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夜になり、アラン様が屋敷にやって来たことを執事が知らせに部屋にやってきた。


「アラン様がいらしております。お嬢様、お会いになられますか?」


「……わかったわ。今参りますわ」


「応接間にご案内しております」


「わかったわ」


身だしなみを少し整えて応接間に向かった。


ドアを開けると、アラン様が立ち上がってこちらにやって来た。


「レオナ嬢、具合でも悪くなったのかい?試合後にレオナ嬢を探したけれど席にも居なかったし、周りの人に聞いても見かけていないって言われて心配したよ」


「……申し訳ございません。カリーナ様のことが心配で追いかけたらアラン様と話しておられたのでそのまま屋敷に戻ってきてしまいました」


「席に戻って試合を見たいとは思ってくれなかったの?」


「……試合はどうでしたか?」


「何とか優勝することが出来たよ」


「おめでとうございます。アラン様はお強いから優勝すると信じておりました。私の応援がなくても」


「そんなことない!レオナ嬢がいないことに気付いてとても寂しかったよ」


「婚約者がいなくてアラン様にもしご迷惑をおかけしたのであれば申し訳ございません…」


「そういうことじゃない!試合をしている姿を見て欲しかったんだ…」


「………申し訳ございませんでした…」


「謝って欲しいわけじゃないんだ。何故カリーナ嬢と話している様子を見てそのまま帰ってしまったんだい?」


「……皆様にアラン様はカリーナ様とお似合いと言われていることはご存知でしたか?」


「そんなこと言われているのか!?カリーナ嬢は王太子殿下の婚約者で俺の婚約者はレオナ嬢だ」


「そのように言われましても…。私が応援しても…と思いまして…」


「そんな話気にしないで欲しい。婚約者はレオナ嬢なんだから」


「………申し訳ございません」


「次、そんな話を聞いたらすぐ言ってくれ!カリーナ嬢にも王太子殿下にも失礼な話だ」


「……承知いたしました……」


アラン様は遅い時間だからと言って屋敷を後にした。


カリーナ様が王太子殿下の婚約者でいる以上、私はアラン様の婚約者でいられる。

それはそれで寂しい気もするが、アラン様から離れるよりはマシだ。


その気持ちでこれから過ごしていこうと心に決めた。

拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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