カフェデート
私たちはSkylandというお馴染みのカフェに入った。
「暑いね、今日。」
「そうだね、僕はアイスコーヒーと苺のミニパフェにするよ。」
「…甘いの好きなの?」
「好きだよ…」
少し寂しそうに言うゼファー…
私の質問いけなかったかな…?
「じゃあ、私もアイスティーと苺のミニパフェにする。」
「いいね。」
飲み物と苺のミニパフェが到着した。
真っ赤な苺がデコレーションしてあり、苺ソースとチョコレートソース、それにキャラメルソースも混じってる。
アイスクリームの部分を食べると甘くて少し酸っぱくて、冷たさが身体の火照りを鎮めていく。
「美味しい…!」
「そうだね…」
彼はスプーンで苺を食べ、静かに外を見た。
「ねぇ?
聞きたい事あるの。」
「何だい?」
「私の事…
その、胸が大きいから…
彼女にしたの?」
「そんな訳無いでしょう?
そうでも言わなきゃ君は彼女になってくれない。」
「じゃあ、なぜ…?」
「…初恋の人と似てるから。
馬鹿みたいな理由だろう?」
彼は私の頬についた苺ソースを指に取った。
「そ、そんな事無いけど…」
びっくりして、ナプキンで口元を拭く。
指をペロリと舐める彼。
「き、汚いよ!」
「甘い…
甘すぎて吐く…」
「えーと…
甘いの好きなんじゃ…?」
「苦手。
だけど、彼女が好きだったから…」
「初恋の…子…?」
なんだか、ズキリ…と胸が痛んだ。
「そう…
もうその話は止そう。
はい、残りあげる。」
私はゼファーの分まで苺パフェを食べる羽目に…
ゔぅ…
流石に甘い…
「えーと、年とか…
聞いても、いいのかな?」
「年齢か…
いいよ、現実世界では23才。」
「へぇー!
じゃあっ、お仕事してたの?
それとも、大学院生とか!」
「さぁね、何してたかな…?」
「もうっ!
全然教えてくれないんだから!」
「怒ってるの?
可愛いね。」
可愛い…!?
真っ赤になる。
「あそこに見える、空の海が見える?」
ゼファーが話を変えるように、窓の外を指差した。
「え、あ、本当だわ…
空に海が浮かんでる…の…?」
「空海と呼ぶんだけどね。
飛行船じゃ入れないし…
飛行潜水艦は存在しない。
どのプレイヤーもあの奥は何も分からないんだ。
未開の海だよ。」
「そ、そっか…」
なぜ、そんな話をしたのか、私にはその時は分からなかった。
「出ようか、そろそろ。」
「うん、あっ、お会計は私が!」
「いいよ、男に払わせて。」
ゼファーは結局全てデート代を持ってくれた。
そういえば、これってデートだったのかな…?
うーん、分からない…
私も鈍感な所は確かにあるけれど、ゼファーは謎過ぎる所があるし…
とにかく私たちは宿屋に帰っていった。
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