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Eternal Sky Online   作者: E.T.
スカイ・エントランス

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雲根の森

次の日、私たちは次のダンジョンに向かう事にした。


「今日行くダンジョンは、雲根の森だよ。

木が雲に浮いている、そんなダンジョンさ。」


「へー。

幻想的だね。」


私は言う。

レベルアップもしたせいか、少しだけ余裕があった。


「まぁね。

ここだよ。」


そこは確かに神秘的だった。

濃い霧のような雲が所々に塊となっており、そこに木が根を生やして浮いているのだ。


「マリス、手を繋いで。」


「へ?

な、なんで?」


「このダンジョンは霧でプレイヤーを引き離す。

だから、だよ。

他に何か理由が?」


クールに言うゼファーに少し腹立ちながら、手を繋いだ。

ゼファーの手は相変わらず筋肉質だが、柔らかさもあって…


私たちは手を繋いだまま先に進んで行った。


現れるモンスターは、ゼファーが一網打尽にする。

経験値も同時に私に入ってくるらしい。


私も支援スキルで援護したけれど。


「さて、ここが問題なんだ。」


ゼファーは私の手を引き寄せると、ある一点で止まった。

そこは霧がかなり濃く、1メートル先が見えない。


「これ、どうやって進むの…?」


「そっ、下手に動けばトラップに引っかかる。

さて、マリス、君ならどうする?」


「え…?

私…?」


唐突に問われて、考える。

霧、だよね?

それなら…


私の能力でどうにかなるのかも…?


「少し手を離してくれる?」


「へぇ、案があるみたいだね?」


ゼファーは私の手を離した。


「私の能力が海の水を操る事なら、霧の水分も操れるかも…しれないわ。」


「ほぉ…」


ゼファーは少し目を細めて感心したように私を見る。


「水よ、集え…!」


霧が…

少しずつ凝縮されて、水球になる…

そして、霧が晴れてきた…!


霧を全て水球にすると、かなりの大きさになった。

私はその場に崩れ落ちる。

しかし、それをゼファーが抱え上げた。


「ゼ、ゼファー…!」


お姫様抱っこされて真っ赤になる私。


「よくやったね。

行こうか。

言ったでしょ?

この森はプレイヤーを引き離すって。

僕たちは引き離させない。」


彼は私を軽々と抱っこして、歩いて行く。

結構、胸筋ある…

そんな事でドキドキしていた。


そして、いよいよ、ボス戦へ。


「ここのボスは僕が倒しましょう。

まぁ、朝食前の運動にもならないけれどね。」


ゼファーの実力が見れる!?


私は静かに戦いを見守る。

ボスは至る所に根を生やし、鎧を着た、ルートガーディアン、というらしい。


ゼファーは剣をスルリと引き抜くと、ふわりと宙に浮いた。

そこから、足元に青白い炎を灯して、空中を走った。


気がつくと、ルートガーディアンの目の前にいた。


シュパーーン…!


ゼファーがルートガーディアンの向こう側に着地した時、ルートガーディアンの首は落ちていた。


「すごい…」


「さ、帰りましょうか。」

ここまで読んで下さって誠にありがとうございます…!

少しでも面白い、と思われましたら、お星様の評価、ブックマーク、イイネ、感想にて応援よろしくお願い致します!

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