間あたりに位置している。
そこを目指して山道を移動しているうちに、空は薄紫から青へと変わり、完全に夜が明けた。
一軒家へ近づくにつれて、振動と共にドドーーンと遠くから地響きのような低い音が響いてくる。それも一度ではなく、断続的に何度も。
「ラティーナちゃん、これ何の音か分かる?」
「ちょっと待って、レオンに砂煙が上がってる方へ行ってもらう!」
砂煙……かなーり嫌な予感がする。
「あ、何コレ!? えっと……隠れていたビルの周りの駅とか、他の高いビルとか、全部壊されちゃってる! お城に居た『六本腕』が駅……だった所の近くの高いビルの屋上に移動してて、そこからメチャクチャに建物を攻撃したみたい!」
ラティーナのレオンが見つけた敵の位置はマップに表示されるが、視界が共有できるわけではないので詳細が分からずもどかしい。
だが、とにかく『六本腕』が周囲の建物を壊しまくっている……ということだよな?
そんな状況だと、あのままビルの中に隠れていたら、確実に巻き込まれていた。
結果的にグレース達に助けられた形になるんだけど……感謝はしたくないなぁ。
山の方へ逃げたのは正解だったみたいだけど、なぜあんな山奥に『六本腕』がいたんだ?
混乱する頭を軽く振って、もう一度マップをよく見てみる。
確かに近くに数件の民家はあるので、1匹や2匹なら魔塊獣が居てもおかしくはない。
だけど、『六本腕』や10匹を越える魔塊獣達が居るのは、どう考えてもおかしい……。
これだと『六本腕』が、わざわざわたし達の逃げ場を塞ぐように――
ヒューンッ!
空気を切り裂くような音がして、前方の道路が吹き飛んだ。
「なっ!?」
市街地の方からじゃない。後ろからだ。山頂からの砲撃!?
さらにヒュンッ、ヒュンッという音が連続で響き、目指していた一軒家や周囲の道路が吹き飛び、射線上にあった林の木々が燃え上がる……さっき山頂に居た『六本腕』だろう。
わたし達の位置を正確に把握しているわけではないだろうが、建物や道路を狙い、さらに射線上の木々まで燃やす長距離攻撃に、わたし達は行き場を失う。
「リリナちゃん、市街の方から魔塊獣達が何十匹も建物を壊しながらコッチへ向かってるよ!」
「ビルの上の『六本腕』は?」
「『六本腕』は動いてない。でも、コッチの方向を攻撃しはじめてるよ!」
『六本腕』同士で何らかの通信手段があるのだろうか?
わたし達が逃げる方向にアタリをつけ、東西から挟んで確実に仕留めようとしている……そんな気がする。
たった5人の一般魔法少女に、BBランク魔塊獣2匹と、Bランク魔塊獣が数十匹……過剰戦力過ぎるだろ!
いや、本当に東西から『だけ』か?
そう思った瞬間、北の方から振動とドドーーンという地響きが響き、砂煙が舞い上がる。
ですよねぇ。わたし達を仕留めようと思ってるなら、当然、北側も抑えますよねー!
南東は、BBランク魔塊獣と50匹以上のBランク魔塊獣。
西は、BBランク魔塊獣と10~20匹のBランク魔塊獣。
北は……多分、BBランク魔塊獣とBランク魔塊獣がいっぱい。
うーん、南東はあり得ない。
東は、データリンクが切れているってことは別のBBランク魔塊獣が居る可能性が高いので、これもない。
BBランク魔塊獣とやり合うことになる西と北もダメ。
そうなると、斜面の角度的に山頂から砲撃しにくい山腹部を選びながら北西へ向かうか……これは完全に賭けなんだけど、リーダーが迷ってる所を見せるのは悪手。
どうせ運次第だし、自信満々で行く!
「道路や建物を避けて、山林の中を北西に逃げる! そのまま完全な山の中まで行けば、魔塊獣もいないでしょ!」
そのまま走りだすと、4人とも文句も言わずについてきてくれた。
「ラティーナちゃん、レオンを戻して、この先の偵察をお願い!」
正直、魔塊獣さん達に、ここまで恨まれる覚えはないんだよね(いっぱい討伐したけど、死体は恨まないからさ)……と思ったんだけど、そこで北から逃げてきたグレース達を思い出す。
性格はクズだが、腐っても航空機動部の精鋭魔法少女だ。
北で暴れてBBランク魔塊獣に相当な恨みを買ったんじゃないのか?
ヤるならきっちりヤってこいよな! 中途半端にヤると恨まれるんだよ! 迷惑かけやがって!
