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ある日、カリーナ様が休みの日。
私はやっぱり話しかけることが出来ずに中庭でサンドウィッチを食べていた。
そこにまた例の侯爵令嬢たちが現れた。
「相変わらずお一人で過ごしていらっしゃるのですね。いつになったらカリーナ様とアラン様から離れていただけるのかしら。あなたが隣にいることでお二人にご迷惑をかけているのですよ。先程、アラン様もそうおっしゃっていたわ」
「アラン様は何とおっしゃっていたのでしょうか?」
「ご自分の耳で聞いてみるといいですわ。あとで騎士コースの教室に行ってみたら?」
そのまま侯爵令嬢たちは去っていった。
私は食べかけのサンドウィッチを片付け、騎士コースの教室に行ってみた。
廊下から教室を見たら昼休みで食べながら話している生徒の中にアラン様を見つけた。
「アランは婚約者いるんだろ?その割に一緒にいないけどいいのか?」
「いいんだよ。カリーナ嬢といることがほとんどだし、帰りは一緒に帰るから」
「アランの婚約者ってカリーナ嬢といつも一緒にいる伯爵令嬢だっけ?ちょっと影が薄いよな。一緒にいる時どんな話をするんだ?」
「お菓子の話とかカリーナ嬢の話とかしているが?」
「ダメだろ、いくらカリーナ嬢と仲良いとはいえ、婚約者の前で他の女の子の話をしちゃ!」
「いいんだよ。レオナ嬢もわかってくれてるから」
そんな話が聞こえてきた。
わかっている?
アラン様がカリーナ様のことを好きだけどどうにもならないから私を婚約者にしたことを??
私はきっかけはそうだとしても婚約者として相応しくなりたいと思っていた。
すぐに愛されなくてもいい。
そのうち仲を深められたらと思っていた。
こんなにショックを受けている自分は本当は愛される婚約者になりたかったということに今気付いてしまった…
その場からすぐ立ち去った。
立ち聞きなんていう下品なことをしなければよかった。
今日帰りは演習があるとかで別々だ。
帰りの馬車の中まで泣かないようにしよう。
それこそ思う壺だ。
もう限界かもしれない。
お兄さまに一度相談してみよう。
カリーナ様の代わりで愛されない婚約者はどうしたらいいのかを。
拙い文章を読んでいただきありがとうございます。




