アルバイト②
うっふふふふふふふふふ。
あっははははははははは。
おは!(錯乱状態)
リアンの件から特に何もなく、夜。今俺はホスト形式の娼館で警備員のまねごとをして壁に突っ立ちながら寝ている。え?受付じゃないのかって?いやー、なんか俺覚えることが難しすぎて寝てたら怒られて警備員の真似事をさせられている。
「お前、クビだってよ?」
「・・・あー、そっすね。」
「おい、寝るんじゃねぇ。この後お前バーで仕事だぞ。」
早朝に酒場の店主に叩き起こされた。どうやら俺は娼館のほうの仕事をクビになったらしい。へー、どうでもいい。そう思って寝ようとしたら叩かれた。バーのほうはまだ続行らしい。
「あ、仕事があるらしいからバー終わったら戻って来い。」
「・・・うっす。」
「ほい、さっさと行って来い。」
そして、また飲みに誘ってくる先輩を躱しながら昨日とはまた違うルートを通って酒場に帰り、再び男と顔を合わせる。
「仕事をクビになったそうだな。」
「へー、もうクビになったの?社会不適合者じゃん。」
ザルフがテーブルの上に寝ころびながら煽ってくる。とりあえずデコピンで机から落とす。少しすっきりした。
「あいたたた、君酷くない?神様にこんな態度をとるなんて。」
「それで仕事とは何だ?」
「ん?ああ。情報収集だ。ま、できれば全員殺してくれっていう依頼さ。」
「依頼人は?」
「驚くなよ?帝国からの依頼だ。」
「本当か?」
思わず話に食いつく。ザルフが何か騒いでいるがそれも気にならない。
「あぁ、一つの一軒家が住宅街にあるんだが、そこを『教団』がアジトにしているらしくてな。」
「あそこは帝国の暗部が襲撃する予定ではなかったか?全滅したのか?襲撃した暗部が」
「違う。決行日に離脱者が出てな。補充の人員が殺に殺された。」
「へー。だから依頼したの?なんでそれだけで?」
「実はそのあと、襲撃のために潜伏していた暗部が全員殺されていた。このことを重く見た本部は俺たちに依頼したってわけだ。」
「ふーん、これ以上人員を失うぐらいなら金のほうがいい、か。まあそうだよね。帝国の暗部って後進が育ってないっていうし。わかった。今日中に片をつけてくる。」
ザルフを連れてテイラーは部屋から去っていった。
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