周囲からは空気を切り裂くような砲撃音がヒュンッヒュンッと響き、地響きのような爆発音が轟く戦場を、5人の魔法少女が必死に走り始める――。
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『桜華乱舞』作戦7日目、08時。小田原山中某所――。
かなり移動し、すでにBチームとのデータリンクは切れて連絡がとれない状態。
こちらと同じように、魔塊獣の動きに変化があれば、向こうも大変なことになっているかもしれない。
わたし達は、Bチームの無事を祈りながら、道の無い林の中を強引に進んでいく。
下草(林の中の雑草)が大量にあって視界は悪いが、足場はそれほど悪くない……んだけど、肌が出ているところは擦り傷だらけで、服はボロボロ。時間が経てば直るのは分かっているが、テンションはダダ↓↓↓である。
ただ、鏡界にはヘンな虫とかがいないので、それは助かる。ヒルとか、ダニとか、蜘蛛とか居たら(精神的に)最悪だった。ちなみに知らない古民家で雑魚寝ができたのは、鏡界には大嫌いなGが居ないのを知っていたからである。アレ苦手なんだよねー!
幸い『六本腕』達が道路や建物をターゲットにしてくれたおかげで、攻撃を受けることなく進んでいるが……道もない森林の中を移動しているので、ラティーナのレオンの上空からの偵察は役に立たず、全員魔法具を召喚し完全武装で周囲を警戒しながらの移動。
そのせいで2時間経過しても移動した距離は大したことはない。
ヒュンッ、ヒュンッという空気を切り裂くような砲撃が相変わらず断続的に響き、遠くから振動と地響きのような低い爆発音が聞こえてくる。
南東・西・北を結ぶ三角形の内側から離脱できれば、何とかなると思うんだけど――!? 右斜面上方の下草が茂みのようになった向こう側に、ノソノソと動く黒い影。
視界が悪いが体躯が大きいから見間違えるはずがない、Bランク魔塊獣だ。
脚を止めて身体を屈め、後ろのみんなに魔塊獣を指差す。
ハンドサインとか覚えておけばよかったと思ったけど、アレって全員覚えてなきゃ意味ないんだよね。無事帰れたら、『血の宣誓』のみんなで覚えよう。
全員射撃準備はOK。
手筈はこうだ。敵がBランク魔塊獣1匹の時は、まずシルヴァさんとラティーナが頭部へ攻撃。次に、ミレイユさんとエルフィーネさんとわたしがトドメを刺すという段取り。
わたしが振り上げた手を無言で振り下ろすと、シルヴァさんとラティーナの攻撃でBランク魔塊獣の頭部が一瞬で消失。
間髪入れずに、残りの3人が胸部へ攻撃。あっという間にBランク魔塊獣は煙となって消滅した。
「あー、うーん、リリナは撃たなくていいんじゃない?」
「そうね。4人居ればBランク魔塊獣くらいなら倒せるかな……」
「リリナの魔法具、音ヤバいよ? 周りの魔塊獣が寄ってきそうだから、次からは撃たないでいいからね」
ミレイユさんは少し気をつかった感じ、エルフィーネさんは遠回しに撃つなって言ってる。シルヴァさんにはズバり撃つなと言われ、ラティーナさえ苦笑いしてる……。
いや、わたしの地獄の殺戮者は、ちょっと……かなり……ウソです。メチャクチャうるさいです!
わたしも撃ってから『しまった』って思ったくらいだもん!
ああ、エルフィーネさんのマスケット銃やシルヴァさんの超電磁砲の発射音が子守歌に聞こえるくらいうるさかったさ!
「ゴメン。次は、4人が撃ってダメだったら撃つよ。ちょっと急ごう。本当に魔塊獣が寄ってきそう……ゴメン」
わたしの地獄の殺戮者は、こういう隠密みたいな、見つからないように行動する時には向いてないわ。発射音が大きすぎる。
わたしのせいで、しばらく速足で移動することに。本当に申し訳ない……。
先輩方、いつぞやはドヤ顔してゴメンなさい……。
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『桜華乱舞』作戦7日目、10時。小田原山中某所――。
あれから、2度ほど戦闘になった。多分、最初にわたしが撃った地獄の殺戮者のせい。マジでゴメン……。
1匹ずつの遭遇だったので、わたしを除いた4人で難なく討伐。さすが火力支援担当のCチームである。
わたしは残弾が10発、魔力は7割くらい? 魔力は体感なので正確にはよく分からない。
戦闘用なんだから、黒い男にはHPとMPゲージが表示される仕様にアップデートしてほしいところ。
他の4人は、まだ10~20匹くらいなら大丈夫とのことで心強い。
周囲は結構な山奥に見えるのだが、時々舗装された道路が現れる。
さすが首都圏(?)、意外に山奥にも人が住んでるんだなぁと感心しながら、なるべく道路を避けて山林を進む。
そろそろ小田原から南足柄へ入るだろう。半径3キロくらい無人の場所を探したのだがムリそうなので、周囲2キロほど人が居なさそうな場所を目指すことにした――。
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『桜華乱舞』作戦7日目、11時。南足柄山中某所――。
2度の戦闘の後は、魔塊獣との遭遇はなく、順調(?)に山林の中を移動している。
地図上で、あと2キロほど進んだら、魔力切れになる直前まで待機して帰界を使うつもり。
地図上では2キロだが、完全武装で魔塊獣を警戒しながらの道なき山林という条件を考えれば、今日中に着けるかどうかってところだろう。
全員、支給された『マナ結晶』は使い果たしているし、戦闘で魔力を消費している。
このまま何事もなく目的地に着いても、2~3日鏡界に留まるのが限界だろう。
さらに戦闘があれば、1日経たずに魔力切れなんてこともあり得る状況。
レオンの偵察を終えてから、木々が少なく見晴らしの良い尾根を越え、反対側の斜面へと向かう。開けた場所を周囲を警戒しながら歩いていると、黒い影が視界の上の方をかすめた。
ドンーーーーーーッ!
