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魔術世界


   【夢】


この魔術の魔術世界は夢の中である。気絶など意識を失うことも夢の魔術世界へと入る。そして、夢の中全てが魔術世界であるこの魔術は夢の中では何でもできる。それがこの魔術の習得難易度を大幅に上げている要因でもある。


そして、現在【夢】の魔術世界内にいるのは学園国リハルのすべての人間である。


テイラーとザルフは家に戻ってきていた。


「テイラー、これは少しやばいね。まさかキルパも死んでるとは。」


逆さになりながらむむむと顔を顰めるザルフ。一方テイラーは窓の外の木を眺めながら独り言をつぶやいていた。


「ザルフ、【夢】を俺の制御化に戻す。現在この町で生かされているのは俺たちを除き何名だ?」


「う~ん、生かされているより殺せなかったというほうが正しいだろうけどそうだね。そうだね、二人、かな。」


「わかった。ザルフ。少し外に出ていろ。服を着替える。」


「わかったよ。」


微笑を抱えながらザルフは外に出て行った。それを横目で見ながらテイラーは仕事着に着替える。いつものように服を着、シルクハットをかぶり包帯を目に巻いた。勿論髪の毛の色を変えるのは忘れない。目の色もついでに戻す。すると、『王の魔法陣』が浮き出てきた。


「よ。」


部屋を出て壁にもたれながら浮いているザルフに声を掛ける。


「なんか久しぶりな気がするね。」


「そうか?結構久々じゃないか?」


「そうかもね。」


「で、だ。現在生きている奴のもとに連れて行け。何故だか知らんが夜が使えなくなった。」


「あ、そう。いいけど。」


そういってザルフが手を鳴らす。そうすると、流石は神。屋根の上に一瞬で移動した。


「さ、あそこにいるのが今生きている残りの二人さ。」


そうやってザルフが指さした方向を見ると何やら見慣れた顔がいた。


「兄さん?」

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