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気付いたらドキドキが止まらなくなってしまった…
恥ずかしいとちょっと嬉しいこの気持ち
アラン様のこと好きなんだな、私…
顔を真っ赤にしている私を見て、
「レオナ嬢、どうしたの?顔真っ赤だよ!」
「いえ……なんでもないです……」
「なんでもない顔じゃないよ?」
「アラン様の食べかけを食べさせてもらったので…」
「…!ごめん!!」
アラン様まで顔が真っ赤になってしまった。
「こちらこそごめんなさい…」
「恥ずかしいけれど、俺は嬉しいよ!レオナ嬢が意識してくれて!」
真っ赤な顔で言ってくれたアラン様に、もっと顔が赤くなってしまった私。
それを見て真っ赤な顔で微笑んでくれるアラン様。
こんなことで幸せに思えるんだ。
カリーナ様と何かあるのかもしれない。
でも婚約者なのは私。
少しずつでも仲を深めていこう。
そう決めた。
「アラン様、いつもありがとうございます。帰りも一緒に帰られない日もあった中で今回良い成績をおさめることができました。これ受け取ってもらえると嬉しいです!」
「これは?開けてみてもいいかな?」
プレゼントの包み紙を開けた。
「ハンカチ!レオナ嬢が刺繍してくれたのかい?」
「はい!よろしければ使ってもらえると嬉しいです!」
刺繍部分を手でなぞりながら
「剣だね!しかも名前まで入れてくれている!レオナ嬢は刺繍が上手なんだね。ありがとう!!大切にするね!」
「ちょっと形が悪いかもしれないですが…」
「そんなことないよ!肌身離さず持ち歩くよ!」
喜んでもらえて良かった。
アラン様が持ち歩いてくれると嬉しいな。
帰りの馬車の中で
「丁度来週から演習で2泊3日郊外に行くんだ。その時にお守りとしてこのハンカチを持って行くよ」
「嬉しいです」
「レオナ嬢と会えないのは寂しいけれどね」
「怪我なく帰ってくるのを待っておりますね」
「ありがとう。今日はレオナ嬢があげたネックレスをつけてくれていて嬉しかった。俺がいない間も身につけてくれると嬉しい」
「制服の下につけてはいけないので学校以外ではつけますね」
「ありがとう。演習が終わったらまた会いに行くから」
「はい!待っております」
丁度屋敷に到着したところだった。
アラン様は私を抱きしめてくれた。
「またね!」
屋敷に入った私は、色々ドキドキが止まらなくてまた真っ赤な顔をしていた。
侍女たちには少し心配されたが、急いで部屋に向かった。
拙い文章を読んでいただきありがとうございます。
よい正月をお過ごしください。




