第十話
ソラの目は見開いた。
そこは先ほどまでと違って暗い森の中、目の前には自分がぶつかって倒されたであろう木々、そしてさらに遠くにはみんなを奪った憎き相手。
ソラはまた目をつむり、念じる。
ほしい力が、やつを倒すだけの力が。
するとソラの体が黄金に輝きだす。
その輝きにともなって体中に傷や骨折が治って痛みが引いていく。
そしてソラは立ち上がり、先ほど自分を殴り飛ばした相手を睨みつける。
『なんですか!?その光は!!それにこの魔力量!!いったいあなたは……』
相手が話終わる前にソラは駆け出す。
それも目に止まらぬスピードで、それはまるで光の早さで一瞬にして相手の後ろをとる。
そして相手が振り向いた瞬間、ソラの拳が相手顔面に命中する。
相手はそのまま後方に飛ばされて後ろの木に張り付けになる。
『おのれーわたしの顔にーー、許さない、もうお前がどうなろうと知ったことか。』
するとオラクは両手を上にかがげて呪文を唱えだす。
『許さないのはオレの方だ!!みんなの無念晴らしてくれる!!』
するとソラは両手を前に突き出し呪文を唱えだす。
そして相手の方が先に呪文が完成する。
『ハッハッ、どんな魔法かは知らんがわたしの最大魔法の敵ではないわー、喰らえフレイムバーン!』
大きい火炎玉でそれはまるで隕石のような物凄い勢いでこちらに迫ってくる。
そしていよいよソラに魔法が直撃ってところでソラの呪文が完成する。
『哀れなやつ、せめて最後はその罪に焼かれるといい。クリエイトマジック発動!八咫の鏡!!』
そう唱えると前方に大きい円状の鏡が現れる。
その鏡に魔法がぶつかり吸い込まれるように消えていく。
そしてその鏡から先ほどの火炎玉がオラクの方へと飛んでいく。
『バッ、バカな!!このわたしがそんな小僧如きにー』
そういってオラクはその火炎玉に包まれて姿を消すのであった。




