決心
ちょっと短め
「スパイはミネルヴァだ。」
ミネルヴァたちが部屋を去った後出て行った扉を少し見つめた後反対側にある窓から外にある一本の木を眺めながらテイラーはふと呟いた。
「はぁ、いくら彼女がウザいからと言って早とちりはだめだよ。僕、注意したよね?」
ベッドの上で転がりながらテイラーに注意する。
「根拠はある。」
一切ザルフに目を向けずに窓の外にある気を眺めながらまたもやテイラーは言う。
「まず、トローン王国とつながりが一番あり得るのがあいつだからだ。」
「まあ、それはそうだね。でも、他の二人も曲がりなりにも諜報員なんだしいつどこで接触していてもおかしくないよ。」
「そりゃそうだがな。なあ、ザルフ。疑問に思わなかったか?いくら仲が良かったとしても諜報員だぞ?こんなに早く家に他人を連れてくることはない。というか、普通諜報員というかこういう稼業の奴らは他人を家に絶対に入れない。」
ザルフのほうをまっすぐに見つめ、テイラーは言い切る。その碧眼は太陽の光によって輝いており同じく陽光によって輝いている金髪とよく合っていた。しかし、ザルフはこの優しそうな容姿とは反対の彼の本性を知っているからこそその少し目を細めた表情が油断できなかった。
「その様子だともう僕が何を言っても止まらないね。」
肘をつきながらテイラーを見上げたザルフにテイラーはああ、と頷く。
「でも大丈夫かな?ただでさえさっき不審なことが起きていたからね。」
「だからこそだ。不確定要素はなるべく早めに除去しておきたい。なにより、裏切り者は」
そういったテイラーの顔にはまたもや闇がかかっていた。
「早めに殺すに限る。」
そう言い切ったテイラーを見上げながら「へぇ。」と、面白そうにザルフは口の端を釣り上げた。
作者から皆様へのお願い
もしこの作品が面白いと思ったなら、↓☆☆☆☆☆を★★★★★にしてポイントを入れてくれると作者のモチベーションが上がります!




