事前調査
短めです。
「で、今から行くの?」
「んま、そうだな。」
表通りでリンゴを一つ買い、それをかじりながらザルフと会話をする。
「ちょっと急ぎすぎてない?」
「いや、事前調査だよ。周りの様子や建物の耐久度とかざっと見てどれだけ暴れていいかを算出するの。わかる?ま、世間知らずな神様にはわからないかー。」
「あー、神様っていうのは認めてくれるんだね。というか、いちいち確認してるの?」
「建物とか破壊したら尻拭いが大変なんだよ。昔派手にやりすぎて討伐隊が来たからな。」
「うん、聞いてるよ。そりゃあんなことやったら当たり前でしょ。でもあの一件で君って確かアンタッチャブルになったんじゃなかったっけ?」
「んま、あの抗争の時にここにいた奴らはそうなんだが、その一件以降に来たりした奴らのたいていは俺のこと危険に思ってないんだよ。しかも、そいつらはなまじ実力があるんだ。今は、何とか抑えられているが俺が暴れすぎたらまた討伐隊が組まれるかもしれない。」
「でもあの抗争でも君誰も殺してないじゃん。簡単じゃない?」
「殺すのはな。生け捕りにいちいちすんのは出力調整が面倒くさいんだ。」
「ほへー。」
その後、三時間くらい住宅街の周りをまわりをまわった。
「ねぇ、まだ以来の家の周りほんの少ししか見てないよね?」
「こういうのは根性だよ。向こうに見張りがいてこそこそしてんのばれたら警備厳しくなるからな。まあ、ずっと住宅街歩いてるだけで不自然だがな。」
「まあ、包帯で目を隠してる人が歩いてるだけで十分目立つけどね。今までずっとこれやってたの?」
「ん?いや。夜にだな。」
「え、じゃあ何で今やってんの。」
気分、と大笑いしながら前を歩くテイラーは感情の起伏が天界から見ていた時より大きくなり、だんだんと昔に戻っている気がした。
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