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それからの毎日。
カリーナ様は休みがちではあるが、学校に来た時はいつも側にいてくれた。
毎日ではないがアラン様も一緒に帰られる日は一緒に帰っていた。
ある日の馬車の中でアラン様より今度の休みの日に街に誘われた。
その日は私の誕生日だった。
一緒に過ごしてくれることが嬉しかった。
てっきり私の誕生日は知らないと思っていた。
当日、朝馬車で迎えに来てくれた。
いつもより少しおしゃれをした私を見て、アラン様は似合っているねって言ってくれた。
貴族街に着いたら、いつも行っている文具の置いている店に連れていってくれた。
そこで1番好きな色の黄色のガラスペンを気に入った私にプレゼントしてくれた。
流行りのカフェにも連れていってくれた。
そこで初めてのカフェラテというものをいただいた。珈琲ほど苦くなくて飲みやすいものだった。
一緒にケーキも食べた。
「ここは珍しいカフェラテというものが有名と聞いて是非レオナ嬢と来たいと思ったんだ。美味しいかい?」
「初めて飲む味ですが、とっても美味しいです。連れてきていただきありがとうございます」
「私は女の子の好みというものがわからないから、カリーナ嬢に色々教えてもらったんだ。さっきの文具のお店もレオナ嬢が好きな店と聞いて是非行きたいと思って」
アラン様が調べたとかじゃなくてカリーナ様から聞いたのか。
カリーナ様ならこんな素敵な店いっぱい知っているし、私の好みもわかっているもんね。
誕生日一緒に過ごせて嬉しい気持ちがいつの間にか萎んで寂しい気持ちになっていった。
今日はカリーナ様の名前は聞きたくなかった。
大好きなカリーナ様が少しずつ遠くなって行く感じ。
今日こそは聞いてみよう。
「カリーナ様とお会いしたんですか?」
「この前父上と一緒に公爵家に行った時に少し話してレオナ嬢の好みを聞いたんだ」
「そうなのですね。カリーナ様とよくお会いになりますね」
「父上とカリーナ嬢のお父上が仲が良くてね」
「カリーナ様が王太子妃候補じゃなかったらアラン様が婚約者になっていたんじゃないですか?」
「そんな話も出ていたけれど、王太子妃候補に選ばれたからね。それに今はレオナ嬢が婚約者だ」
うん。
やっぱり私はカリーナ様の代わりなんだな。
拙い文章を読んでいただきありがとうございます。