まばらに生えていた木々を押し倒し、地面に深い着地痕を残しながら前方に現れたのは――『六本腕』!?
やられた! レオンの視界外から飛んで来やがった!
『六本腕』は、他の魔塊獣がやられた場所からこちらの移動ルートを予想し、レオンの視界外から見晴らしの良い尾根を監視していたんだろう。
城の上や高いビルの屋上に居た時点で、『六本腕』がBランク魔塊獣より強力な跳躍力を持つのは想定できたはずなのに……油断してた!
「散開ッ!!」
一か所に固まっているのはマズい!
咄嗟にありったけの大声を張り上げる。
呆然と『六本腕』を眺めていた4人が、わたしの叫びにハッとして左右へ飛ぶ。
初めて目にする『六本腕』は、Bランク魔塊獣より一回り小さい……と言っても2.5メートルを越える巨体。
身体に纏う黒煙はBランクよりさらに暗く濃い濃黒色。
濃黒色の黒煙は、体に絡みつくように揺らめき、生き物のように蠢いている。
黒煙を纏った六本の腕は上下3段に生え、それぞれ太さも長さも違い、出来損ないの醜いクリーチャーというのが正直な感想。
頭部には赤光を放つ目らしきものが2つ。
これは朗報。目が2つなら後方に死角があるかもしれない。
どうする? バラバラに逃げるか?
いや、それで助かるか? 強力な長距離攻撃能力がある『六本腕』だ。腕1本で1発ずつ撃てるなら、バラバラに逃げても5人同時に狙撃されて終わる。
この距離で砲撃されたら直撃しなくてもダメージは避けられない。逃亡はハイリスク・ローリターン。
この周囲は十分にレオンに偵察してもらっている。手下のBランク魔塊獣が森に隠れていたとしても1~2匹。
それなら……ハイリスク・ハイリターンを選択! ここで『六本腕』を倒す!
「この距離から砲撃されたら、逃げても助からない! ここで『六本腕』を倒す! 脚を止めずに距離を取って――」
着地の衝撃から体勢を立て直した『六本腕』は、わたし達の動きを観察するようにゆっくりと首を傾け――次の瞬間、一番下の二本の腕が横薙ぎに振るわれ、倒木と地面をまとめてえぐり取り、破片をわたし達の方へと吹き飛ばしてくる。
こりゃ近接戦闘は無理だな。まあ、元からする気もないが。
走りながら『フォーサイト』を発動……魔力がジリジリと削られる感覚と共に、光のラインが『六本腕』の全身から1点へと収束……しない!?
拡散したまま、魔力を注ぎ込んでも一切収束しない!?
なんだ!? ウソだろ!? コイツ弱点が見えない!?
これ以上の『フォーサイト』の使用は無意味と判断。
魔力消費を抑えるため『フォーサイト』を解除。
『フォーサイト』なしで戦うことを選択。
「ラティーナちゃん、レオンで他の魔塊獣の接近を警戒して! みんな、脚を止めずに走りながら頭部へ攻撃を集中!」
どこを狙えばいいかなんて分かるわけがない!
とりあえず全員に頭部へ攻撃を集中させるよう命令。
わたしは走りながら地獄の殺戮者を照準……しようとすると、勝手に『フォーサイト』が発動!?
弱点は見えないが、頭部を狙っていたわたしに光のラインで弾道を示してくれている!?
そのまま『フォーサイト』を信じて発砲。
ガァァァァァーーーーーーン!
