試験
本編です。
「いや、俺は別に試験を受けに来たわけじゃないんですけど。」
「そうかい?だとしたらすまんね。ずっと門を眺めているもんだからてっきりね。」
はにかみながら答えた。
「そうですね、でも。ダメ元で受けてみてもいいかもですね。」
「お?やっぱり受けるつもりになったのかい?坊ちゃん十四歳だろ?」
その言葉に俺は少し驚いた。
「何で十四歳だってわかった?」
「お?やっぱりあってたか。勘だよ勘。何年も続けてると相手の年齢が分かるんだ。なんとなくって感じだがな。はい、試験は明日だからな。遅刻せずに来いよ。あと、これは受験票なくすと受けられなくなるから無くすなよ。」
そういって、木の板を渡された。多分魔道具だ。おれは家への帰路につく。改めて自己紹介をしよう。
俺の名前は、テイラー・ブルグ・シュヴェーアト辺境伯子息だ。今は半ば家出のような状態だ。今の俺の職業は情報屋だ。一部では殺し屋なんて物騒な名前で呼ばれている。意味としては情報の殺し屋だろうな。でも、職業柄同様を悟らせないようにする訓練をしていたので。感情の起伏が昔と違って少なくなっている気がしている。ちなみに酒場であっていたのは俺の上司だ。俺の裏でのあだ名は暗部殺しだから情報を集めることを殺しといっている。
ちなみに、一応一つの組織であるらしいが組織の名前も何人いるかも知らない。多分構成員はおれと上司だけだが。
目を包帯で覆い隠しているのは『王の魔方陣』を隠すためだ。今の俺は指名手配というか捜索されている。懸賞金は8億リルス。
リルスとはこの世界の通貨である。
一リルスが小銅貨一枚。
十リルスが銅貨一枚。
百リルスが小銀貨一枚。
千リルスが銀貨一枚。
一万リルスが金貨一枚。
十万リルスが銀金貨一枚。
百万リルスが王金貨一枚である。
こう見ると俺の懸賞金高いな。そんな状態で学園いってもいいのかと思うかもしれないが大丈夫である。
なぜなら、今年は神の年と呼ばれる特殊な年である。なぜ神の年と呼ばれているかというと各国の王族や大貴族、天才などが集まる年だからである。だからその分目立たない、はず。俺は『教団』に誘拐されてから全くといっていいほど勉強をしていない。だから、合格するはずがないのだ!天才たちが集まるのでその分求められる点数も多くなる。
よく考えてみろ。超難関大学に受験勉強なしでしかも高校の授業全部寝ていた状態で挑むようなものだ。合格するのは不可能だろう?大丈夫だ!それにあんまり喋ってるとフラグが立つからやめておこう。
さて、今日は夜にオムライスでも食べるかな。
テイラーは少し寒そうにしながら去っていった。
作者から皆様へのお願い
もしこの作品が面白いと思ったなら、↓☆☆☆☆☆を★★★★★にしてポイントを入れてくれると作者のモチベーションが上がります!




