㊲
それからはアラン様と会える時は出来るだけお会いするようにしていた。
会う時間が増えて情情が湧いてくれないかなという甘い期待も込めて。
それでもカリーナ様を優先することが何度もあった。
それでもいい。
カリーナ様の代わりである以上、私が側に居られるんだから。
そんな時だった。
第一王子の卒業式が近付いていた。
カリーナ様は最近浮かない顔をしていることが増えていた。
何かあったのか聞いてもはぐらされてしまう。
カリーナ様が幸せじゃないと辛い。
私は冷たいのだろう。
カリーナ様が幸せにならないとアラン様はいつまでもカリーナ様のことを思ってしまう。
そんなことを考える私はカリーナ様の友達と呼べるのだろうか……。
ずっと一緒にいてくれて大好きな筈なのに。
なんて自分勝手なのだろう。
卒業式は在校生全員で送り出す。
卒業式のあとは謝恩会という名のパーティーだ。
婚約者がいる人は婚約者と参加するのが通例だ。
「明日は王太子殿下の卒業式ですね。カリーナ様は王太子殿下とお揃いを身に付けるのですか?」
「………そうね。王太子殿下からドレスを贈っていただいたからそれを着て参加する予定よ」
「カリーナ様はどんなドレスも着こなすので楽しみにしてますね!」
「………ええ」
私もアラン様からプレゼントしていただいたアラン様の瞳の色のドレスだ。
明日は朝アラン様が迎えに来てくれて一緒に行く予定だ。
アラン様の姿を見ることも楽しみだ。
拙い文章を読んでいただきありがとうございます。