走りながらの地獄の殺戮者射撃は無理があり、反動でわたしは吹き飛ばされ地面を転がる。
「うっ……」
素早く立ち上がり確認すると、全員の攻撃が『六本腕』の頭部に次々と着弾し、ミレイユさんのクロスボウの矢が突き刺さって白炎を上げ、『六本腕』の頭部を焼いていた。
『ガアアアアアアアアアアアアアッ!』
一番上の両腕で頭部を庇うようにしながら、『六本腕』が叫ぶ。一瞬、魔咆哮かと思い焦るが、違ったようだ。
「効いてる! みんなそのまま頭部に……っ!?」
『六本腕』の真ん中の両腕の手のひらが、『キュゥゥゥゥゥーーン』という音と共に黒い光を放ち始め……次第に強くなっていく!?
猛烈な違和感! 何かヤバい感じ!
「みんな、光ってる腕を撃って!」
走りながら排莢、次弾を装填し、今度はしっかり脚を止めて腕へ狙いを……。
ヒュワンッッ! ヒュンッッ!
ドオォォォーーーーーーーーーーーーーーン!!
『六本腕』の真ん中の両腕から放たれた砲撃は、1発は上空へ、1発は山の尾根を大きく削り、周囲の木々が衝撃波で吹き飛ぶ。
魔法少女の小さな身体なんか、近くに着弾するだけで吹き飛びそうな強烈な威力!
どうする? 腕を狙う?
いや、頭部を攻撃してたから砲撃が逸れたんだ。
頭部を攻撃していれば、魔咆哮も防げる可能性がある……それなら!
「ミレイユさんとラティーナちゃんは頭部を攻撃し続けてコイツの視界を塞いで! シルヴァさんとエルフィーネさんは左腕! わたしは右腕を撃つ!」
『六本腕』が狙わずに砲撃しても、アレは近くに着弾するだけでヤバい。
まず腕を攻撃して様子を見る。腕を無力化できれば……。
『六本腕』の頭部から立ち上る白炎が消える前に、ミレイユさんの次矢が命中!
さらにラティーナの炎を纏った矢が、頭部を庇う腕の間を抜け、赤光を放つ目のあたりへ次々と撃ち込まれる。
『六本腕』は一番上の腕で頭部を庇いながら、もがくように身体をくねらせる。
そして再び、一番下の両腕の手のひらが『キュゥゥゥゥゥーーン』という音と共に黒く光り始める。
「っ! 光ってる腕を撃って!」
ヤバい、何とか発射を止めたい。
脚を止めて立射姿勢で照準……『フォーサイト』の導きに従い、発砲!
ガァァァァァーーーーーーン!
黒い光が弱まったような気がする。
シルヴァさんとエルフィーネさんも反対側の腕に射撃しているようだが、見る余裕がない……。
排莢、装填、照準……即・発砲!
ドッゴーーーーーーーンッ!!
着弾と同時に、『六本腕』の一番下の黒く光っていた右腕が爆ぜた!
文字通り腕が爆発した!
魔力を集中している途中に攻撃されて暴発したようで、一番下の右腕は完全に消失!
「光ってるところを……」
ドッゴーーーーーーーンッ!!
シルヴァさんとエルフィーネさんの攻撃が左腕に着弾!
右腕と同じように爆発した!
『六本腕』は一番下の両腕を失い、残り4本。これならイケる!
「ミレイユさんとラティーナちゃんは、このまま頭部攻撃続行! わたし達は腕を攻撃!」
マガジンを交換しながら叫ぶ。
ミレイユさんは白炎を上げる矢を撃ち、ラティーナちゃんも炎を纏った火矢を撃ち続ける。
ミレイユさん白炎矢と、ラティーナちゃんの連射のおかげで、『六本腕』の一番上の腕は頭部を庇ったまま動かせない。
シルヴァさんとエルフィーネさんは、『六本腕』が無茶苦茶に振るっている真ん中の左腕へ射撃を開始……するが、さっきと違いあまりダメージが入っていない。
黒く光っている時じゃないと、あんな風に爆発したりはしないのかもしれない。
「シルヴァさんとエルフィーネさん、腕が光ってから撃って! エルフィーネさんは余裕があれば頭部も!」
さっきは黒く光ってから地獄の殺戮者の2発で爆発したが、次も同じとは限らないので、3発入りのマガジンは温存。
エルフィーネさんが何か特殊弾を撃ったようで、『六本腕』の身体に白く輝く鎖のようなものが絡みついていく。
大した効果はないようだったが、2発目、3発目と撃ち込まれ、『六本腕』の身体が締め上げられていく――。
『ガアアアアーーーーーーーーーーーーーッ!』
突然の魔咆哮!?
距離を取っていたのに、身体が吹き飛ばされる。
「くっ……」
身体が吹き飛ばされただけじゃなく、頭がグワングワンして視界が歪み、強烈な目眩と吐き気で立ち上がれない。
これは……ヤバい!?
魔塊獣包囲網を破れ! 後編へ続く!
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