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第九話

いろいろな考えがソラの頭をかき乱す。

一体自分は何をしてるんだろうとふと思う。

どんなことをしてでもカレンだけは生きててほしかった。

なのに自分がこうして生きていることに腹が立って仕方がない。


いく宛もなくただ夜闇を歩いている。

逃げるにしたってどこにいけば……

そう思ったときふと昼間の獣人(ニア)のことを思い出す。


こんな自分にまた会いたいって言ってくれた女の子。今の自分に会う資格がないのはわかっている。だけどいまはこの心にポッカリと空いた何とも言えない気持ちをなんとかしたい。

それに獣人の国なら奴ら(黒フードたち)もおいそれと来れないはず。


そうして獣人の国にいくため関所に向かうのであった。




関所近くに着くとふと異変に気づく。

いつもは門番らしき人物が見張りで立っているはずなのに今日は誰もいない。

ソラはなんともいえない胸騒ぎを感じながら近づいていく。


するとどこからか声が聞こえる。


『やっと来ましたね。待ちくたびれましたよ。』


それは黒フード集団のリーダーだった。





『ふふ、何故此処にって顔をしてますね。』

相手はニヤニヤと笑みを浮かべ話しだす。

『まず始めに自己紹介からいきましょうか。わたしはオラク、黒騎士団の一個小隊の隊長勤めています。以後お見知り置きを。』

軽く会釈してきてこちらをみてくる。


『この近辺はもう私たち騎士団の占領下にあります。たとえどこに逃げようたいずれは捕まるでしょう。しかし隣国、獣人の国なると私たちもおいそれと手出し出来ない。となるとここを見張っとけばいずれ貴方は此処に来ると踏んだのです。』


自分はいく宛がないから獣人の国に行こうとしてただけだったが必然的に獣人の国にしか逃げ道はなかったようだ。


『まぁ兎も角、貴方のレアスキルは私たち騎士団の為に使わせていただきます。』


『誰がお前らなんかの為に使うかよ!』


たとえ自分が捕まろうともそれだけは絶対にない。


『ふふ、貴方の意思なんて関係ありません。貴方を操り人形にしてでも協力していただきます。』


すると相手の体から魔力のオーラが流れ出す、その魔力のオーラがただ者でないことを示すのに十分なほどに。


ソラも戦闘体制に入る。

ソラの手にはいつもの黄金に輝く剣が握られている。


それは急に始まる。

相手は一気に間合い詰めてこちらに殴りかかってくる。

急いでソラは剣でガードする。

だが剣でガードはしたがそのまま後ろの方に飛ばされる。


後ろにあった木にぶつかりソラはガッと口から血を吐く。

そして相手はさらに追い打ちをかけようとこちらに拳を突き出す。

ソラはしゃがみその拳を回避する。

回避された拳は後ろの木にあたりメキメキと折れる。


『クリエイトマジック発動!』

ソラはとっさに手を前にかざし、そして呪文を唱える。


すると手から大きい筒状の物が現れ相手を押し出す。

相手も突然のことに回避が遅れてもろにお腹に受けてしまう。

そのまま後ろの方に飛ばされていく。


『クク、油断しましたね。まさかそんな奥の手があっただなんて全く予想外です。』


『そりゃどうも。あんたこそ魔法だけかと思ったけど格闘もいけるんだなぁ少し舐めてたぜ』


『魔法だけが優れているだけじゃ小隊長は務まりませよ。それにしても貴方に少し興味が湧きました。よかったら名前を伺ってもよろしいかな?』


『誰がお前らなんかに言うかよ。』


『おやおや、まぁいいです。どうせ捕まって人形になるんですからねソラさん。』


『ど、どうしてオレの名前を…』


『なんてことはありませんよ。貴方の彼女さんにちょっと聞いただけですよ。たしかカレンさんでしたっけ?』


その瞬間ソラはオラクに襲いかかる。

だが相手の杖らしき物で剣先をガードされる。


『クク、いいですね。その顔、あぁゾクゾクします。』


『この変態やろう。カレンに何かしたら許さないからな。』


『何もしてませんよ。ちょっと痛めつけたら、ソラには手を出させないからとかゆうもんですから可愛がってあげただけですよ。』


『貴様ーーー』


『それに。』

相手はせり詰まりになってた杖を少し引き、それによろめいてしまうソラ。

そこにオラクの拳がソラの頬にヒットする。

『許して貰わなくて結構ですから。』


ソラはまた後方に飛ばされていく。

かなり飛ばされたところでソラは止まる。


『おや、加減したつもりでしたが死んでしまいましたか?なかなか加減は難しいですね。』


そういってソラの元へ歩いてくる。


ソラは立ち上がろうとするが体に力が入らない。

頭から血が流れ体中に傷がある。


(もうオレここで死ぬのかな?)

みんなに守ってもらった命、ここで燃やしてしまうのはいけないとわかってはいるが体がゆうことを聞かない。


(ごめんみんな、せっかく助けてもらった命だけどもう無理そうだ。)


そして目が閉じていく。

そこは暗い道になっていて、向こう側には亡くなったはずの村のみんな、そして母親がこちらに向かって手を振っている。

ソラは思わずそちらに行こうとする。

何か大事なこと忘れているような気がするけどいいよね。

そして手を振っているみんなの元に行こうとするとふと呼ばれた気がして後ろを振り向く。

すると後ろの方でこちらを見つめる人がいる。

名前が思い出せない。

だがその人物を置いて向こうにいってはいけない気がする。

そしてその人物の手引いて一緒に行こうとする。だが動としない。何故だろと考えているとその人物は口を開く。

「あなたはそっちにいってはいけない。」

えっ!なんでって口にしようとしたとき暗い道だったところに一筋の明かりが現れる。

その明かりに触れた瞬間ソラは思い出す。いままでの出来事を思い出を、そしてソラはその明かりに導かれるようにその明かりが指す方へと歩きだす。

ふと後ろを向き先ほど声かけてくれた人物の方を向くがそこには誰もいない。

ソラは小さい声でありがとういってまた歩き出した。

そこには先ほどまで迷っていたソラではなく、ただ真っ直ぐに見つめるソラである。



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